MaaSで気軽におでかけできるまちに向けて実証実験開始!

プレスリリース要約

高蔵寺スマートシティ推進検討会は、名古屋大学、UR、名古屋鉄道、DNP、IBS、未来シェア、高蔵寺センターが参画し、2024年1月9日から2月9日まで高蔵寺ニュータウンで移動利用促進の実証実験を行う。国土交通省と愛知県の支援を受け、MaaS(Mobility as a Service)推進やスマートモビリティプラットフォーム構築にも連携。実験ではDNPの「モビリティポート」と名古屋鉄道のMaaSアプリを組み合わせ、スマートフォンでのバス乗降やデジタルサイネージによるモビリティサービスの情報提供を行い、地域活性化を目指す。実験期間は2024年1月9日から2月9日までで、内容はバス乗降車のタッチ認証や商業施設利用クーポンの提供、モビリティポートによる移動利用促進などが含まれる。
愛知県春日井市、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学(以下:名古屋大学)、独立行政法人都市再生機構(以下:UR)、名古屋鉄道株式会社、大日本印刷株式会社(以下:DNP)、一般財団法人計量計画研究所(以下:IBS)、株式会社未来シェア、高蔵寺ニュータウンセンター開発株式会社(以下:高蔵寺センター)が参画する高蔵寺スマートシティ推進検討会(代表幹事:一般財団法人計量計画研究所)は、昨年度に続き、高蔵寺ニュータウン内の移動利用促進の実証実験を2024年1月9日(火)~2月9日(金)に実施します。

この社会実験は、国土交通省総合政策局「日本版MaaS(Mobility as a Service)推進・支援事業」及び愛知県政策企画局「愛知県スマートシティモデル事業」の採択のもと行い、内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築」とも連携を図る予定です。DNPが提供する「モビリティポート」*1と名古屋鉄道が提供するMaaSアプリの機能「CentX webチケット」*2を組み合わせて活用し、スマートフォンのタッチ認証によるバス乗降やデジタルサイネージによるモビリティサービスの情報提供などを行うことで、「気軽におでかけできるまち」の実現を目指します。

MaaSアプリ「move!かすがいタッチ」(左)、2022年度にアピタ館東口に設置したモビリティポート(右)MaaSアプリ「move!かすがいタッチ」(左)、2022年度にアピタ館東口に設置したモビリティポート(右)

【本実証実験の背景と概要】

高蔵寺ニュータウンは1968年の入居開始から半世紀以上が経過し、住民の高齢化も進んでいます。自家用車に頼れない高齢者も増え、自宅から主要施設が集まるセンター地区や総合病院に移動する手段が限られるなど、交通課題が表面化してきました。そこで春日井市は、名古屋大学未来社会創造機構と連携して「高蔵寺ニューモビリティタウン構想事業」を掲げ、自宅から地区内のバス停・商業施設・集会所等への移動を支える「自動運転送迎サービス」の実装などを進めてきました。

この事業にDNPと名古屋鉄道が加わり、2022年度はMaaSアプリの機能「CentX webチケット」と「モビリティポート」の実証実験を行いました。今年度は新たに「モビリティポート」で電動車いす貸出機能を提供し、住民・来訪者へのサービスを充実させるとともに、「CentX」と「モビリティポート」の連動によるバス乗降の実証実験を実施します。また、「モビリティポート」利用時の画面に商業施設利用クーポンを表示し、「CentX」で受け取れるようにすることで、商業施設への来店を促進します。

1.実証実験の実施期間 : 2024年1月9日(火)~2月9日(金)

*土・日・祝はオンデマンド乗合タクシーの運行はありません。

2.実証実験の主な内容

(1)タッチ認証によるバス乗降車

○概要:「CentX webチケット」で販売するデジタルチケットは、バス乗務員がスマートフォン画面を目視で確認していました。本実証実験ではバス車内に設置した専用タグにスマートフォンをタッチすることで、有効なデジタルチケットかどうかを判別します。また、乗車・降車時の位置と日時データを記録することで、利用者の乗降バス停の判別と移動データの取得が可能かどうかを検証します。さらに、バス乗車時に、利用者に商業施設のデジタルチケットを発行することで、地域活性化につながる周遊施策としての効果も検証していきます。

○利用方法:利用者は専用アプリ「move!かすがいタッチ」のダウンロードにより、「タッチ認証対象乗車券の購入」「タッチ認証対象乗車券による乗降車」が可能となります。なお、専用アプリのダウンロード後の初回登録特典として、「タッチ認証対象かすがいシティバス1日乗車券」をプレゼントします(受け取りにはメールアドレスが必要です)。

*専用アプリは、「NFCタグ認証機能」対応機種でご利用いただけます。また利用時には、位置情報の利用を許可していただく必要があります。専用アプリは無料でダウンロードできますが、通信費は利用者負担となります。

○対象乗車券:かすがいシティバスの利用時には有効な乗車券(以下の7種)が必要となります。

①1回乗車券(大人200円、小人100円) 

②1日乗車券(大人450円、小人250円)

③1か月定期券「はあとふるパス」(大人2,000円、小人1,000円) 

④回数券(100円券×6枚)

⑤1回乗車券(100円)

⑥1日乗車券(250円)

⑦1か月定期券「はあとふるパス」(1,000円)

*⑤~⑦は次の対象者のみご利用いただけます。(利用の際はデジタルチケットの他、各カードの提示が必要となります。) 

75歳以上:高齢者カード、運転免許自主返納者:運転免許自主返納者カード、妊婦:マタニティカード     

○商業連携:タッチ認証によるバス乗車時に、「サンマルシェの特定施設で使える特典デジタルチケット」が受け取れます。以下の対象施設でご利用いただけます。

①アピタ高蔵寺店:100円相当の品物引換 

②名鉄クリーニング高蔵寺店:100円割引券

③ファゼンダ:100円割引券 

*利用方法の詳細はデジタルチケット券面にてご確認ください。

○その他:専用アプリのダウンロードは12月27日(水)に、google play、app storeで公開の予定。

(2)モビリティポートによる移動利用促進及びMaaSアプリ連携

○概要:「モビリティポート」を、高蔵寺駅等の6か所に設置。2022年度に実施した乗合タクシー、電動シェアサイクルとのサービス連携に加え、新たに電動車いすの貸出を実施し、移動の利便性を高めることでニュータウン居住に関する価値向上を図ります。また、バスの乗り場案内やルート検索の機能を追加し、路線バスの利便性向上を図ります。なお「モビリティポート」でのモビリティサービス利用時には、「モビリティポート」の画面に表示された商業施設利用クーポンを「CentX webチケット」で受け取ることが可能です。

○モビリティポート設置場所:JR高蔵寺駅、ニュータウン内の商業施設・病院など合計6か所

○モビリティサービスの予約・貸出:

①オンデマンド乗合タクシー(高蔵寺駅を除く5か所)

②電動シェアサイクル(アピタ館東口・グルッポふじとう・藤山台診療所横・高蔵寺駅)

③電動車いす(藤山台診療所横・高蔵寺駅)

*各モビリティサービスは、交通系ICカードによる認証で予約・貸出をしていただきます。

○商業連携:各モビリティサービス利用時に、(1)と同じように、「サンマルシェの特定施設で使える特典デジタルチケット」を受け取ることができます。対象施設は(1)の商業連携の項目と同様。

○その他:バス乗り場案内・バスルート検索(高蔵寺駅)、バス時刻表・防災メール(アピタ館東口)

モビリティポート設置場所(左)、モビリティポートに表示する画面イメージ(右)モビリティポート設置場所(左)、モビリティポートに表示する画面イメージ(右)

(3)本実証実験における各社の役割

○春日井市 : プロジェクト推進自治体、各種調整

○名古屋大学未来社会創造機構 : 実験企画・調整

○UR : 団地内関係者調整

○名古屋鉄道:MaaSアプリの提供

○DNP : モビリティポートの提供・NFCタグ活用支援

○IBS : 実施効果分析・検証・とりまとめ

○未来シェア : オンデマンド乗合タクシーのシステム提供

○高蔵寺センター : 商業施設テナント交渉・連携

(4)高蔵寺スマートシティ推進検討会について

自動運転等の新たなモビリティサービスと既存交通との「ベストミックス(モビリティ・ブレンド)」を模索し、高蔵寺ニュータウンの地域特性に応じた適切なモビリティサービスを社会実装することで、「ニュータウン版MaaS」を構築し、先進技術による快適なまちづくり「高蔵寺ニューモビリティタウン」を目指しています。

(5)今後の展開

高蔵寺スマートシティ推進検討会は、今回の実証実験の結果をもとに、オンデマンド乗合タクシー等の新交通システムと既存公共交通のスムーズな乗換や、公共交通の利用を促進するクーポン等を活用した商業施設との連携によるにぎわい創出など、新たな交通結節点のあり方や導入について検討を進めていきます。

*1 DNPモビリティポート → https://www.dnp.co.jp/news/detail/10160894_1587.html

*2 CentX webチケット → https://www.meitetsu.co.jp/centx/info/

※記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

引用元:PR TIMES

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