TOPPANデジタルとChinoh.Ai、物流ロボティクス分野で協業

プレスリリース要約

TOPPANグループとChinoh.Aiは、日本の物流業界における労働力不足や時間外労働の問題に対応するため、中国の最新ロボティクス・ソリューションを活用し、物流ロボティクスを提供することで提携しました。これにより、両社の技術やノウハウを組み合わせ、物流分野の効率化・省人化を実現するソリューションを開発・展開することを目指しています。具体的な提携内容としては、クロスセル・アップセルによる販売拡大や先進物流ソリューションの共同開発が含まれており、2024年後半には提携による新たなソリューションの提供を目指しています。これにより、物流業界におけるイノベーションを実現し、工場・倉庫内業務のさらなるDXを推進することが期待されています。
 

■ 提携の背景

 近年、物流業界はEC市場の成長により貨物取り扱い数が拡大する一方、トラック輸送の時間外労働規制の強化により発生する2024年問題や少子高齢化を原因とする労働力不足が深刻化しています。そのため、物流分野の様々な工程において、自動化・機械化による効率化、省人化を実現するソリューションの需要が急速に高まっています。

 Chinoh.Aiは、中国の最新ロボティクス・ソリューションを統合・カスタマイズし、日本の製造業や物流業向けに物流ロボティクスを提供しています。世界最大の物流市場・産業用ロボット市場である中国の最新鋭の物流ロボティクス(RGV/AGV/AGF(※1)/ロボットアームなど)を複合的に組み合わせ、日本市場の特性に合わせた最適なソリューションを提供しています。

 TOPPANグループは、ものづくりから卸、小売り、生活者に至るサプライチェーン全体のデジタル化を推進しています。物流関連ではRFIDによるトレーサビリティシステムやデジタルピッキング、物流データの可視化などのソリューション拡充、センシングやAI、ロボット技術の研究などにも取り組んでおり、倉庫から配送まで幅広いサービス展開と最先端の物流の知見による物流DX事業を推進しています。物流ロボティクス分野では、複数ロボットの一元管理や行動最適化に関する研究・開発を推進していますが、市場の急速な拡大を見据え、ロボティクスのインテグレーション・導入・保守のノウハウを持つChinoh.Aiと提携し、物流DX事業のロボティクス・ソリューションを強化します。

 本協業により、両社の技術やノウハウ、強みを融合させ、物流分野の効率化・省人化を高度に実現するソリューション開発と展開を推進します。

■ 具体的な提携内容

・相互の強みを補完したクロスセル・アップセルによる販売拡大

 TOPPANグループとChinoh.Aiのサービスおよび顧客ネットワークを活用したクロスセル・アップセルにより、工場・倉庫のDX需要を取り込み、双方の事業拡大を図ります。TOPPANグループは2021年6月にデジタルピッキングシステム国内最大手の株式会社アイオイ・システムをグループ傘下とし、人とシステムを組み合わせた有人省力化技術を有する一方、Chinoh.AiはRGV/AGV/AGF、画像認識ロボットアームなど無人省人化技術を有しており、相互に強みを補完した物流DX事業の展開が可能となります。

・先進物流ソリューションの共同開発

 Chinoh.Aiの中国先進ロボティクスと、TOPPANグループの物流DXソリューションを掛け合わせた、工場や倉庫の省力化・省人化を実現する新たなソリューションの共同開発を行います。具体的にはChinoh.AIがノウハウを持つRGVとAGVによる複合ロボティクス倉庫と、TOPPANグループのRFIDやデジタルピッキングなどを連携し、工場・倉庫内の搬送と各工程の管理を組み合わせたロボティクス・ソリューションの開発を推進し、2024年後半の提供開始を目指します。

■ 今後の目標

 TOPPANデジタルとChinoh.Aiは、物流DXソリューションの共同提供スキーム構築及び双方のリソースを掛け合わせた共同開発により、工場・倉庫内業務のさらなるDXを推進し、物流業界のイノベーションを実現します。

※1 RGV/AGV/AGF

RGV:Rail Guided Vehicleの略で、床に設置された軌道レールの上を自走する有軌道無人搬送台車。

AGV:Automated Guided Vehicleの略で、人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる搬送車。

AGF:Automated Guided Forkliftの略で、人間が運転操作を行わなくとも自動で搬送を行えるフォークリフト。

* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

引用元:PR TIMES

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