弘前大学とサントリーウエルネスが共同研究講座 「表情・体・心連関科学講座(いい表情と体・心のつながり研究)」を開設
プレスリリース要約
- 講座開設の背景
日本は、「人生100年時代」を迎え、全ての国民が元気に活躍し続ける社会、安心して暮らすことができる社会を創造していくことが求められています。また、近年国民の生活スタイルも多様化し、健康に対する意識も高まったことにより、生活者が「自分の健康は、自分のために、自分で守る」という考え方が広まって、個々人に寄り添った健康ソリューションを提供するニーズが高まってきています。
このような時代のニーズに応えるために、弘前大学とサントリーウエルネスは、互いに連携することになりました。
弘前大学COI—NEXT※1では、2005年から実施してきた「岩木健康増進プロジェクト※2」の超多項目健康ビッグデータをベースに予防医療に焦点を当てた研究を進めております。
また、健康食品やスキンケアをはじめとする美容商品を提供するサントリーウエルネスは、お客様一人ひとりに「心も身体もいちばん健やかに美しく輝いた状態」であってほしいという思いの下、健康な心身を維持しながら、その先にある幸福度の高い状態(Well-being)を実現するために伴走していきたいと考えています。これまでも臨床研究において、ミドル・シニア層男性のスキンケア習慣が、肌体感の改善と幸福度の上昇に影響することを世界で初めて解明※3するなど、Well-beingに関するユニークな研究を推進し、それを活かした商品・サービスの開発に取り組んできました。こうした取り組みを通して、一人ひとりの「いい表情」を増やすことにより、個々はもちろん日本社会の幸福度を高めることに貢献していきたいと考えています。
- 講座の概要
本講座は、「岩木健康増進プロジェクト」のビッグデータ解析に取り組み、「いい表情-体-心のつながり」を理解・解明することで、青森県民および国民全体のWell-beingの向上に貢献することを目的としています。具体的には、幸福度(Well-being)と関連性の高い表情や見た目、心身の状態を解明するための、適切で精度の高い評価指標の探索・開発を行います。また、例えば「いい表情」と心・体の関係性に年齢や性別などがどう影響するかなど、幸福度と複数の要因の因果関係を示すアルゴリズムの発掘・開発を目指します。
<講座名> 『表情・体・心連関科学講座(いい表情と体・心のつながり研究)』
<メンバー構成>
玉田 嘉紀 (教 授:弘前大学大学院医学研究科)
村下 公一 (教 授:弘前大学 学長特別補佐/健康未来イノベーション研究機構長)
伊東 健 (教 授:弘前大学大学院医学研究科)
三上 達也 (教 授:弘前大学大学院医学研究科)
中路 重之 (特任教授:弘前大学 学長特別補佐/大学院医学研究科)
石田 水里 (助 教:弘前大学大学院医学研究科)
中尾 嘉宏 (サントリーウエルネス株式会社生命科学研究所・所長)
出雲 貴幸 (サントリーウエルネス株式会社生命科学研究所・部長)
櫓木 智裕 (サントリーウエルネス株式会社生命科学研究所・シニアスペシャリスト)
竹本 大輔 (サントリーウエルネス株式会社生命科学研究所・研究主幹)
鈴木 康介 (サントリーウエルネス株式会社生命科学研究所)
田中 るいん (サントリーウエルネス株式会社生命科学研究所)
江川 香 (サントリーウエルネス株式会社生命科学研究所)
<契約期間>2024年2月1日 〜 2026年1月31日
<設置場所>弘前大学大学院医学研究科附属健康未来イノベーションセンター(青森県弘前市在府町5)
(※1)弘前大学COI-NEXT拠点
弘前大学では、2022年10月に文部科学省・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択されました。弘前大学COI-NEXT拠点では、健康を基軸に、若者が地域で働きたいと思える成長産業として魅力的なヘルスケア産業を創出することによって、地域の人々を健康にしながら経済発展し、全世代の人々が生きがいをもって働き続けることができ、心身共にQOLの高い状態での健康寿命を延伸する、well-beingな地域社会モデルの実現をめざしています。これまでの弘前大学COI拠点の成果を発展的に承継し、持続的に成果を創出する自立した産学官共創拠点の形成を目指すプロジェクトです。
(※2)岩木健康増進プロジェクトと弘前大学COI拠点
弘前大学が青森県弘前市岩木地区で2005年から継続実施している大規模合同健康調査で、約3,000項目という世界に例のない膨大な健診項目を設けることで、巨大な健康ビッグデータを記録しています。弘前大学では、2013年に文部科学省・JSTによる「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」に採択され、岩木健康増進プロジェクト健診の超多項目健康ビッグデータの解析により、認知症・生活習慣病などの早期発見を可能にし、予防方法の創出と検証を行い、その成果を社会実装する研究活動を弘前大学COI拠点で展開しました。(2013~2022年)
(※3)ミドル・シニア層男性のスキンケア習慣が、肌体感の改善と幸福度の上昇に影響することを世界で初めて解明
サントリーウエルネスが実施した研究で、40代以上のミドル・シニア層男性のスキンケア習慣が、肌体感の改善と幸福度(Well-being)の上昇に影響することを世界で初めて解明しました。世界的権威のある化粧品技術者学会「IFSCC 2023 congressバルセロナ大会」(2023年9月開催)で発表しています。
参考)ニュースリリース:
https://www.suntory.co.jp/news/article/14450.html
- サントリーウエルネスについて
サントリーは長年にわたる食の科学的研究や品質管理技術を礎として健康・ライフサイエンス分野の事業に参入しました。1993年にゴマの健康食品「セサミン」を発売した後、2001年からは、従来からの健康関連の研究開発を一層強化することを目的に「サントリー健康科学研究所(現、サントリー生命科学研究所)」を設立。その研究成果をベースに、「セサミンEX」「DHA&EPA+セサミンEX」「ロコモア」「オメガエイド」などの健康食品や、「F.A.G.E.(エファージュ)」「VARON(ヴァロン)」などのスキンケア商品、「Liftage(リフタージュ)」といったドリンクタイプの美容商品を提供しています。また、商品だけではなく、会員向けサービス「サントリーウエルネスクラブ」や無料の健康行動アプリ「Comado(コマド)」などの提供を通して、人生100年時代のお客様のトータルウエルネスの実現をサポートしています。
引用元:PR TIMES