国連WFP映画館広告キャンペーン「Feed Our Future」

ニューヨークー国連世界食糧計画(国連WFP)は本日、世界35カ国以上の映画館で約8週間にわたり同時に上映される映画館広告キャンペーン「Feed Our Future」を開始しました。同キャンペーンは飢餓のない世界を目指し活動する国連WFPと世界の映画館広告会社で構成される業界団体SAWA(Screen Advertising World Association)のパートナーシップにより実施されるものです。

同キャンペーンは昨年に引き続き実施されるもので、日本では9月27日から全国11の主要映画館において映画本編前に特別CM映像が上映されます。CM映像は英国の著名な広告クリエイターであるジョン・ハガティー氏と広告会社GARAGE SOHOによりキャンペーンのために特別に制作されたもので、映画館来場者に直接的に訴えかける映画館広告としてふさわしい映像となっています。

CM映像では紛争によって爆撃されたと思われる瓦礫の中で子ども達が小さな声でキャット・スティーヴンスの名曲「How Can I Tell You」をコーラスし始めます。出演している子ども達は実際のシリア難民のコミュニティから選ばれた子ども達です。映像が進むにつれ、子ども達の姿が一人一人消えてゆき、最後にはたった一人の子どもの声だけが残ります。60秒で構成されたこの映像は飢餓や栄養不良で毎年300万人の子どもたちの命が失われているという厳しい現実を象徴しています。

「今年のFeed Our Futureキャンペーンにより国連WFPの認知度を高め、世界の飢餓をなくすために幅広いオーディエンスを巻き込んでいくことができると信じています」と国連WFP広報部長のコリーン・ウッズは話しています。「今年のキャンペーンはより強く人々の心に訴えかけるものだと考えており、多くの人々が私たちの呼びかけに応えてくれると期待しています。多くの情報が行き交う世界で、映画館は私たちのブランド認知を高めるためだけでなく、映画館に来る人々を国連WFPの積極的な支援者や寄付者に変えるためにとても効果的であることが証明されています」

「映画館広告は、その空間や、創造性、オーディエンスを最大限に活用して魅力的なコンテンツを配信し、消費者に最良の広告を提供します」とSAWAのCEOであるシェリル・ワネル氏は話します。「2020年に映画はインターネットを超えて、最も急速に成長する広告媒体になると予測されています。国連WFPのようにミレニアル世代の心に訴えかけたい機関にとって、映画館が提供する体験は、物語を語る全ての媒体の中で最もパワフルなものです」と述べました。

「映画は今もなおクリエイティブな人々にとって最も素晴らしいメディア媒体です。“すべてのスクリーンの先駆け”である映画館のスクリーンで物語を伝えることができる場所です。映画が重要なメディアであり、人々の心を捉え続けているということは驚くことではありません」とCM映像を制作したジョン・ハガティー氏は話しました。

SAWAと世界の映画館広告会社の寛大なご支援により、日本を含めた世界の35カ国以上の映画館で9月から11月にかけ“Feed Our Future”キャンペーンのCM映像が上映されます。

 

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