KlimaDAOの日本法人「KlimaDAO JAPAN(クリマダオジャパン)」が設立:Web3・ブロックチェーンで気候変動対策を変革
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プレスリリース要約
Web3・ブロックチェーンをベースとした気候変動ファイナンスの世界で多くの実績を残しているKlimaDAOのコアメンバーが中心となり、日本で「KlimaDAO JAPAN株式会社(クリマダオジャパン)」(以下、KlimaDAO JAPAN)を設立したことをお知らせいたします。KlimaDAOが保有する様々な革新的な技術をベースに、日本のお客様に合わせたサービス・システム開発で気候変動対策をサポートいたします。
◆ 設立の経緯/背景
気候変動は今日、地球上のすべての生命にとって最も差し迫った課題の一つです。科学的研究により、温室効果ガスの排出量の増加が地球温暖化の主な原因であることが明らかになっています。この結果、極端な気象条件、海面上昇、生物多様性の喪失など、数多くの環境問題が引き起こされています。国際社会はパリ協定を通じてこの問題に対処しようとしていますが、目標達成にはさらなる革新的なアプローチが必要です。
KlimaDAO JAPANは、この重要な時期に、Web3・ブロックチェーンの透明性・信頼性・拡張性を活用し、気候変動対策の新たな潮流を日本から生み出すことを目指しています。当社は、トークン化されたカーボンクレジットとブロックチェーンの技術スタックを組み合わせることで、企業や自治体、個人が気候変動への対応を具体的に、そして効果的に行う手段を提供します。
◆ 事業の概要
KlimaDAO JAPANでは以下の3つの事業を柱に、日本でのビジネスを展開していきます。
1. 日本でのデジタルカーボンマーケットプレイスを開設
日本のカーボンクレジットである「J-クレジット」に対応したブロックチェーンベースのカーボンクレジット(以下、デジタルカーボン)のマーケットプレイスの開設を計画しています(チェーンはPolygonを使用)。本年4月に実証の開始を予定しており、現在、実証参加者を募集しております。自組織が保有するJ-クレジットをブロックチェーン上で販売したい方、J-クレジット口座を保有していない個人・組織の方で、J-クレジットの売買・保有をしたい方等は、以下の問い合わせフォームからぜひお申し込み下さい。
また、既にKlimaDAOがグローバルに展開しているデジタルカーボンマーケットプレイス「Carbonmark(カーボンマーク)」で取り扱っているボランタリークレジットの取り扱いも進めていきます。
2. カーボンクレジットの創出・調達・デジタル化支援
お客様のニーズに合わせて、J-クレジットや各種ボランタリークレジットの創出からデジタル化までを支援します。また、KlimaDAOのグローバルネットワークを活かし、特定のユースケース(CORSIAなど)に対応した海外クレジットの調達もサポートします。
将来的には、Web3ネイティブな独自のボランタリークレジット制度の開発も計画しており、誰でも参加できる形で環境価値の創出・貢献ができる仕組みを構築します。ぜひ新たなボランタリークレジット制度にご興味がある方はご連絡下さい。
3. デジタルカーボンに関するコンサルティング・開発
2021年からデジタルカーボンの世界で実績を積んできたKlimaDAOの知見・技術を活かし、デジタルカーボン全般に関するコンサルティング・開発サービスを提供いたします。デジタルカーボンを利用して自組織の脱炭素を進めたい方、また自組織のサービスにデジタルカーボンを組み込み、環境への取り組みを行いたい方はぜひご相談下さい。
・NFT / Web3プロジェクトにおいて、過去にオンチェーン上で排出したCO2を計測し、デジタルカーボンでオフセットすることで、カーボンニュートラルなプロジェクトを実現
・ECサイト内に、商品配送時に発生するCO2をデジタルカーボンで自動的にオフセットする仕組みを導入
・デジタルカーボンを用いたカーボンオフセット商品を企画し、より信頼性の高い形で、環境に配慮する消費者に訴求
◆ 現在の活動紹介:長崎県西海市とのカーボンニュートラルに向けた取り組み
KlimaDAO JAPANは長崎県西海市、および株式会社西海クリエイティブカンパニー(以下、SCC)と連携し、西海市が目指す「ゼロカーボンシティ」に向けた取り組みを開始しています。具体的には、西海市の環境価値からカーボンクレジットを創出し、それらをKlimaDAO JAPANのブリッジングシステムを利用しブロックチェーンへ移行、そしてSCCが開発するNFTやメタバースに、そのデジタルカーボンを統合する計画をしています。
環境価値を個人でも売買しやすいNFTという形にし、そのNFTをメタバースと連携し、環境への貢献を可視化できるようにすることで、個人が気候変動対策を楽しみながら実施できる環境を整備していきます。
◆「KlimaDAO JAPAN株式会社」の概要
商号:KlimaDAO JAPAN株式会社
設立:2023年10月11日
代表取締役:濱田 翔平
所在地:東京都中央区日本橋室町1-11-12 日本橋水野ビル7階
企業サイト:https://www.klimadao.jp/
▼ マネジメントメンバー
代表取締役:濱田 翔平
2017年からブロックチェーンと暗号資産の分野で経験を積み、日本初のReFi(Regenerative Finance)コミュニティーであるReFi Japanを共同創設。KlimaDAOのコントリビューターとしても活動しており、2023年10月にKlimaDAO JAPAN株式会社を立ち上げ、代表として日本でのWeb3×脱炭素領域に注力している。
取締役:橋村 純
戦略コンサルティングファーム、インフラファンド、EY Japan等を経て、経営戦略策定、投資顧問業、投融資のアドバイザリー等、幅広い経験を有する。その後、証券会社の代表取締役として2,000億円超を取り扱う日本最大級のクラウドファンディングプラットフォームを運営。退任後、Web3分野に注力し、現実資産のトークン化、取引のオンチェーン化等をテーマとしたビジネスを展開。2023年10月KlimaDAO JAPAN株式会社の取締役に就任。
取締役:ジョルジオ・ドナ・ダニオニ(Giorgio Donà-Danioni)
ITコンサルティング、カーボンオフセットサービス、リーガルサービスの経歴を持ち、暗号資産専門弁護士の一人として知られている。Klima DAO、C3、Carbonmarkの創設者として、環境持続可能性のためにブロックチェーン技術を活用する先駆的イニシアチブに積極的に関与している。2023年10月KlimaDAO JAPAN株式会社の取締役に就任。
■ KlimaDAOについて
世界的に気候変動資金の提供を加速させるというビジョンを掲げ、2021年10月18日に発足したDAO (Decentralized Autonomous Organization、分散型自律組織)。トークン化されたカーボンクレジットとブロックチェーンの技術スタックを組み合わせることで、市場の透明性と効率性を高めることを目指している。
約2500万トンのVCS (Verified Carbon Standard、世界で最も市場に流通している民間認証クレジット) がKlimaDAOの開発したインフラを通じてブロックチェーンに移行され、150以上の組織ががこれらを利用して気候変動対策に貢献。オンチェーン上でリタイアされたクレジットは50万トンを超えている。
ウェブサイト:https://www.klimadao.finance/
■ 本リリースについてのお問い合わせ先
KlimaDAO JAPAN株式会社:濱田
引用元:PR TIMES