【建設×DX】鴻池組、建設現場の運搬労力を軽減する実証実験を実施

プレスリリース要約

建設業界では高齢化と人材不足が課題となっており、DX推進が求められている。株式会社鴻池組では電動一輪車の実証実験を行い、肉体的負担軽減と作業効率向上が報告された。この成果から、ロボティクスによる建設業界の課題解決の可能性が明らかになり、今後もDXを促進し、より安全で効率的な作業環境の実現を目指すとしている。

  • 実証実験実施の背景

・建設・土木業界の市場と課題

国土交通省の調査によると、建設業界の就業人口は年々減少し、高齢化が進んでいます。

現在60歳以上の技能者が全体の約1/4を占めており、10年後にはその大半が引退すると見込まれています。現場の急速な高齢化と若者離れが深刻化する中、人材の有効活用と現場の生産性向上のためのDX推進が急がれています。

(*https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001493958.pdf)

・建設作業現場のDXを目指す

鴻池組でも、社内の技術開発課題として、「デジタルトランスフォーメーションに関する調査研究ワーキンググループ」を展開しています。

以前より活動の一環として、当社の一輪車電動化キット(旧型)の導入検討のための社内実証をしていただいていました。*旧型でも性能を実感していただいていたこともあり、今回改めて新型の実証実験を実施することで現場の作業効率をさらに改善し、協力会社の現場作業員の方の労力負担を実現できるのではと考え、この度当社を共同で実証実験を実施する運びとなりました。

(*https://www.konoike.co.jp/news/2023/202301263120.html

  • 実証実験の概要

目的:運搬作業における電動一輪車と一般的な一輪車の使用感を比較

作業内容:実際の現場にて、運搬作業に当社の「一輪車電動化キットE-cat kti2」を利用した一輪車を使用

検証方法:電動一輪車を利用した際の肉体的負担軽減効果を5段階で評価。作業効率の向上を実感した割合を包括的に調査

現場①

現場②

  • 実証実験の結果

・アンケート結果

・評価コメント

・押す力が不要になり歩くことに集中できるので、通常の一輪車よりも作業時間がやや早くなる。

・未舗装の通路を進むのも全く負荷がかからなかった。

・車の間など狭隘部で重量物を運搬する時にふらつきが少なく安定感があった

→電動一輪車の使用により、建設現場における運搬作業の労力軽減、運搬効率の向上が顕著であることが報告されています。現場の規模や状況に関わらず、資機材や土砂などの運搬に電動一輪車の導入は大変効果的であることが実証されました。

  • 今後の展望

今回の実証実験を通じて、電動一輪車の導入が作業効率の向上と作業員の負担軽減に貢献し、ロボティクスによる建設業界の課題解決の可能性が明らかになりました。この成果は、「現場のキツい」をロボティクスで軽減するという当社のミッションを体現するものです。今後も、当社は建設業界と協力を深め、建設作業現場のDXを促進し、より安全で効率的な作業環境の実現を目指します。

  • 株式会社鴻池組について

社名 :株式会社鴻池組

事業内容 :​​建設工事の企画、測量、設計、監理、請負及びコンサルティングに関する事業

設立年 :明治4年

WEBサイト :https://www.konoike.co.jp/

  • 株式会社CuboRexについて

社名 :株式会社CuboRex

事業内容 :電動クローラー等の製品開発・製造 / 受託開発

設立年月日 :2016年3月31日

WEBサイト :https://cuborex.com/

引用元:PR TIMES

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