「マイナビ 2025年卒 大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」を発表

プレスリリース要約

株式会社マイナビは2025年3月卒業予定の大学3年生と大学院1年生1,108名を対象にした調査結果を公表。その中で、学生の91.4%がこれまでにインターンシップや仕事体験に参加したことがあると回答。インターンシップは適職を知るための機会として24.0%が位置づけており、主体性を身につけたと感じる学生が30.2%。週休3日制に対する認知度が増加し、就職したいと考える割合も増加した。調査担当者は、学生の意欲の高さと成長を感じる経験についてコメントしている。
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(1,108名)を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」の結果を発表しました。

《TOPICS》

・12月時点でこれまでにインターンシップ・仕事体験に参加したことのある割合は91.4%【図1】

・学生にとってのインターンシップの位置づけは「適職を知るための機会」が最多で24.0%【図2】

・インターンシップや就活準備を通じて成長したと感じるのは 「主体性(物事に進んで取り組む力)」が最多【図3、4】

・週休3日制に対する認知度と「就職したいと思う」割合はともに増加【図5、6】

【調査概要】

25年卒学生の12月時点でのインターンシップ・仕事体験の参加割合は前年から3.3pt増の91.4%となった。インターンシップの定義改正が行われるなど、学生の関心も高まり参加率が上がっているようだ。【図1】

【図1】【これまでに(累計で)】インターンシップ・仕事体験に参加したことがある割合の推移

インターンシップの位置づけを聞いたところ、複数回答で当てはまるものすべてを選択してもらった場合は「就職活動に向けた準備の場」が最多で66.2%、最も重要だと思うものを単一回答で選択してもらった場合は、「適職を知るための機会」が最多で24.0%となった。25年卒においてはインターンシップの定義が改正され、「広報活動開始後」という条件があるものの、インターンシップ参加時の情報を採用選考に利用できるようになった。インターンシップ期間から就職活動を意識する傾向も高まっており、「早期選考に参加するための機会」※1という回答も複数回答で48.1%と半数近くになった。しかし、それを最大の目的とするのではなく、キャリア形成を目的としてインターンシップに参加している学生も多いようだ。【図2】
※1:選考は3月の採用広報解禁以降に実施するよう定められており、マイナビは学生の学修機会の確保のために、スケジュールは順守する必要があると考えております。

【図2】インターンシップ参加の位置づけ(上位抜粋)

インターンシップや就活準備での経験を通じて成長したと感じることを、社会人基礎力で示されている12個の力から最もあてはまるものをひとつ選んでもらい、その理由を聞いたところ、最も多かったのは前年と同様で「主体性」で30.2%だった。理由は、「以前まであまり(主体性を)発揮する機会がなかったが、インターンシップに何個か参加する中で主体性を身につけることが出来た」「準備からインターンシップ参加までほとんど一人で動かなければならなかったため、物事に進んで取り組む力はついた」など、これまでとは違う経験をしたことで、新たに「主体性」という力を身につけることができた、という回答が目立っており、行動を起こせた自分に成長を感じている様子がうかがえた。【図3、4】

【図3】これまでのインターンシップ・就活準備を通じて、成長を感じたもの(単一回答)

【図4】「主体性(物事に進んで取り組む力)」と回答した理由(一部抜粋)

週休3日制についての認知度は、「人に説明できる程度に知っている(8.6%)」と「おおよその意味は分かっているが説明する自信はない(37.5%)」を合わせると、46.1%となり、直近3カ年と比較しても徐々に認知度が上がっていた。また、週休3日制の企業への就職については、「就職してみたい(ぜひ+どちらかというとの合計)」が63.0%(前年比3.0pt増)だった。厚生労働省の調査によると、週休3日制など「完全週休2日制より休日日数が実質的に多い制度」を取っている企業は全体の7.5%とまだ少数である※2。今後、どの程度普及していくのかは未知数であるが、ワーク・ライフ・バランス志向が高まっている社会において、こうした制度を導入している企業は大きなPRポイントとなるだろう。【図5、6】
※2:令和5年就労条件総合調査 (厚生労働省)

【図5】週休3日制についてどの程度知っているか

【図6】「週休3日制の企業に就職してみたいと思うか

【調査担当者コメント】

25年卒学生のインターンシップ・仕事体験の参加割合は年内のうちに9割を超え、意欲の高さがうかがえます。25年卒ではインターンシップの定義改正や選考との関連が取りざたされることも多いですが、それだけではなく、「適職を知るための機会」などキャリア形成を目的としている人も多いことがわかりました。なお、選考については、三省合意においても「広報活動開始後」と明記されており、早期選考が認められているわけではないので、その点は注意が必要です。また、インターンシップ・仕事体験を通して成長できたことについての質問では、プログラムに参加したことをきっかけに主体性を発揮できたり、行動を起こせたことで成長を感じたという声もあがりました。インターンシップ・仕事体験という活動を通して、様々な側面で成長を感じられている様子がうかがえました。こうした経験は就職活動準備のためだけでなく、社会人への準備として重要なものになっていると思われます。

キャリアリサーチラボ 主任研究員 東郷こずえ

【調査概要】「マイナビ 2025年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」

○調査期間/2023年12月20日(水)~12月31日(日)

○調査方法/マイナビ2025の会員に対するWEBアンケート

○調査対象/2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生

○調査機関/自社調べ

○有効回答数/1,108名(文系男子179名 文系女子411名 理系男子258名 理系女子260名)

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

引用元:PR TIMES

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