Classiq、量子応用による創薬加速で韓国のQICと提携

プレスリリース要約

ClassiqとQICが提携し、医薬品開発における量子コンピューティングの利用可能性を追求する。QICのCEOであるファノ・チョイは、この提携が医薬品の副作用特定や臨床試験リスク低減を目指す画期的な協力であると説明している。Classiqは高水準の抽象化を可能にする量子開発プラットフォームを提供し、最高経営責任者であるニール・ミネルビは、本提携が新薬開発を加速させる重要な一歩であると述べている。これにより、医薬品開発の効率と精度の向上が期待される。また、Classiqは量子コンピューティングへのアクセスを民主化し、幅広い人材が活用できるようにしている。一方、QICは、量子コンピューティングとAIの融合による創薬革命をけん引しており、世界的な事業拡大を戦略的パートナーシップによって支えている。両社の提携は、医薬品の安全性と有効性を向上させる可能性を示している。
この新たな提携は、Classiqのプラットフォームを活用し、薬理学における量子コンピューティングの広範な予測・分析用途への利用可能性を探ることを目的としています。これには、新規薬剤候補の探索や設計、潜在的な副作用や相互作用の予測などが含まれます。今回の提携は、Classiqの量子コンピューティングプラットフォームとQICの医薬品開発プラットフォームを統合して、医薬品開発の効率と精度を大幅に向上させることに重きを置いています。

QICのCEOで、医学博士でもあるファノ・チョイ(Hwanho Choi)は、次のように述べています。

「QICは、バイオ医薬品企業の従来路線とは異なり、量子技術とAI技術を活用したプラットフォーム企業として自らを位置づけています。今回のユニークな協働アプローチを通じて当社は、医薬品の潜在的な副作用を早期かつ正確に特定し、医薬品開発や臨床試験のあらゆる段階でリスクを低減することを目指します」

韓国のスタートアップ企業であるQICは、量子コンピューティングとAI技術に基づくQUEST-ADMETプラットフォームのパイオニアで、電子電荷分布アルゴリズムを通じて化合物の特性を予測し、医薬品候補の治療溶液の有効性と安全性を効率的に評価することを目標としています。

Classiqは、高水準の抽象化を可能にする独自技術により、効率的で複雑な量子ソフトウェアやアプリケーションの開発を簡素化し、高速化する最先端の量子開発プラットフォーム( https://platform.classiq.io/ )を提供しています。Classiqプラットフォームの組み込み機能、GitHubリポジトリ( https://github.com/orgs/Classiq/repositories )、量子コンピューティングハードウェア上でのシームレスな実行は、研究用の薬理学アプリケーションを開発する研究において重要な要素となります。

Classiqの最高経営責任者(CEO)であるニール・ミネルビは、次のように述べています。

「本提携は、量子コンピューティング技術を用いて新薬開発を加速させるという、新たな時代に向けた重要な一歩となります。Classiqの量子コンピューティング技術とQICの医薬品開発プラットフォームを組み合わせ、医薬品開発の効率と精度の大幅な向上を目指します」

■Classiqについて

量子ソフトウェアのリーディングカンパニーであるClassiq Technologiesは、アルゴリズム設計から実行に至るまで、量子コンピューティングへのシングルエントリーポイントを持つ包括的なプラットフォーム(IDE、コンパイラ、OS)を提供しています。高度な記述式の量子ソフトウェア開発環境は、あらゆるレベルの開発者の習熟度に対応し、量子プログラミングを自動化します。これによりAI、機械学習(ML)、線形代数のバックグラウンドを持つ人々を含む幅広い人材が、量子コンピュータ・ハードウェアのプログラミングに関する深い専門知識が無くとも、量子コンピューティングの活用を可能とします。Classiqは量子コンピューティングへのアクセスを民主化し、幅広い量子ハードウェアへのアクセスを含め、ユーザーが量子コンピューティング革命を最大限に活用できるようにします。Classiqのコアテクノロジーであるアルゴリズムによる量子回路コンパイルは、現在そして未来の量子エコシステムを支えるものです。また、量子コンピュータ、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、量子シミュレータで使用するソフトウェアを提供する先進的な計算ハードウェアプロバイダーとも緊密に連携しています。ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)、HSBC、Samsung、インテーザ・サンパオロ、NTTといった強力な投資家に支えられ、Classiqの世界クラスの科学者・エンジニアチームの数十年の量子専門知識が、画期的なソフトウェア開発プラットフォームに活用されています。詳細は、LinkedIn( https://www.linkedin.com/company/classiq-technologies/ )、X(旧Twitter https://twitter.com/classiqtech )、YouTube( https://www.youtube.com/c/ClassiqTechnologies )でClassiqをフォローするか、ClassiqのSlackコミュニティ( https://classiq-community.slack.com/ )やウェブサイト( https://ja.classiq.io/ )をご覧ください。

■Quantum Intelligence Corp. (QIC)について

韓国・ソウルを拠点とするQuantum Intelligence Corp(QIC)は、CEOで医学博士でもあるファノ・チョイ(Hwanho Choi)と、CTOで医学博士でもあるカン・ホンソク(Kang Hong-seok)によって2020年に創業され、量子コンピューティングとAIの融合による創薬革命をけん引しています。QICは最先端のQUEST-ADMETプラットフォームとQuantum-Dockモジュールを用いて、従来の創薬アプローチを精度とスピードの両面で凌駕し、医薬品の有効性と安全性を高精度に予測することを目標としています。

QICの世界的な事業拡大は、オックスフォード・クァンタム・サーキッツ社(英国)、Quandela社(フランス)、QuEra Computing社(米国)との提携や、48Hour Discovery社(カナダ)との合弁事業など、戦略的パートナーシップによって支えられています。これらのパートナーシップによってQICは、北米・欧州・アジアの主要市場における存在感を高めています。これら提携は、薬理学的予測の改善、新薬候補の発見、メタロ蛋白質-リガンドの相互作用と薬物動態の研究を目的とするものです。QICはヘルスケア分野以外にも、アルゴリズム取引、リスク分析、資産管理を変革することを目指し、金融分野における量子コンピューティングの可能性も追求しています。

量子物理学、分子モデリング、AIの専門家といった多様なメンバーで構成されるQICのチームは、医薬品開発プロセスを最適化するイノベーションの推進に尽力しています。これらの取り組みによりQICは、量子創薬分野の有望なリーダーとしての地位を確立しており、医薬品の安全性と有効性を向上させながら、開発コストと開発期間の短縮を目指しています。量子コンピューティング技術で開発した新薬候補をライセンス供与するという戦略は、製薬業界にパラダイムシフトをもたらすものであり、量子インテリジェンスが大きく成長する可能性を示しています。

https://www.qic.ai/

※本リリースはイスラエルで2024年4月4日(現地時間)に配信された英文プレスリリースの和訳です。

引用元:PR TIMES

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