サントリー文化財団 2023年度 海外出版助成の決定

プレスリリース要約

2023年度の海外出版助成には、8件が助成対象となり、総額は720万円となった。この助成事業は、日本理解の促進を目的とし、日本語で書かれた研究業績や書籍の外国語への翻訳・出版を支援している。これまでに30カ国語で344件の出版を助成しており、選考委員による厳格な審査のもと、多様なテーマの書籍が助成されている。また、2023年度中に完成した書籍もあり、これらの助成によって、日本の文化や業績が世界に紹介されている。
公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、2023年度の海外出版助成として、別紙の8件を助成対象に決定しました。助成総額は720万円です。

当助成事業は、海外における日本理解の促進を目的に、日本語で書かれた優れた研究業績または日本について書かれた書籍の、外国語への翻訳および外国語での出版に対して助成を行うものです。

2022年度までに、英語をはじめ計30カ国語による344件の出版を助成対象として決定し、日本人の業績や日本文化を幅広く海外に紹介しています。

*選考委員

池内 恵氏(東京大学教授)

伊東 信宏氏(大阪大学教授)

久保 文明氏(防衛大学校長)

張 競氏(明治大学教授)

渡辺 靖氏(慶應義塾大学教授)

1.本年度助成が決定した書籍

No     書名/著者・編者     出版言語     出版社(国)   

1 『イギリス帝国の歴史 ― アジアから考える』 秋田 茂(著)

  英語 シュプリンガーネイチャー(シンガポール)

2 『男鹿寒風山麓農民日録(おがかんぷうさんろくのうみんにちろく)』 吉田 三郎(著)

  英語 ハワイ大学出版局(アメリカ合衆国)

      

3 『In the Shadow of Empire : Art in Occupied Japan』

  (帝国の影にて ― 占領下日本の美術) Alicia Volk(著)

  英語 シカゴ大学出版局(アメリカ合衆国)

      

4 『むらさきのスカートの女』 今村 夏子(著)

  アラビア語 Mahrousa Center for Publishing, Information, and Press Services(エジプト)

      

5 『中島敦植民地文学集』 ボヴァ エリオ(Elio Bova)(編)

  イタリア語 Fiori d’Asia Editrice(イタリア)

      

6 『続 明暗』 水村 美苗(著)

  スペイン語 Adriana Hidalgo editora(アルゼンチン)

      

7 『街道をゆく第5巻 モンゴル紀行』 司馬 遼太郎(著)

  モンゴル語 Monsudar社(モンゴル)

      

8 『長谷川櫂俳句選訳』 董 振華(編)

  中国語 世界図書出版(中国)

  

*No.3は英語での書き下ろし。

*No.5、8は編者が収録作品を選定し、翻訳も行う。

2.これまでに助成を決定した中から、2023年度中に完成した書籍

 No     書名/著者・編者     言語     出版社(国)

1 『監督 小津安二郎〔増補決定版〕』 蓮實 重彦(著)

  英語 カリフォルニア大学出版局(アメリカ)

      

2 『おやすみ、東京』 吉田 篤弘(著)

  イタリア語 Edizioni e/o(イタリア)

      

3 『六〇〇〇度の愛』 鹿島田 真希(著)

  イタリア語 Edizioni e/o(イタリア)

      

4 『Japan, the Jews and Israel』(日本、ユダヤ人、イスラエル) メロン メッツィーニ(著)

  ヘブライ語 Carmel Publishing House(イスラエル)

      

5 『韓国併合 ― 大韓帝国の成立から崩壊まで』 森 万佑子(著)

  韓国語 The Open Books(韓国)

      

6 『国家と音楽 ― 伊澤修二がめざした日本近代』 奥中 康人(著)

  韓国語 民俗苑(韓国)

  

(敬称略、肩書は2024年4月1日時点のもの)

以上

引用元:PR TIMES

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