波照間永吉特任教授が沖縄タイムス社「第51回(2023年度)伊波普猷賞」を受賞

プレスリリース要約

名桜大学の波照間永吉特任教授が2023年度伊波普猷賞を受賞し、2024年2月7日に授与式が行われた。受賞理由は、琉球文学大系の編集刊行委員長を務め、琉球文学研究の120年の歴史の中で初めて琉球諸語によるテキストを体系化したことが挙げられる。波照間永吉は、名桜大学大学院特任教授で、主な著書に『南島祭祀歌謡の研究』や共編著書に『沖縄古語大辞典』がある。
「第51回(2023年度)伊波普猷賞」授与式にて、波照間永吉特任教授が輝く。(下段左より2番目)

公立大学法人名桜大学(沖縄県名護市、理事長:高良文雄、学長:砂川昌範)大学院国際文化研究科の波照間永吉特任教授が、このほど沖縄タイムス社より沖縄学の父といわれる伊波普猷の業績を顕彰し、伊波氏に続く郷土の文化振興と学術の発展に寄与する研究や著書に贈られる「第51回(2023年度)伊波普猷賞」を受賞しました。

 授賞式は、2024年2月7日にパシフィックホテル沖縄(那覇市)で開催されました。同日は2023年度沖縄タイムス学術・出版三賞(第51回伊波普猷賞・第49回新沖縄文学賞・第44回沖縄タイムス出版文化賞)の授賞式が執り行われ、5氏と2団体、3出版社に賞状などが贈られました。

賞状を受け取る波照間永吉特任教授

波照間永吉特任教授が受賞した「第51回(2023年度)伊波普猷賞」は、同特任教授が編集刊行委員会委員長を務め出版した『琉球文学大系1・2 おもろさうし(上・下)』(ゆまに書房)の功績を称えたものです。『琉球文学大系』は名桜大学が大学の地域貢献事業として取り組んでいるもので、琉球文学研究120余年の歴史の中で待ち望まれてきた、琉球諸語による琉球文学のテキストを初めて体系化したものです。第一線の研究者による、底本と諸本との厳密な校合により構築され、校異は頭注もしくは巻末語注に掲げ、大意・解説を明記。必要に応じて逐語訳も付しています。今後2030年までに全35巻が編集刊行される予定です。

受賞者代表あいさつを述べる波照間永吉特任教授

名桜大学大学院特任教授・波照間永吉(はてるま・えいきち)略歴

1950年、石垣島生まれ。琉球大学卒業後、86年、法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻博士課程単位取得満期退学。95年、博士学位取得(法政大学大学院)。沖縄県立芸術大学教授・附属研究所所長を経て、沖縄県立芸大名誉教授。現在、名桜大学大学院特任教授。主な著書に『南島祭祀歌謡の研究』、共編著書に『沖縄古語大辞典』などがある。

■参考

・「琉球文学大系」産学連携長期プロジェクト事業調印式を挙行(2021年12月24日)

 https://www.meio-u.ac.jp/news/2021/12/009074/

・琉球文学大系第1巻『おもろさうし・上』が刊行されました(2022年5月16日)

 https://www.meio-u.ac.jp/news/2022/05/009454/

・『琉球文学大系 第1巻 おもろさうし上』発売記念トークイベント(8/21開催)(2022年8月18日)

 https://www.meio-u.ac.jp/news/2022/08/009609/

引用元:PR TIMES

関連記事一覧