【嚥下食で被災地支援】老舗の日本料理店がつくる やわらか和食「口福膳」を輪島市の高齢者福祉施設で無償提供します
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プレスリリース要約
令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された皆様には深くお見舞い申し上げます。被災地の一日でも早い復興と、救助活動に携わる方々の安全を心より願っております。
被災地での誤えんと、この度の活動支援について
被災地では避難生活が長引くことで、体の機能や体力が落ち、誤えんや窒息を起こしやすい状況にあります。特に、高齢者や障がい者の皆さまには、飲み込みやすいような嚥下食が必要な場合があります。
一般的にミキサー食などの嚥下食(※1)は、食事を飲み込みやすくすることだけが目的となってしまい、「食べることへの楽しみ」が失われがちです。
そのような中、私たち職人が飲み込みやすく、見た目や味にもこだわって作った口福膳とお雑煮で、食への楽しみを味わっていただき、感動と幸せの輪が広がっていけたらと思い、本活動を行うこととなりました。
食べる楽しみを味わっていただけるものとなっております。
さらに当社は2023年4月21日、犬山市と「災害時における嚥下食等の供給の協力に関する協定」を締結しており、犬山市だけでなく、今後起こりうる全国での有事に対しても対応できると考えています。
(※1)嚥下食とは、高齢や病気等で飲み込みや咀嚼といった嚥下機能の低下がみられる場合に、その方の嚥下機能に合わせて、飲み込みやすいように形態やとろみ、食塊のまとまりやすさなどを調整した食事のことです。
「わたしたちにできること。」輪島市の福祉避難所で口福膳を提供いたします
避難生活が長期化する中、避難されている方や、福祉避難所でケアに従事する医療者の方にも、私たちの「口福膳」と「とろみお雑煮」で食の楽しみを味わっていただきたいと思います。
提供にあたっては、現地のご迷惑とならないよう、食材、調理器具、支援物資をマイクロバスで持ち込み、対応いたします。
【支援概要】
場所:生活支援施設 ウミュードゥソラ
住所:〒928-0064 石川県輪島市釜屋谷町六字30-4
提供者:有限会社 関西 代表 小島健一、料理長 猿橋央志
協力者:宮本佳宏(歯科医師)、一瀬浩隆(歯科医師)
※ 食事は歯科医師2名の協力のもと実施いたします。
※ 時間は、11時30分~13時頃を予定しておりますが、道路状況により、開始時間がずれる場合もございます。
※ 個数に限りがございますので、時間終了前に提供を終了する可能性がございます。
【提供メニュー】
・板前さんのやわらか和食「口福膳」
当店では、一見、嚥下食とは思えないような、華やかな盛り付けにこだわっており、家族みんなで一緒に楽しめるように見た目を意識して作っています。
口福膳は、ふぐ、サーロインステーキ、うなぎ、はまぐりなど、日本料理と同様に上質でこだわりの食材を使用しており、一品一品の食感に変化をつけています。
冷凍で保存しているため、好きな時に好きな分だけ召し上がっていただけます。
主に、ハレの日である、お正月や誕生日、七五三、冠婚葬祭などでご注文をいただいております。
令和6年1月1日に被災され、お正月に食べられなかった方も多い、お雑煮を提供させていただきます。
当社のお雑煮は、餅を独自に製造し、お出汁には飲み込みやすいよう「とろみ」をつけています。
口福膳と同様に見た目にもこだわり、嚥下食とは思えないような、楽しめる一品となっています。
板前さんのやわらか和食 「口福膳」 について
口福膳は、一見嚥下食とは思えない、見た目にこだわった日本料理です。
食材は、職人がこだわり抜いて選んだ一流の品を使用し、見た目も味も追及しています。
口福膳は、当店の職人が2年の歳月をかけて開発し、2023年4月に販売を開始しています。
少子高齢化が進む中で、嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎を起こす方が増加しています。特に、高齢者の肺炎のうち、7割以上が誤謬性肺炎と言われています。
このような中で、嚥下食は単に栄養補給の意味で摂取され、家族と一緒に楽しむことが出来ないというご意見が多くなったことを感じました。そこで、私たち日本料理の職人が腕を振るい、開発した嚥下料理が「口福膳」です。
【口福膳の6つの特徴】
1つ目は、華やかな盛り付けです。
味はもちろんのこと、見た目にも徹底的にこだわり、食欲をそそるように調
理しています。
2つ目は、家族や友人とみんなで楽しめることです。
嚥下障害のある方だけでなく、家族や友人が一緒に楽しめるような雰囲気づくりを大切にしています。
3つ目は、こだわりの食材を手作りとすることです。
食材は品質を重視し、こだわり抜いて選定したものばかりです。国産の鰻を白焼きから行い、ステーキは上質な国産牛を使用しています。
4つ目は、冷凍でお届けできることです。
好きなときに、好きなだけ温めて食べることができますし、長期間の保存もできます。
5つ目は、とろみが調整できることです。
口福とろみだしは、かつおだしで作った「あん」ですので、風味を損なうことなく、嚥下レベルに合わせて、適切なやわらかさに調整ができます。
6つ目は、贈り物にも最適であることです。
華やかな口福膳は、母の日や誕生日など、特別な日の贈り物にも最適になるようにラッピングを施し、受け取った方が感動いだけるよう工夫しています。
【口福膳 “久” お品書き9品】
②うなぎ丼
③はまぐりの殻ごと蒸し
④かれいの照り焼き 厚焼き玉子
⑤ふぐ雑炊 てっぴ添え
⑥海老の煮物 手作りごま豆腐
⑦南瓜白和え
⑧里芋饅頭
⑨デザートこしあんと牛乳プリンの二色寄せ
(※ 口福とろみだし付き)
価格 4,500円(税込)
【保存方法】
冷凍で約6か月、解凍後冷蔵で3日
私たちが考える 「嚥下食」 への思い
嚥下食は、医療・介護の方にとっては当たり前のように知られていますが、一般的にはまだあまり知られていない現状にあります。
少子高齢化が進む社会の中で、咀嚼や嚥下を困難とする方が増加し、同時に医療の発達による長寿化でも増加しています。
嚥下食である「口福膳」の取り組みは世界でも注目されており、沢山のお問い合わせをいただいております。
日本国内の大手企業におきましても、やわらか食への参入はありますが、「料理としての嚥下食」はまだ少数です。ごく一部のレストランでは提供されていますが、お店に行かなければ食べることができません。
私たちの口福膳は冷凍であるため、北海道から沖縄までどこへでも届けることができ、災害時にも活用できます。
「食」は、家族や大切な人と楽しむこと、人間誰もが美味しいものを求め、最後まで食べられることを最も大事にしたいと考えております。
ところが、嚥下食は単なる栄養補給や安全面が優先され、食べる喜びや美味しさはクローズアップされにくい現状にあります。
だからこそ、もう二度と美味しい食事を味わえないと思っていた方に、喜びと感動を与えられるものと考えております。
今回の活動を通じ、関係医療機関だけでなく、飲食店や宿泊業の方々にも広く認知され、嚥下食への取り組みが広がることを願っております。
「食」で豊かな「とき」を提供する、これが我々の理念です。
有限会社 関西について
1974年創業。愛知県犬山市に所在する、和食・日本料理店 「かんさい」を開店。
私たちが追い求めるのは、「健康」、「安心」、「安全」、「美味しさ」です。
創業以来、一貫して厳選した食材を使い、特にふぐ料理は本場の九州より空輸で直送し、新鮮なふぐを職人の手で鮮やかな一品に仕上げています。
春夏秋冬、その時折に一番美味しい食材を各地より取り寄せ、お客様から旬を感じていただけるよう、心がけております。
2018年より、嚥下食「口福膳」などの開発・販売など、新たな取り組みを行っています。
【SDGsの取り組みについて】
3.すべての人に健康と福祉を
摂食障害があっても、食べる喜びは生きる喜びにつながります。健康と福祉の橋渡しの存在となって活動をして参ります。
10.人や国の不平等をなくそう
口福膳は、誰もが平等に食を楽しむことができ、生産者と消費者をつなげる役割を持ちます。本当に必要な人に届けられるシステムを構築していきます。
12.つくる責任、使う責任
食品ロスを削減するため、冷凍した状態で全国各地にお届けし、約6か月間冷凍保存が可能です。好きなときに好きな量をお召し上がりいただくことができます。
【義援金・協力金を募集しています】
返礼品として、活動報告書をお礼のお手紙を添えてお送りいたします。詳しくは、QRコードを参照いただけますようよろしくお願いいたします。多くの皆さまのご協力をお願いいたします。
【会社概要】
社名:有限会社 関西
本社所在地:愛知県犬山市羽黒長田19-1
代表取締役:小島 健一
事業内容: 飲食業、宿泊業
会社設立:1989年6月
HP:
・日本料理 関西(かんさい) https://www.kansai29.com/
・板前さんのやわらか和食 口福膳 https://www.kofukuzen.com/
・ECショップ 口福膳 https://kofukuzen.shop/
SNS:
・FACEBOOK 和食 日本料理 関西 https://www.facebook.com/kasnai29/
・Instagram 「口福膳」板前さんのやわらか嚥下和食 https://www.instagram.com/koufuku_zen/?hl=ja
引用元:PR TIMES