MaaSで気軽におでかけできるまちに向けて実証実験開始!
プレスリリース要約
この社会実験は、国土交通省総合政策局「日本版MaaS(Mobility as a Service)推進・支援事業」及び愛知県政策企画局「愛知県スマートシティモデル事業」の採択のもと行い、内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築」とも連携を図る予定です。DNPが提供する「モビリティポート」*1と名古屋鉄道が提供するMaaSアプリの機能「CentX webチケット」*2を組み合わせて活用し、スマートフォンのタッチ認証によるバス乗降やデジタルサイネージによるモビリティサービスの情報提供などを行うことで、「気軽におでかけできるまち」の実現を目指します。
【本実証実験の背景と概要】
高蔵寺ニュータウンは1968年の入居開始から半世紀以上が経過し、住民の高齢化も進んでいます。自家用車に頼れない高齢者も増え、自宅から主要施設が集まるセンター地区や総合病院に移動する手段が限られるなど、交通課題が表面化してきました。そこで春日井市は、名古屋大学未来社会創造機構と連携して「高蔵寺ニューモビリティタウン構想事業」を掲げ、自宅から地区内のバス停・商業施設・集会所等への移動を支える「自動運転送迎サービス」の実装などを進めてきました。
この事業にDNPと名古屋鉄道が加わり、2022年度はMaaSアプリの機能「CentX webチケット」と「モビリティポート」の実証実験を行いました。今年度は新たに「モビリティポート」で電動車いす貸出機能を提供し、住民・来訪者へのサービスを充実させるとともに、「CentX」と「モビリティポート」の連動によるバス乗降の実証実験を実施します。また、「モビリティポート」利用時の画面に商業施設利用クーポンを表示し、「CentX」で受け取れるようにすることで、商業施設への来店を促進します。
1.実証実験の実施期間 : 2024年1月9日(火)~2月9日(金)
*土・日・祝はオンデマンド乗合タクシーの運行はありません。
2.実証実験の主な内容
(1)タッチ認証によるバス乗降車
○概要:「CentX webチケット」で販売するデジタルチケットは、バス乗務員がスマートフォン画面を目視で確認していました。本実証実験ではバス車内に設置した専用タグにスマートフォンをタッチすることで、有効なデジタルチケットかどうかを判別します。また、乗車・降車時の位置と日時データを記録することで、利用者の乗降バス停の判別と移動データの取得が可能かどうかを検証します。さらに、バス乗車時に、利用者に商業施設のデジタルチケットを発行することで、地域活性化につながる周遊施策としての効果も検証していきます。
○利用方法:利用者は専用アプリ「move!かすがいタッチ」のダウンロードにより、「タッチ認証対象乗車券の購入」「タッチ認証対象乗車券による乗降車」が可能となります。なお、専用アプリのダウンロード後の初回登録特典として、「タッチ認証対象かすがいシティバス1日乗車券」をプレゼントします(受け取りにはメールアドレスが必要です)。
*専用アプリは、「NFCタグ認証機能」対応機種でご利用いただけます。また利用時には、位置情報の利用を許可していただく必要があります。専用アプリは無料でダウンロードできますが、通信費は利用者負担となります。
○対象乗車券:かすがいシティバスの利用時には有効な乗車券(以下の7種)が必要となります。
①1回乗車券(大人200円、小人100円)
②1日乗車券(大人450円、小人250円)
③1か月定期券「はあとふるパス」(大人2,000円、小人1,000円)
④回数券(100円券×6枚)
⑤1回乗車券(100円)
⑥1日乗車券(250円)
⑦1か月定期券「はあとふるパス」(1,000円)
*⑤~⑦は次の対象者のみご利用いただけます。(利用の際はデジタルチケットの他、各カードの提示が必要となります。)
75歳以上:高齢者カード、運転免許自主返納者:運転免許自主返納者カード、妊婦:マタニティカード
○商業連携:タッチ認証によるバス乗車時に、「サンマルシェの特定施設で使える特典デジタルチケット」が受け取れます。以下の対象施設でご利用いただけます。
①アピタ高蔵寺店:100円相当の品物引換
②名鉄クリーニング高蔵寺店:100円割引券
③ファゼンダ:100円割引券
*利用方法の詳細はデジタルチケット券面にてご確認ください。
○その他:専用アプリのダウンロードは12月27日(水)に、google play、app storeで公開の予定。
(2)モビリティポートによる移動利用促進及びMaaSアプリ連携
○概要:「モビリティポート」を、高蔵寺駅等の6か所に設置。2022年度に実施した乗合タクシー、電動シェアサイクルとのサービス連携に加え、新たに電動車いすの貸出を実施し、移動の利便性を高めることでニュータウン居住に関する価値向上を図ります。また、バスの乗り場案内やルート検索の機能を追加し、路線バスの利便性向上を図ります。なお「モビリティポート」でのモビリティサービス利用時には、「モビリティポート」の画面に表示された商業施設利用クーポンを「CentX webチケット」で受け取ることが可能です。
○モビリティポート設置場所:JR高蔵寺駅、ニュータウン内の商業施設・病院など合計6か所
○モビリティサービスの予約・貸出:
①オンデマンド乗合タクシー(高蔵寺駅を除く5か所)
②電動シェアサイクル(アピタ館東口・グルッポふじとう・藤山台診療所横・高蔵寺駅)
③電動車いす(藤山台診療所横・高蔵寺駅)
*各モビリティサービスは、交通系ICカードによる認証で予約・貸出をしていただきます。
○商業連携:各モビリティサービス利用時に、(1)と同じように、「サンマルシェの特定施設で使える特典デジタルチケット」を受け取ることができます。対象施設は(1)の商業連携の項目と同様。
○その他:バス乗り場案内・バスルート検索(高蔵寺駅)、バス時刻表・防災メール(アピタ館東口)
(3)本実証実験における各社の役割
○春日井市 : プロジェクト推進自治体、各種調整
○名古屋大学未来社会創造機構 : 実験企画・調整
○UR : 団地内関係者調整
○名古屋鉄道:MaaSアプリの提供
○DNP : モビリティポートの提供・NFCタグ活用支援
○IBS : 実施効果分析・検証・とりまとめ
○未来シェア : オンデマンド乗合タクシーのシステム提供
○高蔵寺センター : 商業施設テナント交渉・連携
(4)高蔵寺スマートシティ推進検討会について
自動運転等の新たなモビリティサービスと既存交通との「ベストミックス(モビリティ・ブレンド)」を模索し、高蔵寺ニュータウンの地域特性に応じた適切なモビリティサービスを社会実装することで、「ニュータウン版MaaS」を構築し、先進技術による快適なまちづくり「高蔵寺ニューモビリティタウン」を目指しています。
(5)今後の展開
高蔵寺スマートシティ推進検討会は、今回の実証実験の結果をもとに、オンデマンド乗合タクシー等の新交通システムと既存公共交通のスムーズな乗換や、公共交通の利用を促進するクーポン等を活用した商業施設との連携によるにぎわい創出など、新たな交通結節点のあり方や導入について検討を進めていきます。
*1 DNPモビリティポート → https://www.dnp.co.jp/news/detail/10160894_1587.html
*2 CentX webチケット → https://www.meitetsu.co.jp/centx/info/
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引用元:PR TIMES