【建設×DX】重労働を約30%効率化。日本道路とCuboRexが実現する建設現場の未来
プレスリリース要約
- 実証実験実施の背景
建設・土木業界の市場と課題
国土交通省の調査によると、建設業界の就業人口は年々減少し、高齢化が進んでいます。
現在60歳以上の技能者が全体の約1/4を占めており、10年後にはその大半が引退すると見込まれています。現場の急速な高齢化と若者離れが深刻化する中、人材の有効活用と現場の生産性向上のためのDX推進が急がれています。
(*https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001493958.pdf)
日本道路における省力化・省人化
日本道路でも同様の課題を抱いており、実験フィールドを整備し省力化・省人化のための作業の機械化やロボットの導入に積極的に取り組んでいます。
最重要課題は工期の短縮だとしていますが、それには現場の安全な効率化が鍵となります。
今回当社の電動一輪車を新たな試みとして利用することで現場の更なる効率化につながるのではという期待をお持ちいただき、この度共同で実証実験を実施する運びとなりました。
- 実証実験の概要
目的:電動一輪車と一般的な一輪車の使用における効率向上の程度を定量的に比較
作業内容:運搬作業に当社の「一輪車電動化キットE-cat kti2」を利用した電動一輪車を使用
検証方法:セメント袋を載せた状態で30mの距離を運搬。電動一輪車と一般的な一輪車とを利用した際の登板に要する時間を比較
電動一輪車の肉体的負担軽減効果を5段階で評価する。作業効率の向上を実感した割合を包括的に調査
また、実際の現場での使用感を作業員8名にヒアリング。定性的な効果を図る
一般的な一輪車と電動一輪車の運搬の様子の比較
- 実証実験の結果
定量的な効果
電動一輪車を使用した場合、運搬労力の負担が軽減され毎回ほぼ一定の時間で運ぶことができました。
一方で手動の一輪車では回を重ねるごとに疲労が蓄積され、所要時間が長くなる傾向が観察されました。結果として、75kgの荷物を運ぶ際、電動一輪車を使用することで作業時間を約30%短縮できました。
定性的な効果
作業後のアンケート調査では、電動一輪車を使用した100%が「通常の一輪車に比べて疲労度が少ない」「作業効率の向上を感じた」「今後も使い続けたい」と回答。担当者からは75kgの重量を載せていても一輪車のバランスを取ることが容易であり、勾配のある道もスムーズに走行可能であったとの所感がありました。
これらの結果から建設現場での当社の電動一輪車の大幅な労力削減、作業効率向上が確認されました。
- 今後の展望
今回の実証実験を通じて、電動一輪車の導入が建設現場での作業効率向上と作業員の負担軽減に大きく貢献することが明らかになりました。この成果は、現場の「キツい」をロボティクスで軽減するという当社のミッションを体現するものです。
今後も当社は、技術進化をつづける日本道路をはじめとする建設業界と協力を深め、建設作業現場のDXを促進し、より安全で効率的な作業環境の実現を目指します。
- 日本道路株式会社について
【会社概要】
社名 :日本道路株式会社
事業内容 :道路建設および舗装工事等
設立 :1929年
代表取締役社長 :石井敏行
WEBサイト :https://www.nipponroad.co.jp/
- CuboRexについて
【会社概要】
社名 :株式会社CuboRex
事業内容 :電動クローラー等の製品開発・製造 / 受託開発
設立年月日 :2016年3月31日
代表取締役 :嘉数正人
WEBサイト :https://cuborex.com/
引用元:PR TIMES