老舗羽毛メーカー〈河田フェザー〉サーキュラーエコノミーへの挑戦 羽毛ふとんの側生地をアップサイクル

プレスリリース要約

日本の羽毛専業メーカーである河田フェザー株式会社は、国内回収された羽毛ふとんの側生地を再生紙にアップサイクルする取り組みを始める。これにより、羽毛リサイクルだけでなく包括的な循環を実現し、CO2排出削減を目指す。羽毛ふとんの回収、独自の精製技術によるリサイクル、そして再生紙へのアップサイクルが行われる。また、環境問題に取り組むために、従来の羽毛リサイクルに加え、側生地を再製品化する取り組みを業界で初めて開始した。
原紙と再生紙(古紙パルプ 90%、側生地 10%)のパンフレット

創業130年越え、日本唯一の羽毛専業メーカー河田フェザー株式会社(所在地:三重県明和町/代表取締役:河田敏勝)は、羽毛リサイクルのため国内回収された羽毛ふとんの側生地を、再生紙へアップサイクルする取り組みを業界で初めて開始いたします。 

〈取り組みの概要〉

◇羽毛リサイクルの過程で発生する側生地を有効活用し、再生紙を制作

◇まずは2023年12月より自社で導入開始、パンフレットや名刺として活用

◇羽毛循環のみならず包括的な循環に取り組み、CO2排出削減を目指す

説明動画は上記リンクよりご覧いただけます。

■廃棄を減らし、CO2を削減

当社では、かねてより羽毛リサイクル事業に取り組んでおり、羽毛ふとんの回収を全国各地で行っています。

国内工場で羽毛ふとんを解体し、中の羽毛は独自の精製技術により、清潔で高品質なリサイクル羽毛に生まれ変わらせています。

ところが羽毛ふとんの重量構成は、概ね50%が「羽毛」、残りの50%は「側生地」となっており(注1)、「羽毛」をリサイクルしても、「羽毛を取り出したあとの側生地」が焼却されている場合、全体のリサイクル率は約50%ということになります。

当社は、サーキュラーエコノミー(循環経済)実現に向けて、リサイクル率100%になる仕組みを模索してまいりました。そしてこの度、循環型社会を目指す紙再生サービスメーカーの山陽製紙株式会社(所在地:大阪府泉南市/代表取締役:原田六次郎)と共同し、従来の羽毛リサイクルに加え、側生地を再製品化する取り組みを業界で初めて開始いたしました。  

 (注1) ただし冬用の厚手の羽毛ふとんの場合。重量はふとんの種類により異なります。

製紙の工程(古紙パルプと側生地を粉砕した原料を投入→混ぜる→形成し乾かす→巻き取る)

■羽毛専業メーカー、サーキュラーエコノミー(循環経済)への挑戦

羽毛ふとんの側生地を裂いて羽毛を取り出すところ
当社はCSR活動の一環として、2012年に国内で初めて一般向け羽毛リサイクルの仕組みを構築いたしました。

この仕組みは、不用になった羽毛ふとんを回収、独自の回復加工技術で高品質なリサイクル羽毛を精製、新たな羽毛製品として販売することで、「羽毛循環型社会」を実現するための取り組みです。

羽毛は焼却すると1kgあたり1.8kgのCO2を排出するため、リサイクルすることでCO2排出削減につながります。

羽毛リサイクルの流れ

■河田フェザーのサステナビリティ経営

高品質な羽毛にこだわる当社は、次世代にもこの高品質な羽毛を残していくことを使命のひとつとしています。

自社活動の環境負荷を自覚した上で、長期的な事業活動を行なっていくためには、環境に配慮したさまざまな取り組みが必須です。当社では羽毛リサイクルだけでなく、重油からLPガスへの移行(2014年〜)、熱回収(2018年〜)、業界初のSBT認定を取得(2020年)するなど、包括的な「サステナビリティ経営」に取り組んでおります。

SBTのロゴと河田フェザーの削減目標

■環境問題に取り組む背景

このような背景には、気候変動が鳥の生育、ひいては羽毛の品質にも影響を与えている実情があります。

羽毛は食用の水鳥から回収されるため、羽毛の品質は環境の変化に非常に影響を受けやすいです。

例えば、夏が暑すぎると人間と同じように水鳥も餌を食べなくなり、生育が遅れることで、羽毛まで栄養が行き渡らず、羽毛の品質が低下します。

また、気候不順が発生すると、飼料の不足や価格高騰により、安価な代替飼料が用いられ、水鳥の成熟が遅れたり、産卵・孵化率が減少することもあります。

このように羽毛と環境問題は常に密接に関連しているため、リーディングカンパニーとして羽毛業界を牽引してきた当社にとって、環境問題は率先して取り組むべき重要な課題なのです。

■高品質な羽毛を次世代へ。100年以上循環可能な社会を目指す

現在、良質な羽毛原料はごく一部の味にこだわるグルメな国々でしか産出されません

近年多くの農場では、食肉生産のコストダウンのため、水鳥の飼育日数が従来の半分以下にまで短くなってきています。そのため食肉の副産物である羽毛は低品質化が進み、良質な羽毛は年々量が減少してきています。

未来に高品質な羽毛を残していくためには、過去の国内市場に出回った良質な羽毛のリサイクルが必須です。羽毛はもともと化石として残るくらい丈夫な素材で、適正に洗浄・回復加工を施せば100年以上循環可能な天然資源です。

当社は今後も、「羽毛循環型社会」の実現を目指し、羽毛リサイクル事業をはじめとするサーキュラーエコノミーへの貢献を続けてまいります。

■河田フェザーの羽毛リサイクルについて

当社では、全国各地の行政・店舗・団体等にご協力いただき、不用な羽毛ふとんの回収を行っております。回収した羽毛ふとんは自社工場で解体、独自の回復加工により高品質なリサイクル羽毛を精製し、国内外のアパレルブランドなどに供給しております。

・回収イベントの情報はHPやSNSなどで随時更新中

羽毛リサイクルについての詳細・回収場所はこちら:https://kwd.jp/recycle/

河田フェザーHP: https://kwd.jp/

河田フェザーInstagram:https://www.instagram.com/kwdfeather_official/

河田フェザーX:https://twitter.com/Kawadafeather

 

河田フェザー株式会社

河田フェザー株式会社

https://kwd.jp/

■このリリースに関するお問い合わせ先
河田フェザー株式会社 広報担当
〒515-0303 三重県多気郡明和町大字山大淀3255番地 
メール:[email protected]  URL: https://kwd.jp/
電話:0596-55-2431

■会社概要
河田フェザー株式会社
創業年:1891(明治24)年
代表取締役:河田敏勝
資本金:4,320万円
従業員数:46名(正社員)

・本社・明和工場
〒515-0303  三重県多気郡明和町大字山大淀3255番地
TEL:0596-55-2431   FAX:0596-55-4156
MAIL:[email protected]

・名古屋支店
〒450-0002  愛知県名古屋市中村区名駅2-38-2
オーキッドビル5階
TEL:052−700-5530   FAX:052-700-5540

■オンラインショップ
河田フェザーの羽毛ふとんはこちらから
KAWADA ONLINE SHOP:https://kawada.shop/
河田フェザーのアパレル製品はこちらから
KWD:https://kwd.world/

■河田フェザーのSNS
Instagram:https://www.instagram.com/kwdfeather_official/
X:https://twitter.com/Kawadafeather
LINE:https://page.line.me/792bowwp?openQrModal=true
facebook:https://www.facebook.com/KAWADAfeather.official
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCm-JkVZgQrwKA0ElUP5uIwA

■KWDのSNS
Instagram:https://www.instagram.com/kwd_world/
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引用元:PR TIMES

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