岡田 敦著『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡 』が馬・馬事に関する優れた文化作品に贈られる2023年度JRA賞馬事文化賞を受賞
プレスリリース要約
同賞は当該年度において文学、評論、美術、映画、音楽、写真、公演、催事、テレビ番組等を通じ馬事文化の発展に特に顕著な功績のあった者に授与されるものです。2023年度は2022年11月から2023年10月末までの1年間に出版・制作等された作品が対象となり、2023年12月と2024年1月に行われた選考委員会を経て、「馬がいた時代の情景が見えてくるような地元の方との対話が自然で素晴らしく、詩のような世界を構成している写真とともに、あらゆる面からユルリの記憶を残そうとする著者の熱意と真摯で誠実な取り組み方」が評価され、本書に決定しました。
2023年度JRA賞馬事文化賞の決定 https://www.jra.go.jp/news/202401/010904.html
■作品概要
現代のロスト・ワールド、ユルリ島をめぐる冒険の記録
北海道本島の東端、オホーツク海と太平洋に面した根室半島。昆布盛から距離にして約2.6㎞、海面上に円盤の形をした横に平べったい島影がユルリ島です。かつては昆布を採集する漁師の住居や番屋が建っていましたが、家畜の馬を残して最後の島民がユルリを離れたのが半世紀前。その後、近親交配の乱れをなくすために、5年程度ごとに種馬が島に運ばれ、最盛期には30頭もの馬が暮らしていました。しかし、その数は減り続け、今では数頭だけが暮らすだけになっています。この土地の固有の自然を守るために上陸が厳しく制限された島の情景はまるで小説『ロスト・ワールド』の世界を彷彿させるようでもあります。その島を2011年から撮り続けてきたのが写真家の岡田敦。消えてゆくものたちを見つめ、何を守り、後世に伝えてゆくのか。岡田の美しい写真と文章で幻の島と呼ばれる、ユルリの歴史と今を紹介します。
■書誌情報
書名:エピタフ 幻の島、ユルリの光跡
著者:岡田 敦 著/星野智之 他著
発売日:2023年6月7日(水)
ページ数:240ページ
サイズ:四六判
定価:2,970円(本体2,700円+税10%)
ISBN:978-4-295-01654-0
◇Amazonの書籍情報ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/4295016543
◇インプレスの書籍情報ページ:https://book.impress.co.jp/books/1122101150
■著者プロフィール
岡田 敦(おかだ・あつし)
1979年、北海道生まれ。2003年、大阪芸術大学芸術学部写真学科卒。2008年、東京工芸大学大学院芸術学研究科博士後期課程にて博士号(芸術学)を取得。同年、“写真界の芥川賞”とも称される木村伊兵衛写真賞を受賞。その他、北海道文化奨励賞、東川賞特別作家賞、富士フォトサロン新人賞などを受賞。主な写真集に『I am』(赤々舎/2007年)、『ataraxia』(青幻舎/2010年)、『世界』(赤々舎/2012年)、『MOTHER』(柏艪舎/2014年)、『安田章大写真集 LIFE IS』(マガジンハウス/2020年)などがある。作品は北海道立近代美術館、川崎市市民ミュージアム、東川町文化ギャラリーなどにパブリックコレクションされている。
以上
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引用元:PR TIMES