ノックオンザドア てんかん患者・家族と創るプラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」を運営するノックオンザドア株式会社がシード資金調達を実施
患者家族や医療関係者と共に、てんかん患者・家族向けプラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」を開発・運営するノックオンザドア株式会社は、シードラウンドにおいてヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドを引受先とする第三者割当増資により資金調達を実施致しました。
概要
今回の資金調達により、より多くの患者ご家族の声に即したアプリケーションとするための機能バージョンアップ及び、記録を元にした医師・学校等施設との情報共有のスキーム構築等、患者ご家族の生活の質を向上させるためのプラットフォーム作りを加速させて参ります。
■てんかん患者・家族向けプラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」について
nanacaraは、てんかん症状をお持ちのお子様とそのご家族が「発作の記録」と「服薬履歴の記録」をご家族で共有しながら、簡単に行うことがでるスマートフォンアプリケーションです。
2018年より2年にわたり、患者家族とてんかん専門医で構成する「SAChi Project(サチプロジェクト)」と共に、延べ200名を超える患者・ご家族と共同開発を行い2020年3月20日に正式リリース致しました。
DL数は1ヶ月で2,000DL、発作記録数7,000回を超え、多くの患者・ご家族にご利用を開始頂いています。
■今後について
てんかん発作は、抗てんかん薬にてコントロールを行います。症状に合わせて、複数の薬を組み合わせることも。
その治療のためには、日々の発作及び服薬に関する記録が必要となります。最近では、詳細な記録として医師から発作時の動画を撮ることも求められ、発作時の対応は緊急性もありながら、より複雑化していました。
これまで、患者やご家族はノートなどに記録。しかし発作は突然、そして1日に何度も起こる時もあります。発作自体の対応に追われながら、診断・治療のために、より正確な発作記録を残さなければならず、患者もケアするご家族も心身ともに疲れ、正確な記録を残す事は極めて困難な状態でした。
その中、nanacaraは、患者とご家族がより簡単に正確に記録・管理できる仕組みの構築と共に、その記録を必要な時に必要な人に正確に伝えることのできるプラットフォームを目指しています。
更に、患者・ご家族により蓄積されたデータ、及び医療従事者等のナレッジを元に、日本および世界のてんかん医療発展への貢献、患者、ご家族の暮らしの質の向上を目標としています。2020年4月1日からは、大阪市立総合医療センター小児神経内科てんかん専門医の監修協力もスタート致しました。
<コメント>
【青木 武士(ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンド 無限責任組合員:株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ代表取締役)】
新型コロナ感染症で社会情勢が不安定な中、ノックオンザドアさんが実施されている、患者さん・ご家族、そして医療現場の方々の声を中心にした取り組みが、社会から必要とされるものになっていくと感じています。
その中でのnanacaraというサービス。今後てんかんを始め、多くの難病でお困りの方にとってなくてはならない“場”となり、日本の医療・福祉の発展にとっても不可欠なサービスになることを期待し、シードラウンドから出資をさせて頂きました。
ノックオンザドア林さん、患者ご家族代表の本田さん、今後のさらなるサービスの成長を期待しています。
※ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンド
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/mv4/cnt/f536578/index.html
※キャピタルメディカ・ベンチャーズ
https://capimedi.com/cmv/
【本田 香織(SAChiプロジェクト代表、ウエスト症候群家族会 会長、てんかん患児の母)】
患者とその家族を中⼼に進めてきたこのプロジェクトが、今回のご支援をはじめ様々な方のご尽力で形になっていくことを、とても嬉しく思います。
私たちのように「てんかん」をはじめ様々な病気・障害と向き合い共に暮らす患者さんやご家族にとってnanacaraがあたたかいプラットフォームとなるよう、そして社会的にも評価される価値を創出できるよう、これからも共に取り組んで参りたいと思います。
【岡崎 伸(大阪市立総合医療センター 小児神経内科 副部長、文科省科学研究岡﨑班主任研究員)】
大阪市立総合医療センター医師で医学監修しています。発作を動画等で詳細に記録する事、さらに発作がどんな時に生じたかの日々の記録は、てんかん診療にとって極めて大切です。しかしその一方で、ご家族に詳細な記録を依頼する負担をとても申し訳なく思っていました。nanacaraは詳細な記録を負担少なくでき、さすが家族の声で作ったアプリだと感じました。さらにnanacaraを発展させて、家族・医師・学校・福祉等との連携を家族目線で工夫することで、生活を支援できると思います。さらには、このアプリが沢山の人に利用され、多面的な統計解析が可能になると、てんかん診療がさらに発展すると考えます。このようにnanacaraは診療の助け、家族の助け、医学の助けになると考えており、今後の発展性も含めて期待しています。
【林 泰臣(ノックオンザドア株式会社 代表取締役)】
新型コロナ感染症の影響が多方面で出ている中での資金調達を実施できたこと、まずご尽力を頂いたキャピタルメディカ・ベンチャーズ青木代表、そして「nanacara」をいつも支えてくださる、多くの患者ご家族、医療従事者をはじめとする関係者の皆様に御礼申し上げます。新型コロナ感染症による影響の中で、本当に必要なコト・モノが顕在化してきているように感じています。その流れの中で弊社として取り組むべきことは何なのか?改めて原点に立ち戻り、事業を推進して参りたいと思います。
引き続き多くの声を聞くためにドアをノックし続けて参ります。今後とも、皆様のご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
ノックオンザドア株式会社
所在地:東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル2F
代表者:代表取締役 林 泰臣
設立:2018年7月
URL:https://www.knockonthedoor.jp
【本リリースに関するお問合せ】
担当:林・堀口
Email: [email protected]
Infinity編集部のコメント
てんかん患者・家族と創るプラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」。
家族の健康管理にインストールしてみてはいかがでしょうか。
会社概要
ノックオンザドア株式会社
ソース:プレスリリース[PR TIMES]