〜235年の歴史を紡ぎ〜愛知県半田市に歴史的複合施設がグランドオープン

プレスリリース要約

愛知県半田市亀崎町にある伊東合資会社の歴史的な酒蔵が、伊東優によって再購入され、新たな歴史的複合施設「伊東合資」として再生された。施設にはRestaurant gnaw、Sake Cafe にじみ、蔵のお店 かめくちがあり、地域の文化と歴史を後世に伝える場所となっている。また、蔵シカルmarchéというイベントも開催され、クラウドファンディングも行われている。これらの施設は、酒蔵の歴史と現代の融合を感じさせ、教育的な役割も果たしており、伝統と現代のライフスタイルが共存する独自の空間を提供している。

1. グランドオープンまでの背景
 愛知県半田市亀崎町はかつて醸造業、海運業、漁業で栄えた街でした。天明8年(1788年)に創業された伊東合資会社は、「敷嶋」という銘柄で知られ、大正12年には名古屋税務監督局管内醸造家番付(東海四県+新潟県、長野県)で唯一の横綱蔵として評価され、中部地方最大級の規模を誇りました。

 しかし、時代の変遷とともに清酒需要は減少し、伊東合資会社は平成12年(2000年)には廃業。この時、今回の本蔵を含めた多くの土地や建物も借金返済のために売却されることになります。その後、9代目当主である伊東優が2021年にこの歴史的な建物を再び購入し、酒蔵を復活させるための一大プロジェクトが始動しました。脱サラ後、委託醸造やM&Aによる清酒製造免許の再取得を経て、「敷嶋」は待望の復活を遂げました。

 旧伊東合資会社は、江戸時代から昭和にかけての日本建築の美しさを現世に伝える貴重な遺産です。主に明治時代に建てられたとされるその建物は、現代建築ではもはや造ることのできない壮大な空間を醸し出しています。日本の伝統的建物が減少する中、全国的にも稀となってしまった大規模な木造建築物を残していくことは後世に文化を伝える上でも重要です。2021年に本建物を再購入した際には、建物はかなり傷んでおりましたが、地道な修繕を経て、今もなおその雄大さを保っています。

2.新たなランドマークへ
 旧伊東合資会社本蔵は、単なる酒蔵としての役割を超え、地域の文化と歴史を後世に伝える新たな歴史的複合施設「伊東合資」として再生しました。レストランやカフェビストロ、ショップが入り、新しく造られた庭と共に、訪れた方の憩いの場としての役割を担っていきます。施設全体として月曜定休となります。
ホームページ:http://ito-goshi.com/

◆Restaurant gnaw:“食べたい食材や使いたい食材“を買うのではなく“目の前にある収穫出来る食材”だけで作る。Restaurant gnawは「知多半島のリアルな旬」を提供するレストランです。

多種に渡る皿とそれとペアリングされた飲み物が織りなす空間は知多半島の縮図。オーナーは半田市の元「Re Chimique」の2人で、アルコールはもちろん、ノンアルコールの俊逸なペアリングも提供し、お酒を飲めない方も特別な時間を過ごすことができます。

建物の外装はそのまま。内装も極力そのままで活用しており、味覚だけでなく、「知多半島」を五感で体験することができるレストランです。コースの開始時間は18時半、おひとり様19,800円(税込)です。日・月定休日となり、予約限定です。

ホームページ:https://sites.google.com/view/gnaw

◆Sake Cafe にじみ:旧槽場(お酒を搾っていた場所)に位置し、飲み物と料理が口の中で混ざり合い、味がにじみ合う。そして虹のように波のように様々な味が押し寄せるということから名付けらました。

「ペアリング」をより日常的に体験できるよう設計されており、酒蔵ならではのお酒のペアリングはもちろん、ノンアルコールドリンクと料理の組み合わせも楽しむことができます。目の前には広場を改装した庭と旧酒蔵の黒壁が広がり、ちょっとだけ優雅なひと時を過ごすことができます。メニューはRestaurant gnaw監修のもと、ペアリングランチ、カフェタイム、そしてビストロのディナータイムをお楽しみいただけます。
営業時間は11時~21時予定、月曜日定休です。

◆蔵のお店 かめくち: このお店は元々銀行だった旧事務所を活用しています。極力内装を触らず、1910年にロンドンで行われた「日英博覧会」や1915年「サンフランシスコ万博」の賞状をはじめとした、「ありのまま」の明治・大正時代の雰囲気を残した内装が特徴です。店舗のテーマは「酒蔵がある街でよかった」とし、お酒や総菜、敷嶋を使ったスイーツの他、醸造で栄えた知多半島の醸造物など、酒蔵から発信される文化や伝統を反映した商品を提供します。
営業時間は10時~18時予定、月曜日定休です。

これらの施設は、旧伊東合資会社本蔵の新たな命として、地域の人々や訪れるゲストに、酒蔵の歴史と現代の融合を感じさせる場所となります。酒蔵としての機能に加え、今後は定期的なツアーを予定するなど、文化と歴史を伝える教育的な役割も担っており、日本の伝統と現代のライフスタイルが共存する独自の空間を提供します。

3.イベント情報

  • 蔵シカルmarché

    「人」と「酒蔵」を再びつなげたい。
    明治時代以前に建てられた歴史的な建物を後世に残したい。
    そんな思いで、蔵シカルmarchéが立ち上がりました。
    ライブやワークショップがあり、ハンドメイドや飲食店まで60店の出店予定です。
    託児場もあるので、小さいお子様がいらっしゃる方も安心して見ることができます。
    また、今回は新年ということで、新20歳の方、そして晴れ着姿の方は振る舞い酒を行います。
    柱や梁など細部にまで歴史を感じるトクベツな場所で
    「クラシカル」な雰囲気を味わいながら、”イマ”を楽しんでもらえる日になります。
    また、2023年1月1日に能登半島地震が発生したことを受け、お酒やガチャガチャの売上の一部を寄付いたします。

    日時:2024年1月7日(日)9:00〜16:00
    場所:旧伊東合資会社本蔵
    ※入場料無料

    イベントHP:https://kurassical-marche.studio.site/
    Instagram:https://www.instagram.com/kurassical_marche/

  • クラウドファンディング

    江戸時代から増改築を繰り返し続けてきた旧伊東合資会社の維持・開発のために
    2023年11月26日よりCAMPFIREにてクラウドファンディングを実施中です。
    開始3時間半で100%目標である100万円、そしてネクストゴールの500%も現在達成。多くの方々にご支援いただいております。
    リターンはもう二度と作ることのできない「敷嶋 秘蔵古酒」や器作家様による酒器、施設でのイベント実施権など、どれも魅力的な内容となっております。
    歴史的木造建築物を後世に残すため、よろしければご支援いただけますと嬉しいです。
    期間:2023年11月26日~2024年1月15日
    プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/719253
    主体:伊東株式会社 愛知県半田市亀崎町9-111

  • 伊東家9代目 伊東優 代表取締役より

    「かつて、酒蔵は地域にとって文化そして経済の中心地でした。亀崎の町もかつては醸造と海運の町として賑わい、多くの人が遊びにくる場所でした。しかし、時代の移り変わりに伴い、多くの営みが失われ、この町は静かな場所となりました。このままだと町の個性がなくなってしまう。そう感じたことから「営み」である酒蔵の復活、建物の買い戻し・改修まで踏み切りました。まず自分たちが先陣を切って行動することで、再び地域をはじめ、色んな方が集まる街になるのではないかと思っております。
    今回、改修にあたり「できるだけ昔のやり方で直してほしい」と大工さん・左官屋さん達にお願いをしました。伝統的な技術を持つ職人さんはどんどん減っています。道を歩いていても、その仕事を見ることもほとんどなくなり、そういった職業自体を知ることもなく過ごしている人が多くなりました。今回、「伊東合資」という施設を通して昔ながらの鎧壁やなまこ壁など、子どもたちをはじめとした、地域の皆様がその技術に触れ合ってほしいと思っています。その体験ができる場所として認知されることで、かつて栄えた亀崎に懐かしい、だけど新たな価値が生まれ、再び時が動き出すきっかけになることを願っています。」

運営会社:株式会社亀崎Kamos

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企業情報

株式会社亀崎Kamos

住所:愛知県半田市亀崎町9-111

ホームページ:http://ito-goshi.com/

伊東株式会社

住所:愛知県半田市亀崎町9-108-1

https://shikishima-ito.com/

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引用元:PR TIMES

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