読み上げの合理的配慮が簡単に!小学校のテスト音声化サービスを株式会社光文書院と共同でスタートします。
プレスリリース要約
- テストでの読み上げが簡単にできると、読みの困難さがある児童が救われます。
「読みの困難さ」があり文字から情報を得ることが大変でも、音で聞いて内容理解ができるこどもたちは35人クラスで3人ほどの割合でいます。これまで問題文が十分読めないこどもには、別室で先生や支援員が読み上げる配慮がなされるか、何の対応もされずに放置されるか、学校間の対応に差がありました。
「テストで問題文を読むだけで時間がかかり疲れてしまって回答できない」「先生に別室で読み上げてもらってまでテストを受けたくない」「先生も忙しいので読み上げなどの配慮を頼みにくい」など、読み上げがあれば内容を理解できるこどもたちや保護者からの声がエッジに届いていました。
障害者差別解消法により、2024年4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が民間も義務化されます。「障害者」に当たるかは、状況等に応じて個別に判断されると考えられており、いわゆる障害者手帳の所持者には限られません。事業者には学校も含まれます。
テストの音声化サービスは、問題文の読み上げをタブレット等で実施することができるため、実力を確認する公平な機会を用意する合理的配慮として簡単に学校で導入できます。先生個人の読み上げでは「もう一度読んでほしいと頼めない」「先生による読みのスピードやイントネーションの違いがテスト結果に差として出る」児童が、自分のぺースで聞き直し、自分のペースで回答していけるメリットがあります。
テスト音声化サービスは、すべてのこどもが「学ぶことが好きになる」という企業理念の教材制作会社・株式会社光文書院が、学習障害や外国籍児童など多様なこどもたちの学びをサポートするために、文部科学省の委託事業で音声教材BEAMを提供している認定NPO法人エッジスタッフのX(旧Twitter)の発信に目をとめたのがきっかけで始まりました。
3月30日開催「読み上げの合理的配慮を、簡単に!~小学校のテスト音声化サービス~」にて、小学校のテスト音声化サービスの開発エピソードから実際のサービス紹介を光文書院より、読みの困難さのある児童に向けた音声教材BEAMの活用紹介を認定NPO法人エッジよりいたします。
- 【参加無料】読み上げの合理的配慮が簡単に!~小学校のテスト音声化サービス~
日時:3月30日(土)10:00~11:30
形式:オンライン Zoomミーティング 見逃し配信あり(期間限定)
申込:https://beam20240330.peatix.com
内容
・音声読み上げの合理的配慮が必要な「読みの困難さ」のある生徒とは?
(認定NPO法人エッジ会長 藤堂 栄子)
・小学校国語メーカーテスト(光文書院)の読み上げテストがR6年度から実現可能に!
テストの音声化サービス開発をエッジと共同したきっかけ
先生や学校現場からどのような意見があり音声付きテストが生まれたのか
読み上げテストの使用方法、音声実演
(株式会社光文書院取締役 吉田敦子 / 国語編集チームスタッフ)
音声読み上げ時の配慮とこだわり
(認定NPO法人エッジテスト音声化事業スタッフ)
・文部科学省委託事業・音声教材BEAMの活用方法と特徴
どのようなこどもが、どうやって音声教材BEAMを活用しているか
UDブラウザにも採用された音声教材BEAMの音声
(認定NPO法人エッジ音声教材BEAMスタッフ)
・質疑応答
※音声教材BEAM申請希望者には、2024年度申請方法も最後にご紹介します。
- エッジが提供する音声教材BEAM(文部科学省委託事業)とは
音声教材BEAMとは、エッジが文部科学省から委託を受け教科書を音声化している教材です。「発達障害等により、通常の検定教科書では一般的に使用される文字や図形等を認識することが困難があり、特別支援を必要とする児童生徒のための教科書」として無償で提供されています。
音声教材BEAMはディスレクシア当事者の意見を元に、文字の読みにかかる負担をなくし内容理解するために、あえて音のみで提供しています。一般的なAI音声による読み上げと違い、本文の内容に合わせて自然で正確な読み方になるように間まで調整されています。音はMP3形式で提供されているため、ファイルが軽くいろいろな機器に入れて聞くことができます。
これまで10年間提供をしてきて、保護者、学校や団体単位での申し込みに加え、視覚支援学校、外国がルーツの児童向け指導者、外国にある日本人学校の生徒からの問い合わせも近年増えています。
<利用者の声>
・自宅で夕方などの宿題の時間に、音読練習を目的として, iPadで利用している。音読が苦手なので、聞いて理解しやすくなったように思う。(小学生 家庭で利用)
・教科書を見ながらというより、歩きながらスピードを倍速にして聞いた方が理解しやすい。(中高生 スマートフォンで利用)
・とても役に立つ音声サービスだと感じています。読み書きが困難ゆえにIQが低くでており、 勉強についていけないのですが、こちらの音声データを聞きながら読む練習をすることで自信がつくように思います。(小学生 家庭で利用)
・文字を見たくない、自分で読んでもよくわからないという児童に対し、学級で学習する前に、国語の教科書の説明文や物語を1回10~15分程度聞かせた。 「どんな話か内容がわかって安心した。家でも聞いてみたい」と児童が感想を述べている。(小学校 通級指導教室で導入)
・知的には問題がないが読みが進まない日本で生まれた外国人の子どもは周りに漢字の読み方を聞ける大人がいないので困っていたが、音で聞くことにより漢字の読みが分かり、登場人物の関係性の理解が進んだ。(名古屋の外国にルーツがある子どもの塾)
・社会の学習開始時に予習(黙読)を設け、必要な生徒がその際に音声教材を使用した その結果、多動傾向の生徒が集中して参加したり、私語が多い生徒にも授業に関係ある発言が出たりした。確認テスト正答率の変化では、特に言語理解が高く、ワーキングメモリーが低い生徒に高い効果が得られた。(中学校 学校で導入)
■ディスレクシアの読みのメカニズムと音声教材BEAM動画
【テスト音声化サービス・音声教材BEAM問い合わせ先】
認定NPO法人エッジ音声教材BEAM事務局 [email protected]
音声教材BEAM 詳細 https://www.npo-edge.jp/use-edge/beam/
- 【認定NPO法人エッジ】概要
所在地:〒108-0014 東京都港区芝4-7-1 西山ビル4階
代表:藤堂栄子
設立:2001年10月
HP:https://www.npo-edge.jp/
認定NPO法人エッジ(https://www.npo-edge.jp/)はディスレクシアの正しい認識の普及と支援を目的とした特定非営利活動法人として、2001年10月に認定設立され活動しています。
行政、教育機関、研究者、メディアなど多方面に働きかけ、ディスレクシアの全ての人がいきいきと暮らせる社会にするために広く啓発活動を行い、ディスレクシアの人たちの支援、関係する人たちのネットワークを作っています。
代表の藤堂栄子(星槎大学特任教授)は、文部科学省特別支援教育ネットワーク推進委員会、厚生労働省社会保障審議会障害者部会委員会、読書バリアフリー法関連検討委員会など政府委員を務め、発達障害者支援法、障害者差別解消法、教科書バリアフリー法などの法律に携わっています。
【認定NPO法人エッジは皆様のご寄付で活動しています】
これまでの活動は皆様のご支援、お力添えによって実施、継続をすることができました。今後も活動をより多くの方に届けられますように、皆様のご寄付をお願いいたします。
ご寄付受付:https://congrant.com/project/npoedge/5598
【取材に関するお問い合わせ先】
認定NPO法人エッジ 広報 谷本 [email protected]
引用元:PR TIMES