「育児」の課題解決策をエンターテインメントの力で学生が提案

プレスリリース要約

学生と協力企業・団体が共同でプロジェクトを実施し、優秀賞を受賞。学生は自身の学びを社会課題の解決に結びつけ、独自の調査や実体験を交えた斬新な企画を提案。優秀賞に選ばれた2チームの企画は、内容がブラッシュアップされ、企業・団体での導入が検討される。プレゼンテーションでは、PEPと有限会社モーハウスから各1班ずつが優秀賞を受賞。学生は社会問題に取り組むPBLで自己肯定感を育む。企業・団体へのプレゼンテーションでは、授乳服と自然災害に焦点を当てた提案が評価された。また、小学生以下のがん患者のための情報提供と交流の場を提案したチームも高い評価を受けた。

優秀賞受賞チームの学生と協力企業・団体のご担当者様優秀賞受賞チームの学生と協力企業・団体のご担当者様

優秀賞受賞チームの学生と協力企業・団体のご担当者様優秀賞受賞チームの学生と協力企業・団体のご担当者様

プレゼンテーション当日は、各企業・団体の協力の下、計9班のうち最終選考へ進出した6班の学生が自慢の企画を発表。学生は、授業で養った言語表現や視覚的効果等の基礎知識、及び問題発見・課題解決の思考力・技能を生かし、独自の調査や実体験を交えるなどして立案した個性的で斬新な企画を提案しました。

協力企業・団体による討議を経て、PEPと有限会社モーハウスから各1班ずつ、計2班が優秀賞に選ばれました。受賞したチームの企画案は、さらに内容のブラッシュアップを重ねながら、各企業・団体により本格的に導入の検討がなされます。大学と実社会を行き来する先進的な取り組みとなります。

【本件のポイント】

  1. 社会問題に対して当事者意識を持ち、社会課題の解決に自らの学びを結びつけるPBL(Project-Based Learning)での取り組みです
  2. 企業・団体と共同して取り組むことで、大学の枠を超えた新しい学修区分での実践となります
  3. 学生が分析・立案した企画を社会に向けて発表する場の提供は自己肯定感の創出になります

企業・団体の担当者に向けて学生がプレゼンテーションをおこなう様子企業・団体の担当者に向けて学生がプレゼンテーションをおこなう様子

企業・団体の担当者に向けて学生がプレゼンテーションをおこなう様子企業・団体の担当者に向けて学生がプレゼンテーションをおこなう様子

〈協力企業・団体〉

■一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトhttp://www.oncology-education.or.jp/servise/index.html

がん医療に携わる医療者の育成支援として、患者とその家族および一般生活者に対するがん医療の啓発と情報提供、新しいがん治療法の臨床研究の支援などの諸活動をおこなっています。がん医療の推進に貢献することを目的に、がん患者がチーム医療の真の主役となり、がんであることがハンデとならない社会の実現を目指しています。その一つとして、「患者力※」をがん患者から医療者が引き出せるようになるための様々な活動Patient Empowerment Program (PEP)もおこなっています。

PEPの公式HP:https://www.pep-med.org/  

※患者力…自分の病気を医療者任せにせず、自分事として受け止め、色々な知識を習得し、医療者と十分なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、人生を前向きに生きようとする患者の姿勢のこと

 

■有限会社モーハウスhttps://mo-house.net/corporate-2/

女性がいつまでも輝けるお手伝いをモットーに、授乳用ブラや授乳服の企画・販売を行う他、授乳服を着用したママと赤ちゃんがステージの上で授乳しながらトークするイベントを全国で開催するなど、授乳中も、子育て中も、女性が自分らしいライフスタイルを楽しんでもらうことをめざしています。

【優秀賞受賞チーム

発表テーマ「授乳服×自然災害」

自然災害が多い日本の避難所で、授乳が安全におこなえない現状に注目。ブランケットや授乳服などに姿を変えて様々な用途に使用できる「トランスフォーム授乳服」の商品化を提案した。避難所でも安心して授乳できるようにすることがねらい。

学生:榛澤ゆきな、馬場千幸、桑島野乃花、小倉ななみ

企業・団体の講評:どのチームも発表のレベルが大変高くすばらしかった。優勝チームは、令和6年能登半島地震の被災地や避難所に足を運んで、授乳の困難さや実際に性被害が起こっている状況の調査をしており、説得力が増したことも評価のポイント。企業としても、防災の大切さを広げていきたいと改めて感じた。

 

発表テーマ「親子を支える掲示板」

ターゲットは小学生以下のこどもをもつがん患者。一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトのwebサイトを見直し、患者が求めている情報をさらに盛り込んだ内容にすることを提案。患者同士でコミュニケーションがとれる交流の場を作成したり、こどもへ病気を伝える際に参考となる絵本の掲示をおこなったりする。

学生:御園生佳怜、飯生詩織、伊藤小桃、栗原七彩、鈴木陽大

企業・団体の講評:どのチームの提案もバラエティにとみ、かつ社会課題をエンタメの力で解決するという授業

のテーマが形となっていた。その中でも優勝チームは、データをしっかりと丁寧に分析できており、実際に導入

できる具体的な内容を提案してくれた。

◆表現学部表現文化学科アート&エンターテインメントワークコース

本コースでは、チームの一員として何が必要とされ、どう行動すべきかを考え、さらに知的財産権、マーケティング、広報などの知識を学び、業界の枠を超えて広く社会で活躍する能力を養います。隠れたコンテンツを発掘し、世の中が求める新たな価値を創造していくプロデュース能力を磨きます。

※当コースは、2024年度入学の方より「表現学部メディア表現学科アート&エンターテインメントワークコース」となります。https://www.tais.ac.jp/faculty/department/art_entertainment/ 

◆大正大学

大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学の推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。

 公式HP:https://www.tais.ac.jp/

引用元:PR TIMES

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