マイナビ、「【共働き世帯の正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2024年(2023年実績)」を発表

プレスリリース要約

共働き世帯の46.1%が家計が苦しいと感じており、苦しい世帯の平均年収は711.9万円で、苦しくない世帯の平均は878.2万円と、166.3万円の差がある。男性の最も高い満足度は個人年収が900万円台で、女性は400万円台。共働き女性の管理職割合は6.8%で、出世したいと回答した男性は40.6%、女性は19.8%。また、未就学児のいる女性が家庭のために仕事を休んだり遅刻や早退をしている割合は60.7%。経済的な苦境にある共働き世帯が多く、年収が高いほど満足度が高いわけではないことが分かった。

<TOPICS>

  • 共働き世帯の46.1%は家計が苦しいと感じている。家計が苦しい人の平均世帯年収は711.9万円、苦しくない世帯の平均は878.2万円で、166.3万円の差【図1、2、3】
  • 共働き世帯において私生活と仕事の両方の満足度が最も高い男性の個人年収は「900万円台」、女性では「400万円台」だった【図4】
  • 共働き女性の管理職割合は6.8%。男性で40.6%、女性で19.8%が「今後出世したい」と回答【図5、6、7】
  • 「家庭のために仕事を休んだり遅刻や早退をしている」割合は、未就学児のいる女性が最多で60.7%【図8】

【調査概要】

共働き正社員の46.1%が家計が苦しいと感じている。家計が苦しい人の平均世帯年収は711.9万円、苦しくない世帯の平均は878.2万円で、166.3万円の差

20~50代の正社員男女の51.6%が「家計が苦しい」と回答した。働き方別で比較すると、「家計が苦しい」と回答した割合は、「共働きでない」人で57.5%、「共働きである」人では46.1%となった。また、共働きで、「家計が苦しい」と回答した人の平均個人年収は501.8万円、「苦しくない」と回答した人の平均個人年収は582.2万円で、80.4万円の差があった。

世帯年収については、家計が苦しい人は平均711.9万円、家計が苦しくない人の平均は878.2万円で、166.3万円の差があった。家計が苦しい人の理想の世帯年収は平均1034.4万円だった。【図1、2、3】

【図1】

【図2】

【図3】

共働き世帯において私生活と仕事の両方の満足度が最も高い男性の個人年収は「900万円台」、女性では「400万円台」だった

年収と私生活および仕事の満足度の相関を見ると、男性は「900万円台」、女性は「400万円台」の年収を得ている人の満足度が最も高くなった。また、男性「400万円台」と女性「300万円台」では、私生活の満足度が男性「1000万円以上」と近くなった。私生活と仕事の満足度と個人年収の関係を調べると、年収が高ければ高いほど私生活と仕事の満足度が高まるわけではないことが分かった。ある程度まで年収が高まったあとは、キャリアの納得感や自己効力感など、ほかの要素が影響すると予想される。【図4】

【図4】

◆共働き女性の管理職割合は6.8%。男性で40.6%、女性で19.8%が「今後出世したい」と回答

共働きの正社員に対し、管理職の割合を聞くと男性は29.3%、女性は6.8%となり、男女で大きな差がみられた。出世意欲については、「出世したい」と回答したのは男性が40.6%、女性が19.8%となった。「これ以上出世は望まない」と回答した割合は、男性では53.1%、女性は73.3%。理由を自由回答で聞いたところ「業務量に対して賃金が見合っていない」という意見が目立った。【図5、6、7】

【図5】

【図6】

【図7】

「家庭のために仕事を休んだり遅刻や早退をしているか」を性別・子どもの有無別でみると、「あてはまる」がもっとも多かったのは、未就学児がいる女性で60.7%

「家庭のために仕事を休んだり遅刻や早退をしているか」を性別・子どもの有無別でみると、未就学児がいる女性が60.7%で最多で、男性は52.0%で半数を超えた。いっぽう、小学生の子どもがいる場合では女性が56.6%、男性が37.2%と、男女で大きく差が開いた。未就学児の時点では、男性育休などの制度活用が進んでいる※影響もあると考えられ、男女差は大幅ではない。しかし子どもが小学生になると、子の看護休暇の取得時期から外れるなど制度面の影響が生じ、差が広がっていると考えられる。【図8】

※企業による多様な働き方実現に関するレポート 2023年版

https://career-research.mynavi.jp/reserch/20231012_60032/

【図8】

【調査担当者コメント】

今回の調査では「家計が苦しい」と感じている共働き正社員は約半数いるという結果になりました。実質賃金の連続マイナスが続くなか、賃上げの重要性が感じられます。

私生活と仕事の満足度と個人年収の関係を調べると、年収が高ければ高いほど満足度が高まるわけではありませんでした。ある程度まで年収が高まったあとは、キャリアの納得感や自己効力感など他の要素の影響が強まることが予想されます。今後も調査を続け、私生活も仕事も双方充実したキャリアを築けるような支援について考えていきます。 マイナビキャリアリサーチラボ 研究員  朝比奈あかり

【調査概要】【共働き世帯の正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2024年(2023年実績)

○調査期間/2023年11月17日(金)~11月20日(月)

○調査方法/インターネット調査

○調査対象/20~59歳の正社員の男女

○有効回答数/3,000件

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

※調査結果の詳細はこちら

https://career-research.mynavi.jp/?post_type=reserch&p=71339)からご確認いただけます。

引用元:PR TIMES

関連記事一覧