【日本最古の遊園地、浅草花やしき 業界初(※)「3次元測量技術を活用したドローン自動飛行点検」を実施】

プレスリリース要約

株式会社スカイブリッジは、椿本興業、ゼンリンデータコム、および三井E&Sと協力し、日本最古の遊園地である浅草花やしきの遊園地設備で、ドローン自動飛行点検を実施しました。これには、遊園地内で最も高い構造物である「スペースショット」の点検に課題があり、安全性や設備点検の問題がありました。浅草花やしきの施設安全課は、スカイブリッジと椿本興業の提案を受け入れ、ドローン点検を実施することを決定しました。これにより、ドローン点検の可能性を実感し、自動飛行点検の実現を目指しています。これにより、遊園地業界におけるドローン点検の導入ハードルを下げ、顧客の不安を軽減することが期待されています。
株式会社スカイブリッジ(本社:埼⽟県さいたま市 共同代表:⼩林隼⼈、⼩林将⼈ 以下「スカイブリッジ」)は、椿本興業株式会社(本店:⼤阪府⼤阪市 代表取締役社⻑:⾹⽥昌司 以下「椿本興業」)、株式会社ゼンリンデータコム(以下ゼンリンデータコム)、株式会社三井E&S(以下三井E&S)と協業し、開園170年(1853年)、日本最古の遊園地、浅草花やしきの遊園地設備で、最新テクノロジーを駆使し、ドローン自動飛行点検を実施した。

※実際のドローン点検動画:https://youtu.be/ha7QOpL6mE4

  • これまでの課題とドローン点検実施までの経緯

浅草花やしきでは、2022年に営業を終了した高さ約60m「スペースショット」の点検に課題があった。営業終了したとはいえ、浅草花やしき内で最も高い構造物であり、観光地である浅草エリアで存在感がある「浅草花やしきのシンボル」として、重要な意味をもつ設備である。継続的な保守・保全は必要不可欠であった。

【課題】

・点検員の安全性

点検員が、地上60mまではしごを使って登り、点検することへの安全性の懸念。

・十分な設備点検

はしごが無い側面が存在しており、そうした面は地上からの点検、もしくは数年に1度の高所作業車での点検が限度。

【経緯】

 浅草花やしきは、社長の西川氏と保守点検担当者が、2023年4月浜名湖パルパルで開催された東日本遊園地協会技術研究会に参加。研究会では、スカイブリッジ・椿本興業によるドローン点検のデモを視察。ドローン点検の可能性を感じ、自社の施設安全課を中心に検討を開始。

 施設安全課では、自社でドローン点検が特に有用な設備をピックアップし、現状の課題や、特に確認したいポイントを具体化した。

 また、当初は手動操縦によるドローン点検の依頼を想定していた。しかし、スカイブリッジ・椿本興業の提案から、将来を見据え、パイロットの技量を問わずに、ドローン点検を実現することも考慮、つまりは、将来的な自社運用も想定し、事前に飛行ルートや撮影ポイントを設定し自動飛行をする、「ドローン自動飛行点検にチャレンジ」することを決めた。

※スカイブリッジは、熟練のパイロットが所属する一方で、あくまで顧客志向でソリューションを提供する。ドローンメーカー、ソフトウェア開発会社ではないため、機種機体、ソフトウェアに縛られることない。パイロットの技量に制限されない仕組みを創り、ドローン導入ハードルを下げドローンの可能性を最大化する。

  • ドローン点検⽅法

東京浅草の人口集中地区(DID)という現場環境下、高さ60mの構造物のドローン点検において、まず許認可の確認および弁護士によりドローン飛行に関する法律面の懸念をクリアにした。他にも、関係各所への連絡を徹底するなど、ドローン飛行前に、浅草花やしき、関係各社、そして周辺住民に対しても安心・安全に取り組める体制で迎えた。

1)【ドローン手動点検】

高さ60mのスペースショットは、まずパイロットによる手動飛行点検を実施した。パイロットの撮影映像をリアルタイムで、浅草花やしき安全管理担当者が確認。ドローンが担当者の⽬となり、点検すべきポイントを特定した。

※点検ポイントの特定

2)【3次元測量】

同時に、スペースショットの3次元測量業務も並行して実施し、解析作業を経て、高精度の3次元点群データを作成した。

3次元点群データとは、3次元測量により得られ、1つ1つの点がx,y,z座標を保有するデータである。図面なき構造物や、度重なる修繕工事などから保有する図面と明らかに異なる際に、現状を高精度でスキャン可能で、汎用性が高いデータである。

※花やしきを3次元測量ー3次元点群データ

3)【ドローン自動飛行点検】

スペースショットの3次元点群データをベースに、ドローン自動飛行ルートを生成。撮影ポイントも明確にし、ドローンを自動飛行させ、写真および動画で点検データを取得した。

ソフトウェアは、ゼンリンデータコム、三井E&S共同開発の「ドローンスナップ」を活用。三井E&Sのガントリークレーン点検ノウハウをベースに開発されたアプリケーションを、スカイブリッジが得意とする遊園地業界においても活用。

※点群データ上に自動飛行経路、点検ポイント設定

※自動飛行シュミレーションでの予定画像と撮影結果

  • 浅草花やしき 施設安全課アシスタントマネージャー大八木氏、同課、野副氏のコメント

「今回、遊園地協会で紹介されたドローン点検を、花やしきでもドローン点検ができるかを実際に試したい想いがあった。

 実際にドローン点検を実施してみて、映像がとても鮮明で純粋にすごいと思った。これからこうした点検がふえていくと想像ができた。

 花やしきは良い意味で昭和の名残があり、実際の遊戯機械も昭和の時代に作られたものが多いので、図面自体が古いという現実もある。(スカイブリッジが得意とする)3次元測量技術を活用し図面作成にも力を入れていきたい。

 今後、ドローンの撮影画像、測量データを基にどのように点検の幅が広がっていくかは、私自身楽しみにしている。

 実際、今回実施したドローン自動飛行点検は現場でのドローンスナップの微調整により、再現可能な仕組みを目の前で完成していく工程には、驚いた。例えば、点検ポイントの調整が現場ですぐに微調整できることに加え、ドローンの自動飛行スピードが少し速いように感じた際も、その場で、スピードダウン調整。顧客のわずかな不安をも取り除いていく対応は、保全担当者としてもとても心強い次第だった。

 自動飛行点検は今後拡大していくテクノロジーだと思うので、測量技術の活用も併せて、活発になればという想いも込めて、各遊園地と情報交換を一緒に進めていきたい。」

  • 遊園地業界への展開

 スカイブリッジと椿本興業は、多数の業務実績と現時点でも多数の検討中の案件があり、遊園地業界特有の点検ノウハウを蓄積している。

 今回、浅草花やしきでの「測量技術を応用した設備の3次元データ」を活用した、「ドローン自動飛行点検ソリューション」の構築は、熟練のパイロットを不要とし、各遊園地のドローン点検導入ハードルを大きく下げることができると予想している。

スカイブリッジは、これまでの顧客との対話から得た、遊園地施設が抱く「ドローン点検導入時の不安」と、「導入時の負荷」を軽減し、顧客と伴走するパートナーとなっていく。

※スカイブリッジ事業紹介PV:https://youtu.be/rBFY_Q61i60?si=m5Rs03z2WlIcS0BL

  • 会社紹介

株式会社スカイブリッジ 

あらゆる産業と空を結ぶ架け橋へ「⼈々が安⼼して生きる世界を創る」を理念に、ドローン点検、ドローン・レーザを 活⽤した3次元化事業を展開。 

3次元測量国内トップレベルの実績がある藤成測量株式会社を関連会社に、全国の屋内外設備のドローン点検、3 次元化案件に対応。

 航空宇宙業界で採用された技術力を保有。遊園地業界に加えて、製鉄、化学等のプラント保有企業、エンジニアリング企業から「ドローンソリューションプロバイダー兼オペレーター」として評価されている。

共同代表者:⼩林隼⼈ ・⼩林将⼈ 

URL :https://www.skybridge-jp.com/ 

(関連会社:https://tousei-s.co.jp/) 

Youtube:https://www.youtube.com/@SkyBridgeInc/videos

椿本興業株式会社 

創業100年以上のテクノロジーで現場の課題をトータルサポートするエンジニアリング商社。 国内外の他分野にわたる取引実績により、磨かれた柔軟性のある提案。ビジネスの⽴ち上げからアフターサービスまで⼿掛ける対応⼒。 

そして、最先端かつ専⾨性の⾼い技術⼒を持ち寄り、世の中にない答えを求め続ける企業体制。 

代表取締役社⻑:⾹⽥昌司 

URL :https://www.tsubaki.co.jp/ja/ 

東京証券取引所プライム市場(8052) 

引用元:PR TIMES

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