令和６年４月１日義務化の「合理的配慮」に対応　　教育現場等での「DAISY図書」を読む、作る、活用することが可能に／新図書館がインターネット上に誕生

障害者差別解消法が改正され、障害のある方々への合理的配慮の提供が、令和６年４月１日から義務化されます。教育分野では、発達障害を抱える子供たちへの配慮方法について、現場の先生方が模索されています。

その中で、読み上げ機能を備えた電子図書「マルチメディアDAISY や Accessible EPUB3（以後これらを『デイジー図書』と呼ぶ）」は、読み書きに困難がある児童・生徒・学生に対しての効果が期待されています。デイジー図書は、文字の拡大縮小だけでなく、ルビの表示・文字のハイライト・読み上げ速度の変更などが可能なアクセシブルなデジタル図書です。

特に、教育現場で切実な問題となっているのは、試験問題の DAISY化です。通常の教材と異なり、試験問題は、あらかじめ第三者が DAISY版を作成することはできません。教師自身が試験問題をDAISY化できる環境の整備が重要となります。

Chatty Library のChattyBox にてPDFをアップロードし、OCRを使用して自動的にデイジー図書を作成することができます。この機能と同サイトで提供されるフリーソフトを使った修正を組み合わせることにより、試験問題のPDFから短時間で正確な読みのDAISY化した試験問題を作成することができます。

さらに、ChattyBox のファイル共有機能を活用して、教師が作成した試験問題を生徒のパソコンやタブレットなどで共有することが可能です。詳しくはChatty Libraryのサイトの「PDF→DAISY」のページ （https://chattylib.com/library/about/pdf-to-daisy） をご覧ください。

Chatty Library の「教育での合理的配慮を提供する機能」のポイントは以下の通りです。

•  Chatty Library の利用登録には、学校や放課後ディサービスなどの法人向けに「教師・法人ユーザー（以下、教師ユーザーと略す）」登録を設けています。

• 教師ユーザーは、児童・生徒・学生がChattyLibraryを利用するための手続きを簡単に行うことができます。（リストをcsv形式で作成してまとめて登録する機能もあります）上述の教師と生徒のデータの共有は、この方法で教師が登録した生徒との間で利用できます。

  Chatty Libraryの図書館には児童書・ヤング人気本・サイエンス・マンガなど、現在約300タイトルのDAISY図書が登録されていて、読むことに困難がある人たちを対象に提供しています。共有ファイル機能を使うことで、試験問題だけでなく、図書館にあるDAISY図書や、教師がアップロードしたDAISY図書を推薦図書として、或いは授業の資料として、生徒の端末（タブレットなど）に入れて共有することができます。

Chatty Library のご利用には、ユーザー登録が必要ですが、ユーザー登録しなくても、図書館内の本のラインナップや、DAISY図書のサンプル、使い方の動画を観ることができます。

ぜひ、　https://chattylib.com で、アクセシブルなデジタル図書を体験してください。

本事業は、公益財団法⼈⽇本財団の⽀援事業として実施されています。

■連絡先

   特定非営利活動法人サイエンス・アクセシビリティ・ネット（略称：サクセスネット）

     住所  ：〒814-0001　福岡県福岡市早良区百道浜3-4-11-103

     E-MAIL：office「@」chattylib.com　（「」を削除して送ってください）

     URL   ：https://www.saccessnet.com/