地域全体で女性を取り巻く社会問題の解決に取り組む 「困窮する女性の背景を知る ~2023 日本女性財団中部プラットフォーム連絡会~」 開催報告
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プレスリリース要約
日本女性財団は、フェムシップドクターズ(※1)を中心に、医療・福祉・女性支援団体・行政・企業が横連携して、女性の社会的な健康課題に取り組み、必要なデータを集め制度化・政策化を目指しています。
当財団の活動がWAM(独立行政法人福祉医療機構)のモデル事業として採択され、地域全体で女性たちを支援するプラットフォームづくりを開始いたしました。DVや性被害など、女性を取り巻く社会問題の解決を図るため、約70団体がネットワークし、全国に展開しています。
その一環として行われている「プラットフォーム連絡会」は、各地域での女性支援のため連携を構築することを目的に開催しています。2022年の「第1回岩手リアルプラットフォーム会」を皮切りに、東京、秋田、岡山、沖縄に続き、今回が6地域目の開催となります。
当財団では、今後もプラットフォーム連絡会を通じて、各地域で女性支援のための連携を構築してまいります。
■開催概要
日時:2024年3月7日(木)13:00~16:30
場所:イオンコンパス名古屋笹島会議室RoomA+B
愛知県名古屋市中村区名駅南1-23-17 TOSHIN笹島ビル4階
内容:代表挨拶、座長挨拶、基調講演
主催:一般財団法人日本女性財団
後援:愛知・思春期研究会
特記事項:本イベントは、独立行政法人福祉医療機構(WAM)の助成事業です。
■イベントレポート
はじめに、当財団代表理事の対馬ルリ子氏、咲江レディスクリニック院長で中部プラットフォーム代表の丹羽咲江氏によるご挨拶をいただきました。また、基調講演では、名古屋市中央児相障害チーム、NPO法人MCサポートセンターみっくみえ(妊娠SOSみえ実施団体)代表の松岡典子氏、一般社団法人日本フォレンジックヒューマンケアセンター(NFHCC)副会長の長江美代子氏に、それぞれの取組や課題、連携していくことの重要性などについてお話しいただきました。
愛知県では、精神科ドクターが中心となり、児童相談所がチームで障害児の性教育に取り組んだり、思いがけない妊娠をした時の窓口として全国展開している妊娠SOSが県内何ヶ所ものドクターたちと連携体制を持っているなど、独自のアイディアや連携による活動を展開している地域ですが、直接顔を合わせたことがなかったそれぞれの団体が、今回の「プラットフォーム連絡会」で連携を強化することがきました。今回のつながりをきっかけに多様な活動が加速することが期待できます。
(※1)女性たちを救済する医師 「フェムシップドクターズ」について
フェムシップドクターズとは、女性医療・女性支援に注力する医師、そして国家資格を持つ医療職者です。女性特有の社会的な健康課題解決に向け、その活動を、女性 [fem] を乗せる船 [ship] 母船をイメージした造語で「femship」と表し、活動する医療職者の呼称を「フェムシップドクターズ」としています。それぞれのフェムシップドクターは、オンライン診療、SNS緊急連絡、シェルター、地域の団体・行政や自治体との連携などに取り組んでいます。
日本女性財団は、フェムシップドクターを任命し、その活動に必要な資金を助成しています。
■フェムシップドクター https://japan-women-foundation.org/doctorlist/
フェムシップドクターズ養成講座開講
性暴力やDV等、被害にあった女性への対応方法を正しく知る医療職者を増やし、地域連携における医療支援の担い手となるフェムシップドクターズを養成する日本初となる講座です。また今後は、女性支援団体や女性のために活動する一般個人を対象にした「フェムシップサポーター養成講座」の開催を予定しています。
「フェムシップドクターズ養成講座」は、2024年1月14日(日)主婦会館プラザエフにて初開催。現在、オンデマンド配信の準備中です。これまでに約100名のフェムシップドクターズが誕生、来年度中に500名を目指しています。
まだまだ、志あるドクターの参加が必要です。女性支援、フェムシップドクターに相応しいと思われる方をぜひご推薦ください!フェムシップドクター、支援団体とも募集中です。お問い合わせは、日本女性財団事務局までご連絡ください。
<受講対象> ウィメンズヘルスに関心のある医師、看護師、薬剤師、理学療法士、等医療職者
日本女性財団について
日本女性財団は、女性の生涯のWell-beingの実現に向けて、医療・福祉・政治・経済が連携し、国政に声を届ける団体です。
https://japan-women-foundation.org/
本財団は、未曽有のコロナ禍の中で誕生しました。
女性には特有の健康リスクがあります。日本の女性に関するヘルスリテラシーは他の先進国に比べ低いのが現状です。私たちは、「女性の 生涯の心身と社会的なウェルビーイングを支援する」というテーマを掲げ、女性の心身の健康 および社会的な活躍を後押しし、新しい日本の社会づくりに貢献してまいります。
対馬 ルリ子(代表理事)
1984年、東京大学医学部産婦人科学教室入局。
都立墨東病院周産期センター立ち上げを経て、2002年、ウィミンズウェルネス銀座クリニック(女性ライフクリニック銀座)を開院。2003 年、「女性医療ネットワーク」を設立、全国500名の女性医師・女性医療者と連携して活動。著書に、「キレイな〔からだ・心・肌〕女性ホルモン塾」、『女性外来が変える日本の医療』など。テレビは、NHK「きょうの健康」、テレビ朝日「徹子の部屋」、日本テレビ「世界一受けたい授業」「NEWS ZERO」、などに出演。
■財団概要
名称 一般財団法人 日本女性財団
所在地 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル1.2階 SPACES 大手町
設立 2020年8月7日
代表理事 対馬 ルリ子
引用元:PR TIMES