大関・霧島が第66回報知年間最優秀力士賞を受賞

プレスリリース要約

選考委では霧島が年間最多勝と最多タイの2回の優勝を記録し、議論の中心となった。霧島の成績について宮田委員は「群雄割拠の中での62勝は大きな価値がある」と評価し、能町委員も「霧島の年だった。13勝での優勝は評価できる」と述べた。依田委員は大関昇進後の安定感をたたえ、最終的に霧島が受賞することが決まった。霧島は1996年生まれのモンゴル出身で、27歳。左四つ、寄り、投げが得意で、186センチ、145キロ。選考委員には宮田亮平、刈屋富士雄、能町みね子、依田裕彦、山本理が含まれていた。

【選考過程】

選考委では初の年間最多勝、年間の優勝回数でも最多タイの2回を記録した霧島を軸に議論が進んだ。まず宮田委員が「群雄割拠の状況が続いている中での62勝というのは大きな価値がある」との声を挙げた。刈屋委員は「戦国時代の終わりの雰囲気は出てきた年ではないか。その中で霧島の九州場所中盤からの気迫は素晴らしかったし、13勝での優勝は大きい」と評価した。能町委員も「今年は霧島の年だったとまでは言わないが、今後は霧島の時代になっていくのではないかという1年だった。13勝での優勝はものすごく評価できる」と続いた。依田委員は「大関に昇進した後、(停滞せずに)もう一度伸ばして九州場所で立派な優勝を果たした。場所の後半戦は別格感のある安定感だった」と、たたえた。一方で横綱・照ノ富士の休場が続く中、最多タイの優勝2回を記録した大関・貴景勝の奮闘を評価する場面もあった。山本委員も「(年間勝ち星数で迫った)大栄翔、豊昇龍、琴ノ若は年6場所全てで勝ち越しており優秀であるとは言えるが、最優秀というと霧島がふさわしいのでは」と同意。満場一致で霧島の初受賞が決まった。

霧島 鐵力(きりしま・てつお)本名ビャンブチュルン・ハグワスレン。1996年4月24日、モンゴル・ドルノド県生まれ、27歳。陸奥部屋から2015年夏に初土俵。19年春場所で新十両。20年初場所で新入幕。優勝2回、技能賞3回、敢闘賞1回。得意は左四つ、寄り、投げ。186センチ、145キロ。

【選考委員】
▽宮田亮平(金属工芸家、前文化庁長官、元東京芸術大学学長)
▽刈屋富士雄(立飛ホールディングス執行役員、元NHKアナウンサー・解説主幹)
▽能町みね子(文筆家)
▽依田裕彦(報知新聞社代表取締役社長)
▽山本理(報知新聞社執行役員編集局長)
(敬称略)

引用元:PR TIMES

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