【シングルマザーの最新の声を発信!一般社団法人日本シングルマザー支援協会がシングルマザー総合研究所を設立】

女性の自立支援に実績のある一般社団法人日本シングルマザー支援協会(本社:神奈川県横浜市、代表理事:江成 道子 HP:https://xn--qckmb1noc2bzdv147ah7h.com/、以下:協会)は、【お金を稼ぐ力】【共感しあえるコミュニティ】【再婚という幸せ】の3つの柱を実現し、女性が子どもを育てながらも働きやすい社会を目指して活動しています。
その活動の一環として、シングルマザーに関する研究をしていくために、2020年3月に日本シングルマザー総合研究所(代表 :江成道子・以下、当研究所)を設立しました。

概要

第一回目として当研究所は「シングルマザーの収入に関するアンケート調査」を行いました。
協会会員数6000名に対して2日間で269名の方が回答。
シングルマザーの収入についての捉え方を探りました。
年齢別で収入に対するとらえ方を分析し、発表します。
今後も、継続的にシングルマザーの実態と、生の声を調査し分析することで、シングルマザーとその子供たちの未来に希望を育てる施策を提言していきます。

~シングルマザーの収入に関するアンケート調査報告~

【 調査内容 】
A.今のご自身の経済生活状況について感じていることを教えてください。
B.自身の収入(養育費・手当を含む)について現状を教えてください。
C.毎月の生活費を賄っているのは、どのような収入ですか?
D.将来の経済的な希望について教えてください。
E.協会の全面的なフォローを受けて収入アップの方法を実践できるようなら方法を知りたいですか?
F.様々な施策があるなかで、シングルマザーの貧困解決はなぜできていないと思いますか?
G.収入や将来について感じていることがあればお聞かせください。
別資料1:F.の回答集(自由回答・原文のまま)
別資料2:G.の回答集(自由回答・原文のまま)
【 調査の概要 】
(1)調査名:「収入についてアンケート」
(2)調査対象:協会に会員登録をしているシングルマザー
(3)調査方法:WEBアンケート調査(株式会社ミクロマル・クエスタント使用)
(4)調査時期:2020年5月14日~15日
(5)回収数:269人
(6)サンプルの属性 :36都道府県に居住している会員が回答

(7)サンプル数について
この調査では、上記の属性サンプルを集計・分析することを目的としています。そのため、当資料では人口比などによる補正は行っていません。
(8)参考文献
1.厚生労働省:平成28年度ひとり親世帯調査結果報告参照

A.今のご自身の経済生活状況について感じていることを教えてください
【 結論 】
1.約40%のシングルマザーは、日常生活そのものに困り感はなかった。
2.約半数のシングルマザーが、生活するお金に毎月ギリギリか、あるいは、毎月足らないと回答した。
【 考察 】
平成28年度全国ひとり親世帯調査1)では、シングルマザーの平均年収(母の就労収入)は200万円であった。
この金額を念頭に置き、本調査のシングルマザー達の生活実態として「毎月ギリギリ」が31.6%、「貯金はできないけど、日常生活に不自由はない」が17.5%で、計49.1%と半数程度となった。つまり、貯金はできないが、借金をするほどでもない、という状況である。
また、40代以上なると、この状況は顕著となり、余裕がある人は少なくなっていくこともわかった。このような状況になる要因の一つとして、シングルマザーの不安要素のひとつである教育費が想定できる。
このことからも、少し余裕のある30代までに、教育費や老後を考えたライフシュミレーションを意識することの必要性を感じた。
協会では、離婚後すぐ、又は個別相談時の最初に「末子が22歳になるまで」「母自体の定年あたりまで」のライフシュミレーションを作成し、働き方、子育てとの両立、子育て後について一緒に考えることが重要だと捉え、その提案と支援の仕組みの構築を行っている。

【その他の回答】(原文のまま)
1. 求職活動中、失業保険や児童手当、貯蓄を使っての生活。
2. 生活保護(婚費出次第、返却予定)での生活なので、なんとも言えない…
3. 教育費やキャリアアップの資金が必要
4. コロナの影響で仕事が見つからず求職活動中
5. このコロナで生活が厳しくなる可能性があり、不安を感じています。
【年齢別の第1位回答】

B.ご自身の収入(養育費・手当を含む)について現状を教えてください。
【 結論 】
1.約40%のシングルマザーが、「頑張っているが、収入が低い」と感じているとわかった。
2.約20%強のシングルマザーは、収入に納得しているようであった。
【 考察 】
全年齢の上位回答が、「頑張っているが、収入が低いと感じる」となり、42.4%も占めた。
45歳以上の2位を見ると、「自分の仕事に見合った収入がある」となり、年齢と共に、自分が納得の
いくキャリアを構築できた人も多いと想像できた。
年齢が若いほど、「仕事と子育てとの両立」という課題を抱えがちだからか、「もっと手当が必要だと
感じる」人も多いと推測された。
離婚、死別時の年齢や、子どもの年齢と母親の年齢を、個別に考慮した支援は重要と考える。
例えば、子どもの年齢を5歳とした場合、子どもが同じでも、母親の年齢が30歳と45歳と異なれば、就労条件では年齢が高いことが不利になりやすく、末子が大学入学までの13年間でのキャリアアップの
考え方は全く別のものとなるからだ。
このため、協会は、個々の状況に応じた就職支援を行っている。

【その他の回答】(原文のまま)
1. 5月から失業
2. コロナで、子供が保育所臨時休業でコロナで、仕事を退職しました。
3. 求職活動中。自分に合った仕事が何か探しています。
4. 調停がコロナで延期になり半年たつが婚姻費用が決まらない
5. 今は別居中の主人からもらっています。
6. 生活保護なので、なんとも言えない。
7. 障害者年金と貯金でやりくりのひびです
8. 解雇で失業し、失業保険で、生活中
【年代別・上位回答】


C.生活費を賄っているのは、どのような収入ですか?
【 結論 】
1.自分の収入のみで生活費を賄っているのは、2割弱であった。
2.自分の収入と手当、あるいは、自分の収入と養育費(婚姻費用)で生活費を賄っているのは、70%弱と
なった。
【 考察 】
自分の収入のみで生活が賄えている人が2割弱では、「手当」や「養育費(婚姻費用)」という、自分ではコントロールできない事象に生活が脅かされることになりがちで、常に不安が付きまとうことにもなりかねない。もちろん、手当や養育費は受けるべき権利として享受しても良いものであるが、A.項にもあるように生活実態の「毎月ギリギリ」と感じている不安を払拭するには、「自分で稼げる」ということで自信につながり、世帯主としての自覚も芽生えるのではないかと考えている。
協会では、理想として、離婚、死別から5年程度で、「自分の収入のみで生活が賄える」ようになることをシュミレーションして、個別に提案をしている。
しかし、母親の体力的な課題、子育てへの想いにより、自分の収入のみで生活ができるようになるのが厳しい場合には、精神的な不安が軽減するように、起こりうるリスクを先に捉え、その時にどう対処していくかを考えておく、というサポートをしている。

【その他の回答】(原文のまま)
1. 自分の収入と手当てと親から少し
2. 実家から
3. 自分の収入と手当、母の年金等
4. 遺族年金
5. 実家に世話になるが、食費通信費被服費等は自分の貯金切り崩し。
6. 自分の収入と養育費
7. 失業保険、養育費、手当
8. 夫からの収入
9. 保険の貸付とパート代
10. 離婚準備中で、主人から生活費をもらっています。
11. 失業保険
12. 自分の収入と手当と、不足分を生活保護。
13. 貯金
14.   配偶者からの支援
15. 婚姻費用(離婚裁判中で別居中)と結婚前の独自の貯金のみ
16. 実家の母と私で。私は三月に退職し失業手当の手続き中
17. 手当と貯金を取り崩している
18. 自分の収入と婚姻費用
19. 失業保険と手当
20. 自分の収入と婚姻費用
【年代別・上位回答】

D.将来の経済的な希望について教えてください
【 結論 】
1.約60%のシングルマザーは、「収入アップのために新しいことにチャレンジ」したり、「今の仕事を頑張
ったり」と、前向きな気持ちをもっていることがわかった。
【 考察 】
全ての年代で「収入アップのために、新しいことにチャレンジしたいと思う」が上位回答となった。
45歳以上では3位、50代ではトップに「収入は上がらないと思っている」となった。
これは、B.項の「頑張っているが、収入が低いと感じる」という環境の中に長く居た結果、あきらめに繋がっていくことが容易に想像できる。
協会では、チャレンジしたいという気持ちを活かせる環境があることを、あきらめてしまう前に知ってもらい、実際にチャレンジができるようにサポートをしていくことで、シングルマザーの収入が安定し、貧困率も下がる、と信じ活動をしている。

【その他の回答】(原文のまま)
1. 仕事を増やしたい
2. 収入より小さな子供がいてもできる安定の仕事を見つけたい
3. 自立
4. 子供が小学に上がってから考えたい。
5. まずは就職したい
6. 今の仕事のまま、勉強をしてスキルアップし、さらに収入をあげたい(そちらで食べていけるなら転職も)
7. 収入アップを望むが、勤務時間が増えるのは考える。子供達をひとりにさせたくないから。
8. 持病があるため、子供が自立するまでは身体に負担をかけないような仕事をしたい
(入院経験もあるため通院のみで生活を継続させたい)
9. 子どもの大学入試があるので奨学金を受けるにはどの程度の収入かわからない
10. 転職したい
11. 職探し中です。安定したところで働きたいと思っています。
12. 安定した収入を目指したい。
13. 求職活動中
14. 上下のしない安定した収入と夢の仕事の為転職予定。
15. 充分な収入を得るため、雇用、起業にかかわらず、在宅または裁量で働ける仕事を始めたい
16. 自分にあう仕事をみつけ収入アップしたい
17. 体調不良の為、療養中なので、生活が苦しいです。
18. 子供がもう少し自分のことができるようになれば起業も考えているが、それまでは今の仕事が良いのでは
と思っている。
19. 求職活動中次の仕事は給与の額面重視で決めたい。
20. 今回コロナのせいでパートで15年頑張って働いてきたのに社員優先され今は休業させられ休業手当もないという会社。転職して安定の職場を探したい
【年代別・上位回答】


E.協会の全面的なフォローを受けて収入アップの方法を実践できるようなら方法を知りたいですか?
【 結論 】
1.約70%弱の人が、収入アップの方法を実践してみたいと考えているとわかった。
2.興味はあるが、様々な事情から「やりたいけど、今はやれない」という人も、15%いることがわかった。
【 考察 】
「条件次第でやりたい」が全体の約半数を占めた。「条件次第」ということは、その中には、本気でやる気のある人もいることが想定できる。仮に、その人たちに、「全面的フォローを受けての収入アップの方法と条件」と提示し、それらを聞いた後も断れるとした場合、そのうちの半数の約25%の人が収入アップの方法を実践したとする。本調査の「ぜひやりたい」という約20%と、その仮定の25%を足すと約45%となる。
つまり、収入アップの方法が実際にあり、その情報が行き届けば、半数の人は挑戦をすることになり、現状、収入を上げることができていないシングルマザーの多くが前に進めることになる。
協会では、協会が全面的にフォローし、実際に収入アップが出来たシングルマザーがいる。協会は、ひとりでも多くのシングルマザーの収入アップが可能となれば、貧困率の低下につながると考えている。

【その他の回答】(原文のまま)
1. 今は大丈夫です
2. 必要がない
3. 今の仕事がいい。
4. フォローしていただき、収入安定しています。
5. 特殊な職業のため、特に希望しません
6. やったことがある
7. 内容と稼げる金額による
8. なんとか自分の努力で収入アップ出来る就職先を見つけられたので、今は困っていないので。
9. 現状で満足している。
10. 今現在、ハローワークで失業の手続き後、親族から起業の話をもらっていますが、貯蓄も多くなく、今後
が不安なため新しいことをするのにためらっています。今は職業訓練が受けられるよう願書を出す予定です
11. 特に今は考えていない


F.収入や将来について感じていることがあればお聞かせください。
自由回答・回答数:209   無回答:60
回答は、【別資料1】に、まとめた。(原文のまま)
出現回数が多かった単語にもあるように、「感じている」という感情的な部分を見てみると、「不安」「心配」という単語が該当する。本調査は、収入に関してのアンケートではあったが、別資料1を参照するとわかるように、シングルマザー達は、何かしらの不安と心配をしながら生活をしていることが伺えた。
不安があれば心配につながっていくので、不安の払拭することが必要であると考えている。
協会では、シングルマザー達の「不安」要素を見極め、必要に応じ、「不安の払拭」をするための個々に合わせた支援を行っている。
【出現回数が多かった単語】


G.様々な施策があるなかで、シングルマザーの貧困解決はなぜできていないと思いますか?
自由回答・回答数:269   無回答:0
回答は、【別資料2】に原文のまま、まとめた。(原文のまま)
貧困解決が出来ない理由に直結するであろう、仕事・働く・収入と金銭面につながる単語が多かった。
また、社会的な課題として捉えている人と、シングルマザー達自身の課題として捉えている人も多くいた。
今後も協会は、支援を必要とするシングルマザー達に、個々に応じた支援をすることで、シングルマザーの貧困解決に寄与していきたいと考え、様々な活動を継続していく。
【出現回数が多かった単語】

~ 調査結果のまとめ ~

今回の調査結果では、シングルマザーの皆さんは、何かしらの不安と心配をしながら生活をしていることがわかりました。不安の払拭することが最優先の支援だと考えます。全面的フォローしながら収入アップの方法やその情報が行き届けば、約半数の人が挑戦をしたいという前向きな意向も見えました。
協会では、シングルマザー達の「不安」要素を見極め、必要に応じ、「不安の払拭」をするための個々に合わせた支援を行っています。
協会の支援により、ひとりでも多くのシングルマザーの収入アップが可能となれば、貧困率の低下につながると考えます。
今後も協会は、支援を必要とするシングルマザー達に、個々に応じたきめ細やかな支援をすることで、シングルマザーの貧困解決に寄与していきたいと考え活動をして行きます。
関連ページ:https://xn--qckmb1noc2bzdv147ah7h.com/2020/05/27/12132

プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000052947.html

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