【開催報告】豪州ニューサウスウェールズ州政府との石炭・金属セミナー

プレスリリース要約

JOGMECは、2023年12月11日に豪州ニューサウスウェールズ州政府と共催で、石炭・金属に関するオンラインセミナーを開催した。NSW州は日本にとって重要な天然資源の供給地であり、JOGMECは2017年にNSW州政府との戦略的パートナーシップを締結し、投資を促進している。セミナーでは、石炭と金属に関する最新の許認可案件や需要予測、探査データ、開発案件について紹介され、150名以上が参加した。日本の一般炭の6割以上はNSW州から輸入されており、脱炭素化に伴い需要が逓減する中で、高品位炭の重要性が増している。NSW州はエネルギー安定供給において重要な資源供給地であり、金属資源開発にも積極的に取り組んでいる。JOGMECは今後もNSW州との関係強化を図り、エネルギー・資源の安定供給に向けて取り組んでいく意向を示している。
 JOGMECは、2023年12月11日、豪州ニューサウスウェールズ州政府と共催で、石炭・金属に関するオンラインセミナーを開催しました。

 豪州ニューサウスウェールズ州(以下「NSW州」)はオーストラリア経済の中心地で、日本にとって重要な石炭、金属などの天然資源に恵まれています。このため、2017年9月にJOGMECはNSW州政府と包括的・戦略的パートナーシップに係る覚書(MOU)を締結し、日本企業からの投資を一層促進するための活動を行っており、日本企業向けに投資セミナーを継続的に開催しています。

 今回のセミナーは、石炭・金属に関する州政府の各政策担当者から、石炭に関しては最近の許認可案件や2030年に向けた需要予想とその対応、金属に関しては州政府が取得した広範な探査データや将来有望な開発案件について紹介があり、電力会社、商社、資源会社、金属会社、鉄鋼会社等から150名以上の参加がありました。また、質疑応答では、政府の環境許認可に対する脱炭素化の影響、石炭ロイヤリティーの増収の使途、同州西部の金属案件に係るインフラ整備への支援等多くの質問があり、貴重な意見交換の場になりました。

 日本が調達する一般炭の内、6割以上をNSW州から輸入しています。脱炭素化のため日本の一般炭需要は今後逓減するものの、より効率的な発電が行えることから高カロリーな高品位炭の重要性は今後さらに増すために、NSW州は我が国のエネルギーの安定供給において、引き続き重要な資源供給地です。また、近年NSW州政府は、金属資源開発に積極的に取り組んでおり、同州は電気自動車や半導体事業に欠かせないバッテリーメタル、レアアースに加えてベースメタルなどのポテンシャルの高い地域です。

 今後もJOGMECは本MOUを通じ、エネルギー・資源の我が国への安定供給に向けてNSW州との一層の関係強化を図ってまいります。

Courtney Houssos天然資源大臣 冒頭挨拶
JOGMEC金属環境・海洋・石炭本部長 五十嵐吉昭 冒頭挨拶
Georgina Beattie氏(NSW政府)
Tony Linnane氏(NSW政府)
Phillip Blevin氏(NSW州政府)
Yvette Lloyd氏(NSW州政府)

参考

引用元:PR TIMES

関連記事一覧