5G通信を利用した遠隔嚥下内視鏡検査の実証実験を実施

プレスリリース要約

リブト社は高齢者の嚥下内視鏡検査を地域医療に普及させるため、マグナ・ワイヤレス社と楽天モバイル株式会社と共同で遠隔診断の実証実験を行った。5G通信を使用し、マルチビュアーを活用した遠隔医療支援が有効であり、さらなる画質向上が課題となった。専門医は、患者の様子と内視鏡画像が同時に伝送されることで遠隔技術指導が可能と述べた。今後は技術的な課題を解決し、遠隔医療の実用化に貢献する考え。マグナ・ワイヤレスは計画策定・実施支援、リブト社は製品開発と実証実験、楽天モバイルは5G通信環境の提供を担当。

【実証実験の背景】

嚥下内視鏡検査は、食事を取る過程で誤嚥のリスクを評価する検査であり、食物を飲み込む際の反射が低下する高齢者に於いては特に重要な検査と位置づけられます。

リブト社は地方や離島など、専門医が不在の地域においても、いつでも嚥下内視鏡検査ができる環境を構築するため、自社のVEスコープ(嚥下内視鏡)を活用し、マグナ・ワイヤレスとともに、遠隔診断の実証実験を実施いたしました。近い将来、本実証をもとにサービス化を実現し、より永く好きなものを口から食べることができる社会の実現を目指します。

なお本実証実験は、楽天モバイル株式会社の5G通信を利用して実施しました。

【実証事項】

嚥下内視鏡で撮影した咽頭内部の映像とPCに接続されたサブカメラで撮影されている患者の様子を他拠点へ同時配信し、遠隔地でより正確な診断を行うための要件として、以下の観点で検証を実施いたしました。

【マルチビュアーを使用した遠隔医療支援】

5G通信を利用して遠隔支援医師が現場医師に指示を出しながら嚥下内視鏡検査を行い、その有効性と課題の洗い出しを行った。結果は良好で、更なる画質の向上といった課題が見つかった。   

【医師のコメント】

本事業の意義や実証実験の結果について専門医は以下のように述べています。

「一般的に遠隔診療においては、内視鏡検査画像は見えるものの、現場での患者の様子が見えないことが課題になります。今回の検証では、マルチビュアーでサブカメラの映像が同時に取得できることで、十分に遠隔での技術指導を行うことが可能であると考えています。今後ますます嚥下内視鏡検査の需要が増す中で、医師の教育における活用の実用化に向けて改善が進むことを期待しています。」

【まとめ】

今後もリブト社とマグナ・ワイヤレス社は、本実証実験の結果から技術的な課題を洗い出し、今後の研究開発に向けた各種データを収集することで、遠隔医療の実用化に向けて貢献します。

【各社の役割】

株式会社マグナ・ワイヤレス

 実証実験の計画策定・実施支援

リブト株式会社

 マルチビュアー嚥下内視鏡の製品開発

 実証実験の計画策定・実施

楽天モバイル株式会社

 5G通信環境の提供

【株式会社マグナ・ワイヤレスについて】

株式会社マグナ・ワイヤレス(旧株式会社エイビット5G事業部)は、ローカル5Gを用いた総合通信ソリューションをご提供しております。超高速・低遅延・多数同時接続というローカル5G技術を活用したいとお考えの企業や自治体の皆様に対し、通信環境のアセスメント、ネットワークソリューションのコンサルティング及びカスタマイズ、免許取得支援、保守まで一気通貫のソリューションをお届けします。

会社ホームページ   https://magna-wireless.co.jp/

5Gソリューションについて    https://5g.abit.jp/ 

引用元:PR TIMES

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