3Dプリンタで建築をつくり資源循環を実現する慶應義塾大学発スタートアップ DigitalArchiがJ-KISS型新株予約権にて資金調達を実施
プレスリリース要約
DigitalArchiは、建築の「つくる」をつくる、をミッションとし、独自に開発した大型3Dプリンタを活用した建築用樹脂製コンクリート型枠や内外装パネルなどの建築部材を製造・販売しています。材料には再生プラスチックを使用し、資源循環による持続可能な社会の実現に取り組んでおり、次のステージに向けた資金調達を実施したことをご報告いたします。
今回の資金調達により、拠点開設や大型3Dプリンタの増設による型枠の生産力強化を進め、建設現場での実証実験を加速させます。深刻な社会課題である「建築における労働力不足・高齢化問題、廃棄プラスチック問題」に対して、デジタル技術を活用して建築のプロセスを進化させることで、型枠職人とともに持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
【DigitalArchi について】
わたしたちの社会を支える建築は、多くの人材と代々受け継がれてきた「コツ・カン・ノウハウ」などの職人技によって成り立っています。都市基盤の老朽化や人々の生活様式の変化などへの対応が急がれる中、担い手の高齢化や人手不足、SDGsへの対応など構造的な変革をともなう課題に直面しています。
DigitalArchiは、建築を構成する「設計」「設計監理」「施工」「施工管理」における、もっとも重要なパートのひとつである「施工」の領域、すなわち「つくる」において、時代の要請に応える「新しい工法」を提供します。建築に、デジタル技術と自由を。持続可能な環境を。人にやさしい発想を。建築の「つくる」に、新しい未来を描きます。
【出資者コメント】
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 大竹遼様 | プリンシパル
1年半前に初めて松岡さんとお話させていただいた際に、DigitalArchiの技術は従来の建設プロセスを大幅に短縮し、建設業界の労働生産性向上に大きく貢献するものだと感じました。
当時は会社設立前という状況でしたが、その後事業会社様との連携やアクセラレーションプログラムへの採択、チームの組成等、一歩一歩着実に進化しています。こうした成長過程で支援していけることを嬉しく思うとともに、DigitalArchiは、彼らが描く建設の新しい未来を実現できると確信しております。
【大学コメント】
学校法人慶應義塾 慶應義塾大学イノベーション推進本部スタートアップ部門 新堂信昭様 | 部門長
慶應義塾大学の環境情報学部から生み出された研究成果の社会実装を目指す株式会社DigitalArchiが資金調達を実施したことを受け、部門一同大変嬉しく思っております。当部門は、慶應版EIR(客員起業家)制度を活用した経営人材候補とのマッチングや創業資金獲得など、起業前から創業メンバーをご支援させていただきました。加えて、DigitalArchiは当部門が運営するディープテック支援プログラム「慶應スタートアップインキュベーションプログラム(KSIP)」に採択され、慶應イノベーション・イニシアティブのメンタリングを受けながらこの度の資金調達を達成しました。今後も本学からの成長支援を継続するとともに、DigitalArchiが社会課題の解決に貢献するイノベーターとして飛躍することを期待しております。
【弊社コメント】
株式会社DigitalArchi 松岡康友 | 代表取締役CEO
創業から半年、事業を「始動」するための資金を得ました。デジタル技術で建築プロセスを革新しながら資源循環にも貢献するという壮大な目標にまた一歩近づいたワクワク感と同時に、支援をしてくださる皆様の後押しがあってこその一歩であることを強く感じて身が引き締まる思いです。有効に着実に大胆に資金を用いて体制構築とシステム整備を進め、積み上がるご要望に応えて参ります。ビジョンに共感し集結したチームメンバーと共に、スタートアップらしく全力で疾走します!DigitalArchiの今後に更なるご期待をお寄せください。
【会社概要】
・設立年月日 : 2023年6月1日
・所在地 : 神奈川県鎌倉市大町1-1-14
・代表者 : 代表取締役CEO 松岡康友
・事業内容:建築用コンクリート型枠、内装部材、什器の設計、製造、販売 、廃プラスチックの回収、再生・処理、リサイクル商品の販売 など
引用元:PR TIMES