外国人客が多いお店ほど人手不足が深刻 遠隔接客「RURA」がサービス業439名へのアンケート調査を実施
プレスリリース要約
- 実態調査背景
株式会社帝国データバンクの調査によると、正社員の人手不足企業の割合は過半数を占め、昨年の人手不足を要因とした倒産は過去最多を更新しました(※1)。
一方で、新型コロナ対策の緩和や円安・ドル高の影響により、訪日外国人旅行者数は増加傾向にあります。
JTB社が発表した2024年の旅行動向見通しによると、訪日外国人旅行者数は過去最高である3310万人にのぼると推察されており、前年比30%増にあたります(※2)。
このような人手不足の解消や訪日外国人旅行者への接客のための方法の一つとして、遠隔接客の活用が広がってきています。
そこで、実際の接客業界の人手不足の現状、外国人のお客様への接客実態、これらの課題に対する遠隔接客の可能性などを調査しました。
※1:株式会社帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2024年1月)」
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p240209.pdf
※2:JTB「2024年(1月〜12月)の旅行動向見通し」
https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2023/12/20_jtb_2024-annual-outlook.html
- 調査について
▼サマリー
▼調査概要
調査タイトル:外国人のお客様への接客に対する実態調査
調査実施日:2024年3月13日
調査対象者:接客・サービス業に携わる20~69歳の男女439名
調査方法:ノバセル株式会社が提供する「ノビシロ」を利用したインターネット調査
エリア:全国
- 過半数の店舗が人手不足を実感
Q1【あなたが働いているお店では、人手が不足していると感じますか?】
「あなたが働いているお店では、人手が不足していると感じますか?」と質問したところ、「とても感じる」「感じる」が合わせて56.8%と、過半数が人手不足を実感していました。4分の1以上の店舗で人手不足を「とても感じる」と回答されており、店舗運営における人手不足の窮状が明らかになる結果となりました。
- 外国人のお客様が多い店舗ほど人手不足は深刻な結果に
Q2【直近1か月間で、外国語を使用して接客する機会はどれくらいありましたか?】
「直近1か月間で、外国語を使用して接客する機会はどれくらいありましたか?」と質問したところ、全体の約8割が「10回未満」と回答しましたが、約2割は1ヶ月で10回以上外国語を使用して接客していることがわかりました。
加えて、1ヶ月の外国語を用いた接客回数が10回未満の方の中で「人手不足をとても感じる・感じる」と回答した割合は52.5%でしたが、10回以上の方は平均すると76.8%が「人手不足をとても感じる・感じる」と回答しており、24.3%の差が見られました。
このことから、より外国人のお客様を接客する回数が多い方が、人手不足を実感していることが分かりました。
- インバウンド対応、不安は「言語の壁」が圧倒
Q3【外国人のお客様を接客することに対して感じる不安や難しさは何ですか?】
「外国人のお客様を接客することに対して感じる不安や難しさは何ですか?」と質問したところ、「特にない」と回答したのは約1割のみで、大半の方が外国人のお客様を接客することに少なからず苦手意識を感じていることがわかります。
不安や難しさを感じることとして最も票が集まったのは「言語の壁」、2番目に多かったのは「特定の要求やニーズへの対応方法」、3番目に多かったのは「文化的な違いによる誤解」となりました。
- インバウンド対応、半数以上が未対策
Q4【外国人のお客様の対応のために、あなたが働いているお店で取り組んでいることはありますか?】
「外国人のお客様の対応のために、あなたが働いているお店で取り組んでいることはありますか?」と質問したところ、「取り組んでいることは特にない」と回答した割合は全体の55%という結果になりました。
また、30回以上接客している方の中でも、34.6%は外国人のお客様の対応のための対策を施していないことが判明しました。
接客業界において、訪日外国人の増加に伴い人手不足という課題が深刻化している中、接客スタッフとお客様双方の満足度を高めるためにも、外国語対応の取り組みが成されてないという現状は改善の余地があると考えられます。
- 遠隔接客には外国人客の「お客様満足度向上」にも期待
Q5【外国人のお客様に対する遠隔接客の可能性についてどう思いますか?】
Q3にて外国人のお客様を接客することに「言語の壁」や「文化的な違いによる誤解」など何かしらの不安や難しさを感じていると回答した方の、「外国人のお客様に対する遠隔接客の可能性についてどう思いますか」という質問に対する回答のランキングは以下の通りでした。
第1位は「言語サポートによるコミュニケーションの改善が期待できる」でしたが、Q3においても「言語の壁」が外国人のお客様を接客する際の不安要素としてランキングトップであったことから、遠隔接客を通して外国人のお客様との円滑なコミュニケーションの実現が期待されていることが分かります。また、第3位には外国人のお客様の満足度向上への期待もランクインしており、単に接客ができればいいわけではなく、お客様に満足をしていただきたいという店舗のスタッフの皆様の姿勢も見受けられました。
- 「顧客満足度が高いインバウンド対応」を実現するRURAの翻訳機能
翻訳機能は英語、中国語、韓国語などの言語をリアルタイムで翻訳することが可能です。
使用方法は簡単です。例えば英語を話すお客さまが店舗を訪れた場合、遠隔のスタッフは操作画面から「英語」を選び、翻訳機能をオンにします。その後の接客中の会話は、お客さまが見るモニターには英語字幕が、遠隔地で対応しているスタッフの画面には日本語字幕が表示されます。お互いの母国語でリアルタイムに会話できるため、ストレスフリーで高い満足度を得られる会話を実現します。
実際に、ホテルのフロントやイベント会場のインフォメーションなどでこちらの機能を活用いただいております。
- まとめ
今回の調査で、接客業を行う方の半数以上が人手不足を実感していること、そして外国人のお客様対応が多いお店ほど人手不足を顕著に感じていることがわかりました。遠隔接客の可能性についても、言語サポートによるコミュニケーションの改善が期待できるとの声が最も多く、外国人のお客様に対する接客の心理的ハードルが下がり、満足度向上が期待できることが示されました。人手不足の改善とインバウンド対応を両立する遠隔接客の導入は、接客業界における深刻な課題を改善する手段のひとつと言えるでしょう。
- RURAとは
インターネットを通じて店舗の接客を遠隔地から行なうことができるサービスです。対応スタッフが画面に表示される対面接客や、アバターを通しての接客などを選択できます。少人数で多拠点の接客ができる点に大きな特長があり、約30店舗の受付を3名で実施している例もございます。接客の一部を自宅など遠隔地から行うことで、新型コロナウイルスへの感染対策はもちろんのこと、店舗運営の効率化や、接客業における新しい働き方の実現が可能となります。
・「RURA」の詳細:https://timeleap-rura.com/
- タイムリープ株式会社について
タイムリープ株式会社は、「最も大切なことに時間を使える世の中を実現する」をビジョンに掲げ、インターネット越しに店舗の接客を行うことができる遠隔接客サービス「RURA」を提供しています。接客の一部を遠隔で集約することで、新型コロナウイルスへの感染対策はもちろんのこと、店舗運営の効率化や、接客業における新しい働き方の実現が可能となります。
【会社概要】
社 名:タイムリープ株式会社
設 立:2019年6月3日
資本金 : 5億4090万円(資本準備金含む)
所在地:東京都千代田区岩本町1-9-1 アイアンビルヂング3F
事業内容:遠隔接客サービス「RURA」の開発・提供
Webサイト:https://timeleap.co.jp/
引用元:PR TIMES