日本化薬が開発するフロートパラシュートシステムがドローンを用いた点検業務に支障がないことを確認

プレスリリース要約

日本化薬株式会社は、川島町土地改良区、太陽グリーンエナジー株式会社、ALSOK、株式会社GOFLYの協力を得て、水上太陽光パネル点検を支障なく実施できるかを検証しました。彼らは、ドローン用安全装置「フロートパラシュートシステム」を開発し、搭載したドローンによる実証実験を行い、点検業務への影響がないことを確認しました。また、関連企業からはこの装置に対する肯定的な意見が寄せられています。

日本化薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:涌元厚宏、以下「当社」)は、川島町土地改良区、太陽グリーンエナジー株式会社、ALSOK、株式会社GOFLYの協力のもと、当社が開発するドローン用安全装置「フロートパラシュートシステム」を搭載したドローンを用いて、水上太陽光パネル点検を支障なく実施できるかの検証を行い、水上太陽光パネルの点検を支障なく実施できることを確認しました。

ドローン用安全装置「フロートパラシュートシステム」とは?

水上を飛行するドローンに対応した安全装置です。水に浮く機能(フロート)と、落下衝撃を緩和する機能(パラシュート)を一体化したシステムで、このシステムを搭載することで、水上飛行での緊急事態に備えることができます。水上に墜落してもパラシュートで衝撃緩和し、フロートで浮揚するため、機体の回収が行えます。

本検証を実施するに至る経緯や背景

昨今、水上太陽光パネルの点検、洋上風力発電設備の点検、河川や海上空を活用した物流など、水上でドローンを活用する動きが多く見られます。そのなかで点検設備を保有している企業や、河川管理団体、港湾団体などから「万が一ドローンが落下した際にドローンは水没しないのか?ドローンを回収することができるのか?」「水面に落下した際にドローンの部品などが飛び散り、海洋汚染などにならないのか?」など、ドローンの安全な運用や環境に関する意見や課題をいただくことが多くなっていると聞いております。

そのような意見や課題に対して当社はドローン用安全装置「フロートパラシュートシステム」を開発しました。そして、この装置が実際のドローンでの点検業務や物流業務などに支障がないかを確認する必要があると考え、本検証を実施するに至りました。

「フロートパラシュートシステム」を搭載することによる点検業務への支障について

※1:マニュアル飛行への影響について

本検証でドローン操縦を担当したALSOKにヒアリングを行なったところ、フロートパラシュートシステムの有無で操縦感の違い等は無かったと回答いただきました。

※2:ミッション飛行への影響について

本検証でドローンのミッション飛行を担当したALSOKにヒアリングを行なったところ、フロートパラシュートシステムが搭載されていることによるミッション飛行への影響は無かったと回答いただきました。

※3:パネル点検業務への影響について

本検証で太陽光パネル点検を担当したALSOKにヒアリングを行なったところ、フロートパラシュートシステムが搭載されていても撮影画像等への影響はないことから、パネル点検業務への支障は無かったと回答いただきました。

※4:飛行時間への影響について

下の表は高度40mでミッション飛行(11分39秒の飛行)をシステム搭載「無し」と「有り」の状態で実施した際のバッテリー残量の減少量を計算した表です。10分以上の飛行を行っているにもかかわらず、搭載の有無でバッテリー減少量の差が5%のみだったため、飛行時間への大きな影響はなしとしています。

本検証に関係する会社からの声

・太陽グリーンエナジー株式会社:水上太陽光パネル設置者

太陽光発電所の点検では五感に頼る作業も多く、人海戦術による部分も大きいと認識している。

特に水上太陽光発電所では野立ての太陽光発電所に比べて足場も不安定であることから、広範囲にわたって設置されている太陽光パネルの異常箇所を迅速かつ正確に把握するのは容易ではないと推測される。

仮にドローン活用による点検が安全な形で普及すれば、稼働状況の把握が今まで以上に迅速にでき、

結果として発電ロスや故障の予防に繋がる可能性があると感じた。

 

・ALSOK:ドローンによる点検事業者

今回は実証として日本化薬様が開発したドローン用安全装置「フロートパラシュートシステム」をドローンへ搭載し水上太陽光パネル点検を実施致しました。

同装置を機体に搭載した状態でも違和感はなく操縦でき、通常時の点検と同様の感覚で作業を行うことができました。

昨今、ドローンは急速に普及してきており、インフラ点検や物流等、さまざまな分野で活用されています。

今後、ますますドローンの活用が見込まれるため、同装置のような「安全・安心」への取り組みが必要となってくると思います。

日本化薬株式会社について

日本化薬は1916年に、日本初の産業用火薬メーカー「日本火薬製造株式会社」として誕生し、帝国染料製造株式会社、山川製薬株式会社を吸収合併し、1945年に現在の社名である「日本化薬株式会社」となりました。
その後100年を超えて、「火薬」「染料」「医薬」「樹脂」の保有技術を駆使し、これらを融合・変化させながら、時代のニーズに応える新製品を生み出しています。これからも、生命と健康を守り、豊かな暮らしを支える最良の製品・技術・サービスを提供し続けます。

【会社概要】
会社名:日本化薬株式会社
代表者:代表取締役社長 涌元 厚宏
設立年月日:1916年6月5日
資本金:149億3,200万円
本社所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目1番1号 明治安田生命ビル(19階、20階)
従業員数:2439名(単体)、5866名(連結)(2023年9月末)
主要製品:エポキシ樹脂、紫外線硬化型樹脂、液晶パネル・半導体製造工程用洗浄剤・薬剤、インクジェットプリンタ用色素・インク、染料、触媒、偏光フィルム、X線分析装置用部材、医薬品、医薬原薬・中間体、診断薬、エアバッグ用インフレータ、シートベルトプリテンショナー用マイクロガスジェネレータ、スクイブ、農薬

 

【本リリースに関するお問い合わせ先】
<PARASAFE製品に関するお問い合わせ>
会社名:日本化薬株式会社 テクノロジー統括
    エアロ事業推進部 マーケティンググループ
担当者:企画チーム
TEL:079-264-4971
e-mail:info@parasafe.jp

<上記以外の日本化薬に関するお問い合わせ>
会社名:日本化薬株式会社 コーポレート・コミュニケーション部
TEL:03-6731-5237

引用元:PR TIMES

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