高校生のアントレプレナーシップ教育元年はいかに?調査結果報告

プレスリリース要約

東京都渋谷区の株式会社まつりばは、2023年度を「アントレプレナーシップ教育元年」と位置付け、起業体験プログラム‘StartupBaseU18’を通じて高校生・高専生にアントレプレナーシップを啓蒙してきました。2023年度のアントレプレナーシップ教育の取り組みと高校における導入基盤となる「総合的な探究の時間」に関する高校生の意識調査結果が発表されました。政府のスタートアップ5か年計画により、アントレプレナーシップ教育が加速し、StartupBaseU18は高校生・高専生にプログラムを提供。さらに、大学主催のStartup BaseU18が各地域で開催され、高校向けに「総合的な探究の時間」でアントレプレナーシップ動画教材が提供されました。また、大学生向けアントレプレナーシップ・ファシリテータ育成事業も行われました。高校生100人を対象にアンケート調査が行われ、その結果が公開されました。探究学習に関するアンケート結果の詳細は、会社のウェブサイトやイベントで公開されています。

株式会社まつりば(東京都渋谷区)は、2023年度を「アントレプレナーシップ教育元年」と位置付け、起業体験プログラム‘StartupBaseU18’を通じて高校生・高専生にアントレプレナーシップを啓蒙してきました。この度、2023年度のアントレプレナーシップ教育の取り組みと高校における導入基盤となる「総合的な探究の時間」に関する高校生の意識調査結果を発表いたします。

1、アントレプレナーシップ教育元年とは?!

政府の発表した「スタートアップ企業を5年で10倍にする」というスタートアップ5か年計画を受けて、2023年度に文部科学省が大学に対し、小中高以下のアントレプレナーシップ教育推進を行うことを予算化したことで、本教育が加速した。

2、StartupBaseU18が2023年度に行った3つの推進事業

①北海道大学率いるHSFC、東北大学が率いるMASPなどから依頼を受けて、大学主催で

Startup BaseU18を札幌・旭川・函館道南・苫小牧・仙台で高校生・高専生に提供

左から、東北大学主催・はこだて未来大学主催・北海道大学主催・苫小牧高専主催のStartupBase 開催ポスター

②<高校向け>「総合的な探究の時間」で、高校の先生がファシリテーターとなる

アントレプレナーシップ動画教材を2023年度より提供開始

初年度、高校経由で高1、高2生が1,600名参加。起案したビジネスアイデアのプロトタイプを作り、価値証明まで挑戦した。先生は、コンテンツ制作・進行の負担が削減され、生徒一人ひとりに目を配り、先生自身も楽しみながら進行、ビジネスの立ち上げを学ぶことができた。

アントレプレナーシップ動画教材(Startup Base for School)を使って教育実習生もプログラムを進行可能に

③大学生向けアントレプレナーシップ・ファシリテータ育成事業

裾の尾拡大に向け、アントレプレナーシップ・ファシリテーターが不足しているという課題に対し、株式会社まつりばは、東北大学率いるMASPと北海道大学と共に、ユース・フェロープログラムを開発。起業家の事業立ち上げの行動様式とも呼ばれているLean Startupを学んだ大学生・大学院生(岩手大学、早稲田大学、東北学院大学、東北大学)が、モビリティや対話など自信が考えたテーマで北海道の高校に出張授業を行った。

3、高校生100人の「総合的な探究の時間」に関するアンケート

今後、日本でアントレプレナーシップの裾の尾拡大に向けては、最終的には学校教育の中に浸透させていくことが必須と考える。その鍵を握るのが、唯一の学力以外の教科であり、2023年度より必須になった「総合的な探究の時間(以降、探究学習)」である。

そこで、まつりばも参加した高校生100人の探究会議を主催した高校生団体とともに、アンケート調査を行った。その一部を公開する。

①回答者の属性

61%が私立高校、39%が公立高校に在籍。私立は、近大附属和歌山、立教女学院、聖学院、聖光学院、品川女子学院、追手門学院、鹿児島純心など61校の高校生が回答。

公立は、札幌西、川越南高校、都立千早高等学校、福岡中央高校、勝山高校などの38校の高校生が回答。※2人のみ同一の高校から回答。

回答者の偏りとして、母集団が探究会議をやっていたので「探究熱心層の高校生」が回答している。

【調査概要】
・調査期間  2024年2月28日〜3月9日
・調査機関 株式会社まつりば・未来創造(高校生団体)
・調査対象 全国の高校生
・有効回答数 n=100
・調査方法  インターネット調査

②ピックアップ結果と考察

全21問の設問のうち、5つの設問と回答結果を公開する。

探究学習は週に何時間?

Q探究は週に何時間?

今年度より必須となったのは、週に1コマ(50分授業)だが、驚くことに44%の高校で、週に2時間以上「探究」の時間が設けられていると回答。「探究」が必須になる前の「総合的な学習の時間」から取り組んでいたと考えられる。
探究学習の熱心度は?

Q 通学校の探究の熱心度は?!

主要5教科と同じくらい、あるいはそれ以上に熱心に実施していると回答した生徒が57%。探究熱心層が回答しているので、学校に対して厳しめの評価が行われると思いつつ、半数以上が学校は探究に熱心に取り組んでいると回答。

探究学習は学校選びの主軸に

Q 「探究」が学校選びの主軸になり得る

また入学者広報の観点でも、29%の高校生が入学前に通学校の探究学習の内容を知っていたと回答。学校説明会や学校のホームページで探究での取り組みを広報していたことが伺える。また探究への期待感から、学力以外の学校の特徴として「探究」が学校選びの主軸の1つになることは間違いないと考える。

Q 「探究格差?!」同じ授業を受けても意欲がバラバラ。なぜ?

今回の調査で最も回答内容が顕著だったのがこの設問。70%の高校生が、「人によって取り組み意欲が全く異なる」と回答。他の教科にはない探究の特徴である「問題が与えられない」「正解がない」中で、やる気がないというよりは「何をやったらいいかわからない」「どのように取り組んだらいいかわからない」「興味があるテーマがない」生徒が多くいたことが伺える。
株式会社まつりば代表取締役 森真悠子
アントレプレナーシップ教育元年ふりかえり

文部科学省推進の追い風が吹き、各地域のトップ国立大学と一緒に取り組むインパクトは、高校生・高校の先生・保護者にとって大きい。憧れの志望校、一生懸命勉強して入れるトップ大学が「起業家精神」なるものを応援しているのだからだ。一方で、高校に電話すると、私の肌感覚で95%は「アントレプレナーシップ?知らない」という反応。この文科省事業が続く間に、高校への認知度を高め、最終的には高校の中に根付く形としていきたい。人々の課題解決をビジネスで解決する起業家のマインドや行動を体験した高校生は水を得た魚のようだ。このポジティブな変化を学校教育全体に巻き起こしていくのが使命と感じる。

4、調査結果の入手方法

①StartupBase for Schoolのサイトの問い合わせフォームより、探究アンケート結果について取材のご依頼・ダウンロード可能です。

https://school.startupbase-u18.com/

②2024年3月26日(火)「逆転教室」(会場:東京大学福武ホール)イベントの協賛をします。こちらのイベント内で、回答結果を共有いたします。ぜひご参加ください。

https://gyakuten-class.studio.site/

株式会社まつりば

株式会社まつりば

起業体験プログラムを教育プログラムとして高校・大学・企業に提供している教育・人材育成会社

問い合わせ先
[email protected]
050-3700-8067

引用元:PR TIMES

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