「小さな診療所の若い医師」ほど患者とのコミュニケーションに悩んでいる実態が明らかに

「患者とのコミュニケーションに課題を感じている」と回答したのは、全体で28.8%でした。

今回、この回答をさらにクリニックの規模、そして医師の年齢を軸に分類したところ、顕著な特徴が現れました。

「患者とのコミュニケーションに課題を感じている」と答えた割合が最も多かったのが「医師の年齢：40歳未満・スタッフ数：４人以下」というクリニックで、66.7%に達しました。

開業年数が短く、かつスタッフが少ないため、患者と直に接する機会も多いだけに、関係性に悩むことが多いものと推察できます。

対照的に最も少なかったのが「医師の年齢：50歳代・スタッフ数：10人以上」で、わずか5.6%となっています。

50代の医師は開業年数や経験も十分で、プロフェッショナルとして「油が乗り切っている」時期と言えます。経験に裏打ちされた診療姿勢に加えて、十分な数のスタッフに支援されていることで、不要なストレスを抱えずに済んでいるようです。

• 調査方法

・調査期間：2023年3月〜2024年1月末

・回答数：351人

・対象：全国の開業医

・調査方法：インターネット調査（医師専用コミュニティサイト「MedPeer」によるパネル調査）。インターネット調査後に複数のクリニックにインタビューなどの定性調査を実施。

• 「ドクターズ・ファイル」とは

「ドクターズ・ファイル」は、身体の症状・悩みに合わせ、全国のクリニック・病院、ドクターの情報を調べることができる地域医療情報サイトです。診療科目、地域、沿線・駅、診療時間、医院の特徴といった情報からだけではなく、気になる症状、病名、検査名などからも、最適なクリニック・病院、ドクターを探すことができます。「ドクターズ・ファイル」では全国のドクターの想いを編集部が直接取材し、診療方針や医療の道を志したきっかけ、専門としている治療や検査などを紹介しています。クリニック・病院の総取材数は2万5000件以上にのぼる、日本最大級のクリニック情報サイトです。

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