英国の国宝級ロックバンド、カイザー・チーフスが5年ぶりのニューアルバム『Kaiser Chiefs’ Easy Eighth Album』を本日リリース
プレスリリース要約
Photo by Cal McIntyre
20年間にわたるキャリアと800万枚のアルバムセールスを誇るカイザー・チーフスが、通算8作目のニューアルバム『Kaiser Chiefs’ Easy Eighth Album』を3月1日にリリース。
サム・スミス、エド・シーラン、チャーリーXCXらを手掛けるアミール・アモール、シックのナイル・ロジャースらがプロデュース他に参加した全10曲が収録される。
2004年の2曲のヒットシングル「Oh My God」と「I Predict A Riot」で颯爽と登場。以来20年間にわたって、9枚の全英トップ40シングルを放ってきた(うち5曲はトップ10入り)カイザー・チーフス。300万枚を売り上げた2005年のデビューアルバム『Employment』から、全英3位を記録した2019年の『Duck』まで、発表してきた7枚のアルバムは、全て全英トップ10入り(うち2枚は1位を記録)。長きわたって輝かしいチャートアクションを築いてきた。
一方、フロントマンのリッキー・ウィルソンは、さまざまな方面に顔を覗かせてきた。UK版オーディション番組『ザ・ヴォイス』のコーチ役から、日々48万人が聴取する『ヴァージン・ラジオUK』のDJとしての今日まで。こうした活動の全てが、2000年代に登場した多くのバンドが行き詰まる中、カイザー・チーフスに限っては、その注目度とメインストリームでの地位を確実に増してきた。同時に、彼らは長いキャリアの歩みの中で、いっそう結束力を強く固め、さまざまな浮き沈みを乗り越えてきた。ウィルソンは「これまで自分たちがやった最もロックンロールなことは、一緒に続けてきたという事実。他のバンドでやりたいと思わない」と言い放つ。
Jealousy (Official Lyric Video)
『Kaiser Chiefs’ Easy Eighth Album』(カイザー・チーフスの容易な8枚目のアルバム)と題された本作。そのタイトルが付けられた理由を、ウィルソンはこう語る。
「僕はピンク・フロイドやR.E.M.のように、8枚目のアルバムで本格的に飛躍したバンドにいつも魅せられてきた。これまで作った中で、最も容易なアルバムを作ろうと僕たちは決めました。世界的なパンデミックのせいで、思ったよりも時間は掛かってしまったけれど、8枚もアルバムを作っているのだから容易にできるはず。良いものを作るのだから苦労するわけありません」
結果、完成したのは、彼らのこれまでの作品に匹敵するほど強力で、まとまりのある作品集だ。カイザー・チーフスらしい、いつものトレードマーク(キャッチーなリフ、共感できる歌詞、一緒に口ずさめるコーラス)を踏襲しつつ、さらにエレクトロニクス、ダンス、ポップへと向かっている。元ルディメンタルのヴォーカル/ミュージシャンであるアミール・アモールと、シックの唯一無二のレジェンドであるナイル・ロジャースも制作に協力。持ち前のクラシックなインディーロックをベースに、彼らが幼少期に聴いていた80年代ポップをミクスチャーしたサウンドにインスパイアされている。
ロンドンのメイジャー・トムズ・スタジオの創設者でもあるアミール・アモールは、エド・シーランやサム・スミスなどのポップ界の大物から、マキシモ・パークやピースなどのギターバンドまで、幅広いプロデュース/ソングライティング活動で知られているが、本作においても重要な役割を果たしている。
「アミールとの出会いは素晴らしかった。あるものは寸分の狂いもなくプロデュースできること、あるものは全くプロデュースする必要がないことを彼は教えてくれました」と、ウィルソンは語る。
アミールの参加は、シックのナイル・ロジャースの提案によるものだ。デヴィッド・ボウイの「Let’s Dance」やデュラン・デュランの「The Reflex」、INXSやダフト・パンクによるポップの名作を手掛けた御大プロデューサー自身も「Felling Alright」と「How 2 Dance」の2曲に参加した。
「彼が手掛けてきた作品のあれこれについて、質問攻めにしましたよ」と言ってウィルソンは笑う。「でも、そういう人一緒に仕事をするのだから、本気で勝負することが大切なのです」。
Feeling Alright (Visualiser)
アルバムのオープニングを飾る3rdシングル「Feeling Alright」は、ナイル・ロジャースとの初期セッションから生まれたもの。ダイナミックで威勢のいいファンキーなスタイルというこのアルバムの全体のトーンを決定付けている。5人全員が一緒にジャムを重ねて“みんなを笑顔にする”曲を作り出す、というバンドの基本的プロセスは、初期から変わっておらず、この壮大なダンストラックがその好例だ。
「ナイルに“どんな曲があるんだい?”と尋ねられて、慌てて聴かせたのが、このジャムでした。彼は“最高だよ”と言ってくれました。18時間で歌詞を書き上げて、2日後には完成していました」
かつてのカイザー・チーフスらしさは、バンドに就職する以前の時代を歌ったアンセム「Job Centre Shuffle」に違った形で表現されている。ギャング・オブ・フォーのようなリーズの初期世代のバンドを彷彿とさせる。
「Aメロとサビの構成だけど、でもケオティックにしたかった」とウィルソンは語る。
歌詞に怒りがあるとすれば、誰もが生活に苦しむ現状下、それが必要だから。
「僕はレコードで悪態をつくのは好きではないが、Fワードを使って上手くいったなと思っています」
この20年間には、2012年のドラマー兼共同創設者のニック・ホジソンの脱退などの苦境にも見舞われたが、団結力で乗り越えてきた。有能な後任のヴィジェイ・ミストリーは、今や前任者より長くバンドに在籍している。アルバムのラストを飾る「The Lads」は、そんな彼らの絆について歌われる。
「長い間一緒に活動して、僕たちはさまざまなことを経験してきた。人々は浮き沈みを経験する。浮く時は最高。沈む時は…みんなで一緒に、公の場ではないところで乗り越えること。いつも思うのは、アルバムのラストを飾る曲は、自分たちの最後のアルバムの曲となっても後悔しないような曲で締め括るべきだということ。…あ、でも、もちろんこれが最後のアルバムではないけれど!」と、ウィルソンは慌てて付け加える。
カイザー・チーフスとは:
2000年に英国リーズで結成。同世代の声を代弁するバンドとして人気を獲得してきた。カリスマ性のあるリッキー・ウィルソンをフロントマンに有し、ベースにサイモン・リックス、ギターにアンドリュー・“ホワイティ”・ホワイト、キーボードにニック・“ピーナッツ”・ベインズ、ドラムにヴィジェイ・ミストリーの5人から成る。「Oh My God」(UKチャート最高6位)、「I Predict A Riot」(9位)、「Everyday I Love You Less And Less」(10位)、「Ruby」(1位)「Never Miss A Beat」(5位)などのアンセムを次々と放ってきた。
リリース情報
Kaiser Chiefs(カイザー・チーフス)
ニューアルバム『Kaiser Chiefs’ Easy Eighth Album』
配信リンク:https://nfan.link/kaiser-chiefs
Track Listing
1. Feeling Alright
2. Beautiful Girl
3. How 2 Dance
4. The Job Centre Shuffle
5. Burning In Flames
6. Reasons To Stay Alive
7. Sentimental Love Songs
8. Jealousy
9. Noel Groove
10. The Lads
Music Videos
「Feeling Alright (Visualiser)」https://www.youtube.com/watch?v=jlaxGgWJV4M
「Jealousy (Official Lyric Video)」https://www.youtube.com/watch?v=fKG_Ac4to64
「How 2 Dance (Official Lyric Video)」https://www.youtube.com/watch?v=ubY05dfNPpo
For more on Kaiser Chiefs:
Website: https://kaiserchiefs.com/
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引用元:PR TIMES