【開催報告】神栖国家石油ガス備蓄基地における国家備蓄石油ガス放出訓練の実施について

プレスリリース要約

神栖基地での放出訓練は、緊急時や災害時に国備ガスを操業会社のタンクに放出する訓練です。16回目の今回は、300トンのプロパンとブタンを放出しました。訓練はJOGMEC主催で行われ、設備の更新後初めての実作動訓練で、地震発生時の対応も想定されました。訓練は安全に終了し、JOGMECは緊急時の体制が整備されていることを確認しました。神栖基地は2005年に操業を開始し、2011年の東日本大震災では4万トンの国家備蓄石油ガスを放出しました。
 神栖基地の放出訓練は、石油ガスの供給途絶や災害時等の緊急時を想定し、国が備蓄する石油ガス(以下「国備ガス」)を隣接する操業会社の低温タンクへ放出するもので、今回の訓練ではプロパン及びブタン各300トンの放出を実施しました。

 本訓練は、JOGMECが主催し、神栖基地の操業会社である鹿島液化ガス共同備蓄株式会社が実施主体となって行いました。神栖基地は2005年12月から操業を開始しており、緊急時の国備ガスの放出を想定した訓練を2008年度から毎年実施し、今回が16回目となります。

 訓練実施にあたっては、今年度工事が完了したDCS(注)更新後初めての実作動訓練であるため、制御状況の監視・確認を十分に行うとともに、実効性ある訓練とすべく、放出中に地震が発生することも想定し、放出中断・設備点検・放出再開の手順確認等を行うことで訓練レベルの向上に努めました。

当日は訓練従事者の高い意識のもと各種作業手順や関連機器設備の作動確認等も実施し、安全かつ計画どおりに終了することができました。

 JOGMECは、今回の訓練を通じて、緊急時対応の体制が十分に整備されていることを確認しました。

引き続き、緊急時の対応を万全なものとしてまいります。

 

(注)DCSとは、Distributed Control System(分散型制御システム)の略で、各機器にある制御装置をネットワーク上で接続し、相互に通信・監視し合うもの。 

【神栖国家石油ガス備蓄基地の概要】

2005年12月 基地完成・操業開始

2006年 7月 第一船入港・本格備蓄開始

2009年 3月 約20万トンの石油ガス備蓄完了

2011年 4月 東日本大震災時に国からの指示を受け、

           約4万トンの国家備蓄石油ガスを放出

 

神栖国家石油ガス備蓄基地(JOGMECウェブサイト)

(URL)https://www.jogmec.go.jp/about/domestic_008-03.html

■放出訓練の様子

数量確認作業(配管内満液確認)数量確認作業(配管内満液確認)

訓練開始指示訓練開始指示

ポンプ起動確認(放出開始)ポンプ起動確認(放出開始)

放出中監視状況(中央計器室)放出中監視状況(中央計器室)

リリース本文はこちら↓

https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00164.html?mid=pr240214

引用元:PR TIMES

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