東京大学メタバース工学部×ポーラ・オルビスホールディングス

プレスリリース要約

株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは、東京大学メタバース工学部と共同で中高生向け講座を主催しました。これは、化粧品や美容を通じて女性の活躍とダイバーシティ推進に貢献するための取り組みの一環であり、2日間合計295名の参加がありました。講座では、様々な視点からの講演やデモンストレーションが行われ、中高生を対象にした工学教育プログラムが提供されました。これにより、若年層の関心を引き、美とは何かを考えるきっかけとなりました。
第2回目は中高生とのワークショップ形式で

 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス(本社:東京都中央区、社長:横手喜一)は、3月3日(日)と3月10日(日)の2日間にわたり『科学と美しさの未来を探求しよう』をテーマに、東京大学メタバース工学部とジュニア向け講座を開催しました。

 当社グループでは、多様化する「美」の価値観に応えるため、グループの長期ビジョンにおいて既存の化粧品領域にとどまらず、社会課題領域への提供価値拡張に取り組んでいます。その一環として、若年層の女子学生にも興味をもっていただきやすい「化粧品」「美容」そして「美しさ」を切り口に、工学分野での女性活躍とダイバーシティ推進に寄与したいと考え、東京大学メタバース工学部主催の元、本講座を開催するに至りました。

 東京大学では2022年より、工学や情報の魅力を伝えるため産業界と連携し、主に中高生を対象とした工学教育プログラムを開講しています。今回の講座では、東京大学工学部と当社の研究従事者および人事担当が講師となり、「美」にまつわる様々な視点からの講演・デモンストレーションを行いました。

 第1回のオンライン開催では、東京大学の講師によるファンデーション制作の実演・解説といった工学的なアプローチの講演を開催しました。また、当社グループのポーラ文化研究所からは書籍『平成美容開花』をもとに美容の意識や行動の変遷について、当社人事担当からは学びの先の個性を活かしたキャリアについて講演を行いました。

「あなたにとっての美」を一緒に考えました
 第2回は、当社グループの研究統括と情報収集機能を担うマルチプルインテリジェンスリサーチセンター(以下「MIRC」)の研究員が登壇し、世界中の情報を現地に赴きボーダレスに収集する中で見えてきたことを紹介しながら、「あなたにとっての美」を見つけるワークショップを東京大学のキャンパス内にて実施しました。

 

 参加者数は2日間合計で295名(※1)にのぼり、その内女性の参加は8割を超え、中高生を中心に社会人や教育関係者まで様々な方にご参加いただきました。なお、第2回目は中高生のみを対象に、第1回目の受講を必須条件として抽選で選ばれた31名が参加しました。参加者それぞれが自身の考える「美」を紹介するグループワークでは、個性溢れる「美」の事例が出され、盛況のうちに終了しました。

※1  2日間とも申込みの場合は、1名として換算


開催概要

東京大学メタバース工学部 ジュニア講座『科学と美しさの未来を探求しよう』

第1回 【化粧品を科学する】

  • 日時: 2024年3月3日(日)14時~16時15分
  • 形式: オンライン開催
  • 参加人数: 295名

第2回 【美容の未来を展望する】

  • 日時: 2024年3月10日(日)14時~16時10分
  • 場所: 東京大学 本郷キャンパス
  • 参加人数: 31名 (2回目は中高生のみ対象、抽選)
  • 主催: 東京大学メタバース工学部
  • 協賛: 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
  • 参加費: 各回ともに無料

プログラム詳細

第1回 3月3日(日)【化粧品を科学する】 オンライン講義

「粉を混ぜる?パウダーファンデーションとは?」 

講師: 脇原 徹

(東京大学 大学院 工学系研究科 附属総合研究機構 教授)

「分子のさわり心地の科学」

講師:

酒井 崇匡

(東京大学 大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 教授)

片島 拓弥

(東京大学 大学院 工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 講師)

 東京大学工学部の実験室から、実際にパウダーファンデーションの制作工程を実演したり、スライムを使うことで物質の構成によってさわり心地にどの様な違いが出るのかを説明するなど、身近な題材を科学的なアプローチから解説しました。

「平成~令和の美容の軌跡 『平成美容開花』を中心に」

講師: 川上 博子

(株式会社ポーラ・オルビスホールディングス ポーラ文化研究所 研究員)

 さまざまな美容の花が開いた平成30年間、そして「令和」の時代。「美容」を行う人々がこだわったこと、熱中したことは何だったのか、またその背景にある思いは…。ポーラ文化研究所が刊行した『平成美容開花』と最新の調査データを交えて、平成から令和にかけての美容の変遷を紹介しました。

「学びの先に拡がるキャリアと未来」

講師: 藤原 智穂

(株式会社ポーラ・オルビスホールディングス HR室 HRディベロップメントチームリーダー)

 自分の可能性を信じ自分らしく働くこと。そしてそこから生まれる楽しみや喜び。個性を大切にする当社グループの想いや取り組みをご紹介し、学びの先につながっているキャリアについて講演を行いました。

第2回 3月10日(日)「美容の未来を展望する」 東京大学本郷キャンパスにて開催

「世界中の美に触れる『ぶらぶら体験』ワークショップ」

講師: 近藤 千尋

(株式会社ポーラ・オルビスホールディングス マルチプルインテリジェンスリサーチセンター キュレーションチームリーダー)

講師を務めた近藤
 当社グループの研究統括と最先端情報の収集を行うMIRCの研究員が、「美を紡ぐ」活動で実施している「美のトレンド事例・思想の蒐集(しゅうしゅう)(※2)」を追体験するワークショップを実施しました。世に溢れる情報の中から、自身の視点で何を感じるのか、一つひとつの事例から「美」の未来について一緒に考えました。

 なお、MIRCでは「Well-being Initiative」が掲げる、次世代に向けた「FR(Future Generations Relations)」活動を推進しており、若年層世代との対話の一環としても本取り組みに参加しています。

※2 寄せ集めること。コレクションすること


・東京大学メタバース工学部とは 

 東京大学「メタバース工学部」は、工学分野におけるダイバーシティ&インクルージョンを基本コンセプトとする新しい学びの場ならびに工学キャリアに関する情報を提供することを目指し、2022年7月に設立されました。年齢、ジェンダー、立場、住んでいる場所などに関わらず、すべての人が工学や情報を学べる教育システムの構築を目的としています。特に、工学や情報の魅力を女子中高生に伝え、DX人材育成のダイバーシティ推進の加速を目指しています。

またジュニア講座では、工学や情報の魅力を早期に伝えるため、中高生を主たる対象として、産業界と大学が連携した工学教育プログラムを提供しています。具体的には、大学での工学の学びや卒業後のキャリアを伝える授業、商品開発のような体験型演習、研究室見学などをオンラインと対面を組み合わせた幅広い講座を開講しています。

 

・ポーラ文化研究所について 

 ポーラ文化研究所は、化粧を学術的に探求することを目的として、1976年5月15日に設立されました。以来、化粧を「人々の営みの中で培われてきた大切な文化である」ととらえ、化粧文化に関わる保存収集・調査研究・公開普及に継続的に取り組んでいます。「トルクメンの装身具」「コックス・コレクション」など世界的に稀少性の高い資料も所蔵しています。

 

・マルチプルインテリジェンスリサーチセンター(Multiple Intelligence Research Center; MIRC)とは

ポーラ・オルビスグループの研究統括と情報収集を行う機関。化粧品の既存の枠を超えた新価値創出を狙い、グループ視点での研究戦略を策定し、研究成果のグループ最適配分の役割を担います。また、マーケットリサーチとイノベーション案件の探索に特化した専任スタッフを配置し、全世界から次世代のニーズを収集、最先端技術との連携や投資案件の探索を行います。

 

・「美を紡ぐ」活動について

「美を紡ぐ」ロゴ
 「美を紡ぐ」は2018年から実施している当社グループ横断プログラムで、一人ひとりの美意識や感受性を磨く活動として、京都の西陣織の老舗、株式会社細尾の細尾真孝氏による監修のもと、日本の伝統工芸から世界各国のトレンド事例・思想に至るまで美に関するさまざまな情報を蒐集し、理解を深めてきました。また、集めた“美”に関する世界中の事例をもとに各自の視点を持ち寄りディスカッションすることで、当社グループが創出すべき「美」の指針を体系化しています。
参考リリース1

「ポーラ・オルビスグループ横断プログラム『美を紡ぐ』をスタート “伝統工芸”や“食”などをテーマとし、文化と人を通じて『美』を考える」(2018年3月26日)

参考リリース2

「ポーラ・オルビスグループ横断プログラム『美を紡ぐ』活動の場を世界に拡大 これからの『美』をグローバル視点で考える」(2019年3月28日)

参考リリース3

「ポーラ・オルビスグループ横断プログラム『美を紡ぐ』展示を銀座で開催 未来に残していきたい美について問いかける」(2023年11月22日)

 

 ・Well-being Initiativeとは

 日本経済新聞社が公益財団法人Well-being for Planet Earthおよび有志の企業や有識者・団体等と連携し2021年3月に立ち上げた企業コンソーシアム。 本イニシアチブでは、Well-being(実感としての豊かさ)を測定する新指標開発やウェルビーイング経営の推進、政府・国際機関への提言、Well-beingをSDGsに続く世界的な政策目標に掲げることを目指しています。

 

・FR(Future Generations Relations)活動について

 現在、将来世代と企業が積極的に対話することが、事業を通じた顧客や社員、社会全体のWell-beingの向上や、持続可能な事業成長と社会との共存の両立を求める投資家の評価においても重要になっています。このような状況を受け、「Well-being Initiative」では、重要なステークホルダーである株主・社員・顧客・取引先・地域住民などに、未来を担う「将来世代」を加え、継続的に対話をしていく「FR」活動を展開する運びとなりました。未来を生きる当事者たちと同じ目線で対話を重ねながら、意見を聞き、学び、経営に活かしていく。私たちはそんな活動を、株主や投資家と対話を重ねるIR(Investor Relations)活動とは異なる「“FR(Future Generations Relations) ”活動」と定義し、プロジェクトを進めています。IR活動が今や一般的になったように、将来世代との対話であるFR活動が、これからの当たり前なっていくことで、日本のWell-beingは高まっていくと考えています。当社は、美を扱う会社として、「これからの“美”」をテーマにFR活動を行います。我々が考える美について一方的に伝えるのではなく、現在の若い世代の価値観を対話を通して知り、未来についてともに考える活動としていきます。

引用元:PR TIMES

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