微量検体測定サービスに係る資産譲渡契約を締結。HCaaS(Healthcare as a Service)として微量検体測定プラットフォームを構築し、予防・未病対策に貢献してまいります。

要約: 有明医療研究所株式会社は、旧MBS社の特許権と検査測定サービスを取得し、自宅での健康管理サービスを提供することを発表した。これにより、「けんさ de けんかつ」というリスク検査キットの販売を再開し、微量検体による検査測定ソリューションをプラットフォーム化する計画を示した。また、特許を取得した微量検体採取器具の販路開拓や研究開発にも取り組む考えを述べた。
受検者自らが行う指先からの微量の血液を採取するためのキット

有明医療研究所株式会社(東京都江東区有明、代表取締役:正木武良)は、12月5日に破産者株式会社マイクロブラッドサイエンス(以下「旧MBS社」という)破産管財人津田宏明弁護士と、資産譲渡契約(以下「本契約」という)を締結したことをお知らせいたします。

本契約の締結により、当社は旧MBS社が提供していた指先からの微量の血液等を用いた検体測定サービスにかかるシステムや検査測定設備、商品在庫のほか、日本の他7カ国(アメリカ、中国、韓国、イギリス、ドイツ、フランス、シンガポール)で取得している微量検体の採取器具に係る特許権を譲り受けております。

今後、これらの譲受資産を最大限に活用し、より健康的な生活をより身近な手段から得られる、そんな社会の実現に向け当社のヘルスケア関連事業の拡大に取り組んでまいりたいと考えております。

受検者自ら採血した検体での健康管理サービス

当社はこれまで旧MBS社との契約を元に開発した「けんさ de けんかつ」という自宅で行えるリスク検査キットの販売を、産経デジタル社と共同で運営する「健活手帖」( https://kenkatsu.jp/ )にて行ってまいりました。

「けんさ de けんかつ」は、女性がん・男性がんのリスク検査をはじめ、生活習慣病リスク検査、脂肪肝リスク検査、41項目のアレルギー抗体検査の6つの検査項目で商品を販売し、受検者は自ら指先から採取した微量の血液検体を指定の検査施設に送付し、検査結果をスマートフォンアプリを介して確認できるサービスとなっております。

本契約により、これらの微量検体により検査測定サービスに係る全ての工程を当社のリソースで完結できることになりました。現在は販売を中断しております「けんさ de けんかつ」については、2024年第一四半期中に販売を再開するとともに、今後は微量検体による検査測定ソリューションをHCaaS(Healthcare as a Service)としてプラットフォーム化し、様々な事業者の皆様にご利用いただくことでより高機能で信頼性の高いヘルスケアサービスの提供の実現に貢献していきたい考えております。

特許を取得した微量検体採取器具

本契約により当社が譲受した、微量の検体を採取するための器具として開発されたキャピラリーは、日本の他7カ国(アメリカ、中国、韓国、イギリス、ドイツ、フランス、シンガポール)で特許を取得しており、前述の検査キットで使用されている他、大学や研究機関、病院、クリニックなどにおいても使用されてまいりました。

また、このキャピラリーを使用して指先から採取された微量血液検体での生化学検査の精度については、肘静脈より採取された血液検体による検査と同等の精度であることが、これまでの論文で発表されております。

当社ではすでにキャピラリーの販売を開始しており、今後は出荷数量を拡大すべく当社キャピラリーをお取扱いいただける販売パートナーとの連携を強化するとともに、海外での販路開拓にも取り組んでまいりたいと考えております。

今後の研究開発

当社では微量検体で検査可能な項目の拡大に向けた研究開発に取り組む考えで、自社内での研究開発はもとより大学や研究機関、医薬品・医療機器開発事業者、医療機関等との連携や共同研究を積極的に進めていきたいと考えております。

また、当社のソリューションが過疎地域での健康支援や途上国での医療支援等で貢献ができないか、様々なNPOやNGOの皆様とも連携しながら研究や実証実験および社会実装に向けた取り組みを進めていきたいと考えております。

引用元:PR TIMES

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