抗がん剤治療や脱毛症などにより髪を失った女性のための医療用ウィッグ専門店「ワンステップ」を運営する株式会社グロ―ウィング（本社：大阪市北区、代表取締役：堀江貴嘉）では、女性がん患者のQOL向上に貢献する快適性にこだわった医療用ウィッグ「ファイブスター®」を販売、年間約2500台を売り上げています。

近年の女性のがん罹患と外見ケアの重要性

国立がん研究センター中央病院によると年間約２万人のAYA世代と呼ばれる方々（15～39歳）が新たにがんの診断を受けており、年齢とともに女性の割合が増え、AYA世代のがん罹患者の約8割が女性であるということが分かっています。それは30代になると子宮頸がんや乳がんなどの女性特有のがん罹患が増えているからです。

当社にも抗がん剤治療の脱毛でお悩みの方が多く来店されますが、AYA世代である10代から30代のお客様が2018年は88名だったのに対し、2019年は114名と一年間で約30名の新規相談が増えています。

また、同センターによると2016年にがんと診断された100万人中、15～64歳の就労世代が約26万人いて、全体の約３割を占めていることも分かっています。現代では医療も日々進化し、外来で抗がん剤治療をされる方が多く、「治療しながら働く」「治療しながら子育て」という女性も少なくありません。

AYA世代は学校生活や仕事が生活の軸にある時期であり、社会との接点が多くある世代だからこそ、治療しながら生活をする上で、病人であることを気付かせない見た目ケアが重要となってきます。実際に抗がん剤治療中の方は、身体の痛みやしびれ等の身体面の苦痛よりも脱毛や肌のくすみ等の外見の変化への苦痛を訴えています。※国立がん研究エンター中央病院アピアランスケ支援センター3年報告会より

医療用ウィッグ「ファイブスター®」の特長

「ファイブスター®」は外見ケアとしてのただ「隠す」ウィッグではなく、「魅せる」「オシャレ」も楽しむことが出来ます。髪は本来の質感を再現すすため、薬品処理を行わず一度も染色したことのないメラニン色素を残したエクストラバージンヘアーのみを使用しているため、自然なツヤや弾力、柔らかな手触りが実感いただけます。

そして、ノーカットの状態からお客さま一人ひとりに合った希望のスタイルを専門のスタイリストが一から作り上げていきます。カラーバリエーションも豊富で、ウィッグでもカラーやパーマ、ヘアアレンジを楽しむことができます。

見た目の自然さはもちろん、業界初のオーガニックコットンのニット生地をベース部分に採用して柔らかさにこだわり、サイズ調整ゴムを取り除くなど機能性にも優れています。

業界初のオーガニックコットンのニット生地ベース

一般的には植毛のしやすさや耐久性からベース生地にはナイロンやメッシュなどの化学繊維が使用されています。しかし、敏感になった頭皮には化学繊維の刺激が強く、「チクチクする」「擦れて痛い」など肌トラブルを起こしてしまうことがあります。ファイブスターのベース生地では、幻のオーガニックコットンと呼ばれる「海島綿」を使用しています。これは全綿花の３％しか生産されない貴重な綿花で、一般的な綿花よりも肌当たりが柔らかいとされています。

医療用ウィッグは病気や治療により髪を失った人が使用するものであるにも関わらず、肌トラブルを起こす品質であってはいけないと、当社はオーガニックコットンを使用した業界初のニット生地のウィッグベースに挑戦。

従来のウィッグに比べ、より柔らかく、より伸縮性があり、より通気性のいい生地になりました。また、感覚的表現である「柔らかさ」を数値化。化学繊維を使用したウィッグが※3200kpa（キロパスカル）であるのに対し、当社にニット生地は2kpaとその差は約1600倍の柔らかさです。さらに、JIS規格よりも厳しい独自の基準で敏感肌モデルのみを対象にしたパッチテストを実施して安全性を証明しました。

※kpa（キロパスカル）…硬さ（柔らかさ）の単位　　※京都工芸繊維大学調べ

サイズ調整不要！特殊フィルム「テクノアジャスター」

一般的なウィッグはサイズ調節をアジャスターゴムによって行います。「ファイブスター®」ではその調整ゴムを撤廃。ゴムの代わりに、体温に触れることで材質変化する特殊フィルム「テクノアジャスター」を採用しました。このフィルムはゆっくりと伸び、ゆっくりと縮む特性があるため、締め付けを感じることがありません。体温に触れることで快適な箇所で留まり心地よさを持続します。従来はゴムにより締め付けから起きる頭痛や、長期間の使用によるゴムのヨレなどの悩みがありましたが「テクノアジャスター」ではその悩みから解放されます。

■一般的なウィッグ…ゴムは一定の力で締め続けるため「締め続けられた感」や頭痛の原因に。

■テクノアジャスター…体温に反応して伸縮し、快適な箇所でフィット。

見た目に自信が持てるクオリティー

一般的な人毛ウィッグは大量生産の目的から薬品処理でキューティクルを完全に剥がし一気に染色をします。しかし、キューティクルのない髪はパサつき絡まりやすく、風に吹かれた時や太陽に当たると不自然なツヤが出たり、とても自然とは言いきれません。

当社の「ファイブスター®」に使用している髪は、髪本来の質感を残すために薬品処理を行っていません。一度も染色したことがない人毛でキューティクルやメラニン色素を残したままの髪です。そのため、自然なツヤと弾力、質感もそのまま、柔らかな手触りで太陽光が当たっても違和感がありません。カラーやパーマ、アイロンやコテも使用可能なので、脱毛前の「今までと同じ自分」を再現でき、ウィッグ着用でも変わらずオシャレを楽しむことが出来ます。

また、つむじの部分には幅広く人工皮膚を使用しているため、分け目を左右自由に作ることができます。職人による一本一本髪の立ち上がりが計算された植毛で、自然な髪の立ち上がりとつむじが再現できます。

つけ心地はもちろん見た目にも自信が持てる医療用ウィッグ「ファイブスター®」は治療しながら働く女性、治療しながら子育てをする女性、治療しながらでもオシャレを楽しみたい女性のQOL向上に貢献します。

当社は医療用ウィッグの専門店として、治療中でもオシャレを諦めなくていい、今まで通りの生活を叶えます。