地方×複業に特化のダイレクトスカウトサービス「チイキズカン」の開発をサポート
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プレスリリース要約
「”誰と、どこで、何をするか”を、もっと自由に。」をミッションにかかげ、企業のデジタルプロダクト開発支援事業「ATTEND biz」の提供を行う株式会社エルボーズ(本社:熊本県熊本市、代表取締役:小谷草志)は、地方企業の複業に特化したダイレクトスカウトサービス「チイキズカン」の開発をサポートしました。本サービスでは都市部で活躍する経営人材が、複業で地方企業に参画できる仕組みをつくることで、企業の成長を通じた地方創生の実現を目指しています。
■ATTEND bizから見た「チイキズカン」
現在、多くの企業が人手不足など採用に課題を抱えています。その一方、ATTEND bizを運営するエルボーズではこれまで「エクストリームフレックス制度」や「複業・副業PMの雇用」を通し、一般的なフルタイムでの正社員制度とは異なる方法でたくさん多くのメンバーの採用を行ってきました。この取り組みを通し、一般的な正社員・フルタイムとは異なる方法であれば雇用を希望する方が多くいることを体感しました。
今回のチイキズカンの取り組みも、都市部の人材を年収換算1千万円以上で雇用するという、既存のフルタイム正社員とは大きく異なる取り組みです。
本サービスの開発においては、エルボーズがこれまでに得た知見を活かしつつ、チイキズカンが描く「都市部人材が本気で地方企業と関わる事が出来る世界を創り、都市部から地方へ人材が今まで以上に動く流れを創る」の実現に向け開発をサポートさせていただきました。
■チイキズカンとは
「チイキズカン」は地方特化の年収1000万円相当以上の複業求人で、都市部のプロ人材と地方をつなぐダイレクトスカウトサービスです。3つの求人ルールをクリアした地方企業求人のみが掲載され、今までの価値観にとらわれない、チャレンジする地方企業を都市部に発信することができます。
チイキズカン
■チイキズカン、エルボーズそれぞれのコメント(開発エピソード)
「新規事業にチャレンジしたいが、経営者の右腕となり事業を進められる優秀な人材が見つからない」と課題を抱える地方企業は、多数存在します。
そこで、ヤマガタデザイン代表取締役の山中大介さんと、元・News Picks代表取締役CEOの坂本大典さんは、地方企業の複業に特化したダイレクトスカウトサービス「チイキズカン」をリリースしました。
都市部で活躍する経営人材が、複業で地方企業に参画できる仕組みをつくることで、企業の成長を通じた地方創生の実現を目指しています。しかし、前例のない「チイキズカン」の開発は手探りで進める必要があります。そのため、構想段階から寄り添い、急な変更にも柔軟に対応できるATTEND bizにご依頼いただきました。
今回はチイキズカンでプロダクト責任者を務める藤原さんに「チイキズカン」開発の過程を振り返っていただきました。
―― 2023年10月にリリースした「チイキズカン」の開発経緯を教えてください。
ヤマガタデザインは、山形県庄内地域に限定したリクルートメディア「ショウナイズカン」を運営しています。地域をしぼり、Uターン・Iターンの転職に特化していることが特徴です。ほかにも約10地域で、同様のリクルートメディアをフランチャイズ運営しています。
そこで地方の経営者から「新規事業にチャレンジしたいが、事業を推進する人材を、I・Uターンの転職者だけで確保するのは難しい」との課題を聞いていました。
――「ショウナイズカン」を運営する中で、地方の経営者の課題に気づいたのですね。
そうですね。2018年に副業が解禁されて、地方企業にI・Uターン以外の人材確保の方法を提供できるのではと思いました。
具体的には2022年夏頃から、都市部で活躍する経営人材が複業で地方企業に参画できる「チイキズカン」を構想し始めて。
2023年初頭に、ヤマガタデザイン代表の山中と、元・News Picks代表取締役CEOの坂本大典氏が出会いました。
ふたりには「地方企業の成長には経営人材が不可欠」「地方企業の成長が日本の発展につながる」との共通認識があり、2023年4月に共同代表取締役となる形で株式会社チイキズカンを設立したのです。
アジャイル開発のATTEND bizでなければ「不可能」だった
―― ATTEND bizに開発を依頼した決め手は何でしたか?
日々変わるビジネスモデルに対応したシステム要件を、一緒に伴走し開発してもらえるためです。
「チイキズカン」は要件定義やシステム自体が変わる可能性もあったため、柔軟に対応してもらえるATTEND bizに依頼したのです。
結果、開発が進むごとに「ATTEND bizのようにアジャイル開発で伴走してくれるサービスでなければ不可能だった」と実感していきました。
―― アジャイル開発でなければ不可能と思った理由を教えてください。
私たちもどういうコンセプトやビジネスモデルで展開していくべきかを日々、試行錯誤しており、それに合わせてシステム要件が大きく変わることも日常茶飯事だったためです。「地方企業×経営人材×複業」に特化したサービスは前例がほぼありませんからね。
ATTEND bizなら手探りの状況でも、柔軟に対応してもらえます。新規事業とアジャイル開発の相性の良さを実感しました。
もし請負型で開発していたら、開発スケジュールの大幅な後ろ倒しや開発費の膨張が、どれだけ起きていたのか想像もつきません。
―― ATTEND bizに急な変更を依頼したエピソードはありますか?
今回はできるだけミニマム機能でスタートし、ローンチ後に得られたデータやお客様の声をもとに、高速改善していく方針でいました。
実際、ローンチ直後にユーザーから「複業で複数会社に属しているのですが、現職が1つしか選択できなくて困る」と意見をいただきました。
複業サイトでありながら、職歴登録フォームが一般的な転職サイトと同じ仕様になっていたため、発生した問題です。この声を受けてすぐに現職を複数選択できるよう改善しました。
こうした急な変更対応もそうですし、「納品」の定義がローンチ日になく、ずっと一緒により良いプロダクトを創っていけるところも、ATTEND bizの魅力のひとつだと感じています。
地方企業と複業人材のマッチングで“地方創生”を実現
―― ところで、なぜ「地方企業×経営人材×複業」に特化したサービスにしたのですか?
世界と比較した際に、日本の価値がどんどん低下していく中、「食」や「観光」はいまだに世界トップクラスの競争力をもっていますよね。これらの魅力は大体地方にあります。
そして地方にある企業は、実は優秀な経営者のもと、営業網や人脈、技術、キャッシュなど、都市部のスタートアップより優れている点が多いと考えています。
ただし唯一と言っていいくらい、都市部の企業と比べて不足しているのが「経営陣の多様性」と「採用にかけるコミットメント」です。
これらをカバーできれば、地方企業はさらに成長できるポテンシャルを持っており、より日本が強くなるきっかけになると考えました。
―― 地方企業が優秀な人材を確保できない、根本的な原因は何でしょうか?
原因はいくつもあるとは思いますが、その中でも「採用=正社員」の固定観念や、自分の地域の中から優秀な人材を採用したい考えが強いことは挙げられると思います。
しかし、副業解禁により地方の経営者の右腕は正社員でなくてもよい状況になりました。
チイキズカンは、地方企業のチャレンジこそが地方創生の鍵と考え「地方企業×経営人材×複業」をコンセプトに「チイキズカン」を運営しています。
―― サービス公開後の反応はいかがですか?
リリースから3ヶ月で掲載求人は約60件、ユーザー数は約1800名、エントリー数が約850件あり、すでにマッチングも10件ほど実現しています。
マッチングは半年で1件あれば上出来と考えていたので、まずまずの反響です。
―― エントリー率が35%で、非常にアクティブなことに驚きました。ATTEND bizでも多くの複業人材が活躍しているので、さらなる成長も期待できそうですね。
手段さえあれば地方と関わりたい人材は多いと考えています。
ユニークでやりがいのある仕事に、報酬を得ながら移住や転職せずに関われる。
このことを都市部のプロ人材が知れば、高確率でアクションを起こすと確信しています。
「チイキズカン」で地方の新規事業や採用環境を変革する
―― 今後の展望について教えてください。
まずは地方企業と都市部のプロ人材をつなぐプラットフォームに成長させ、将来的には日本全国の雇用の流動化がより進むよう、後押しできればと考えています。
「つなぐ」というのは、必ずしも雇用だけではありません。交友関係から企業間の業務提携まで、広義につながれるプラットフォームを目指します。
―― そのための次のアクションとしては、何が挙げられますか?
マッチング実績を積み上げ、それをもとに掲載企業を増やすことです。
ユーザーは複数件の応募をするため、掲載企業が増加すれば、マッチング率も高まりますからね。
―― 転職と異なり、複業なら気軽にいくつも応募しやすいわけですね。最後に、あらためてチイキズカンで実現したい未来を教えてください。
私たちのビジョンは「地方を超えろ」です。つまり、各地方がその枠を超え、日本全国や世界中とつながり混じり合うことで、次から次へと新たな挑戦が生まれる世界を創ることです。その一歩目として、チイキズカン事業を必ず軌道に乗せます。
ATTEND bizには「チイキズカン」のアップデートを続けてもらっていますが、ほかにも事業を横展開する予定なので、その際もよろしくお願いします。
―― 地方企業と複業人材のつながりを創出するため、ATTEND bizもアジャイル開発で伴走します。本日はありがとうございました!
引用元:PR TIMES