「コクヨデザインアワード2024」の受賞作品決定

プレスリリース要約

「コクヨデザインアワード2024」は21回目で、テーマは“primitive”で、本質的な状態を表現する作品を募集した。国内外から1,480点の作品が集まり、最終審査では10作品が審査された。グランプリは「削鉛筆」で、他に3作品が優秀賞を受賞。受賞者には「本質を見抜く視点」を表現するトロフィーと表彰状が授与された。コクヨデザインアワードは、プロダクトデザインコンペティションであり、受賞作品は製品化されることもある。2024年の審査員には、木住野 彰悟、田根 剛、田村 奈穂、柳原 照弘、吉泉 聡などがいた。

21回目を迎えた「コクヨデザインアワード2024」では、テーマを“primitive”とし、本来、自然に近い「本来の」状態、磨かれる前の「根源的な」状態を表現する言葉を、今回は「本質の再定義」と解釈し、これからの未来に本質として残るプロダクトデザインを募集しました。

2023年7月28日から10月11日まで作品を募集し、国内外51か国から合計1,480点(国内876点、海外604点)の作品が集まりました。

最終審査では、昨年11月の二次審査およびパテント調査を経て選出された10作品のプレゼンテーションと模型審査が行われ、その後、審査員による最終審議によって受賞作品を決定しました。

1.受賞作品詳細

◎グランプリ(1作品)

作品名:削鉛筆

一般名称:鉛筆

作品概要:「削鉛筆」は、自分の欲しい形を自分で作る、素材としてのプロダクトです。幼い時から手が大きかった私は、標準規格の鉛筆では径が細くて上手く握れませんでした。そのため鉛筆の持ち方が独特で人から指摘された経験があります。これまで自分にとって本当に使いやすい鉛筆に出会ったことがありません。私以外にも画一化された規格品では、不自由に感じる人たちがいると考えてこのプロダクトを考えました。

作者:伝野輔

◎優秀賞(3作品)

作品名:Memento

一般名称:ホワイトボード

作品概要:現代では紙にメモ書きなどして、すぐに捨ててしまいますが、古代、文字は石や動物の骨に刻まれて、その後は自然に風化していきました。「Memento」は小石のような丸みを持った、卓上で使う小さなホワイトボード。ちょっとしたメモなら、書いたら消して、また書く。ゆっくりと眺めていたい大切な言葉なら、消さずにそっと置いておける。石のような佇まいは、デスクの上に風景を作ります。現代のせわしなさと原始の時間の流れ、その中間にあるプロダクトです。

作者:田中聡一朗

作品名:移ろう色鉛筆

一般名称:筆記具

作品概要:ふと香る花の香りや青々と茂った緑に足を止めた経験は誰しも持っているのではないでしようか。植物の成長は遥か昔から私たちの生活と共にあり、いつも見ている風景を思いがけず彩ってくれます。「移ろう色鉛筆」は種から芽が出て葉が茂り、花を咲かせて枯れてゆく植物の一生を色鉛筆の色の移り変わりで表現しました。季節が移ろい、草花が姿を変えるように、使っていくうちに色が移ろい、思いもよらない変化が楽しめます。

作者:大原衣吹

作品名:滴付箋

一般名称:付箋

作品概要:「滴付箋」はその名の通り、滴が落ちたかのような付箋です。まるで涙の痕跡のように、心動いた瞬間の記録をそこへ残してくれます。「滴付箋」は少し厚みがあることによって、本をパラバラとめくると自然とそのページが開くようになります。長方形の細長い付箋のように、端をはみ出させることを気にする必要もありません。ページのどこへでも自由に、心置きなく印を残すことができます。

作者:フカタカ(佐藤貴明、深沢真緒)

※作品名、一般名称、作品概要、受賞者・グループ名は、応募用紙記載の原文です。

2.授与されたトロフィー・表彰状について

今回のテーマ“primitive”を「本質の再定義」と解釈したところから、受賞者には、「本質を見抜く視点」を表現するため「目」を要素として取り入れたトロフィーと表彰状が授与されました。トロフィーは虫眼鏡をモチーフとしており、「本質を見抜く視点」をアイコニックに表現しています。表彰状はキービジュアルの「目」を使用し、グランプリは特別に目の部分にステンレスをはめ込んだ仕様になっています。

3.コクヨデザインアワードについて

「コクヨデザインアワード」は、2002年にコクヨが創設し、今回で21回目を迎える国内屈指の歴史あるプロダクトデザインコンペティションです。

世相を反映するテーマで作品を募集し、優れたプロダクトデザインを選定するのみならず、受賞作品については受賞者とコクヨ開発者の共創で製品化を行ってきました。 生活や仕事に身近な道具に新たな息吹を吹き込むデザインを確かな製品として世に送り出すことで、デザイナーの今後の活躍を後押しし、同時にワクワクする未来のワークとライフの創造を目指しています。

4.コクヨデザインアワード2024審査員プロフィール

木住野 彰悟

6D-K代表

アートディレクター・グラフィックデザイナー

1975年東京都立川市出身。2007年にグラフィックデザイン事務所6D設立。企業や商品のビジュアルアイデンティティをメインに、ロゴやパッケージデザイン、空間におけるサインデザインなど幅広く手掛ける。主な受賞にD&AD、カンヌ、One Show、アジアデザイン賞、ADC賞、JAGDA賞、パッケージデザイン賞、サインデザイン賞 他国内外多数受賞。

田根 剛

Atelier Tsuyoshi Tane Architects 代表

建築家

建築家。1979年東京生まれ。Atelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立、フランス・パリを拠点に活動。考古学的なリサーチにより、場所の記憶から建築をつくる「Archaeology of the Future」をコンセプトに、現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトが進行中。主な作品に『エストニア国立博物館』、『弘前れんが倉庫美術館』、『アルサーニ・コレクション財団・美術館』、『帝国ホテル新本館(2036年完成予定)』など。フランス文化庁新進建築家賞、フランス国外建築賞グランプリ2021、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第67回毎日デザイン賞2021など多数受賞。著書に『TSUYOSHI TANE Archaeology of the Future』、『田根 剛 アーキオロジーからアーキテクチャーへ』など。

田村 奈穂

デザイナー

Parsons School of Designにてコミュニケーションデザインを学んだ後、工業デザインを専門にするSmart Design(米)を経て独立。現在はニューヨークを拠点に、プロダクトからインスタレーション、空間デザインまで幅広く活動中。自然とテクノロジー、感性と機能性、繊細さと力強さ、2つの点のバランスが取れたデザインを探求し、作品はパリPalais De Tokyo美術館からミラノサローネ家具見本市など発表場所は多岐に渡る。国際的なアワードを多数受賞。

柳原 照弘

TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO.CO LTD.

デザイナー

2002年にデザインスタジオを設⽴。現在は神⼾とArles(フランス)にスタジオを構える。フランス、⽇本、オランダ、イギリスを拠点に国際的なブランドのクリエイティブディレクション、アートディレクション、プロダクトデザイン、インテリアデザインなど包括的な提案を行う。新たな創出の場としてギャラリー兼スタジオVAGUE KOBEを2023年夏オープン予定。

吉泉 聡

TAKT PROJECT 代表

デザイナー

デザインを通して「別の可能性をつくる」実験的な自主研究プロジェクトを行い、国内外の美術館や展覧会で発表・招聘展示。その成果をベースにクライアントと多様なプロジェクトを展開している。主な受賞に、Dezeen Awards Emerging Designers of the year 2019(イギリス)、Design Miami/Basel Swarovski Designers of the Future Award 2017(スイス)、iF Design Award Gold、Red Dot Design Award、German Design Award、第25回桑沢賞など。3つの作品が、香港の美術館M+に収蔵されている。また、21_21 DESIGN SIGHT企画展「Material, or 」の展覧会ディレクターなども務める。

【参考】コクヨデザインアワードページ および SNS
ホームページ / https://www.kokuyo.co.jp/award/
Facebook / https://www.facebook.com/KokuyoDesignAward.japan/
X / @kokuyo_DA ( https://twitter.com/kokuyo_DA )
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引用元:PR TIMES

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