【KES®肌触りを数値化】 上海事務所を移転
プレスリリース要約
リチウムイオン電池向けのセパレータフィルムの突き刺し強度を測定するNDG5は、中国や韓国を中心に日本やアメリカ、ヨーロッパのセパレータ製造業界のトップ企業に納入し、品質評価試験の一つとして活用いただいています。また現在KES®は自動車業界での需要も高く、内装材や外装材の高級感や快適性、耐久性、品質検査など、自動車にまつわるあらゆる部門でご使用いただいています。繊維製品の風合い評価から誕生したKES®試験機において、繊維大国である中国での販売も安定化させる予定です。
長年代理店として良好な関係を築いている上海灏兴科技とともに変わり続ける時代に対して、顧客のニーズとKES®の両方の提案ができる組織を目指してまいります。
2009年に設立された京都に本社を置く株式会社大栄科学精器製作所の上海の商社として設立されました。2016年にカトーテックと取引を開始し、中国の繊維や自動車、不織布メーカーを中心にカトーテックの製品販売、技術サポート、アフターサービスを実施しています。中国の研究所や検査センターと密接な協力関係を持ち、顧客に対してきめ細やかなサポートと信頼性のあるサービスを提供しています。
KES-F7サーモラボを使用し、qmax値(肌が触れたときに感じる「冷たい」や「温かい」を評価する指標、熱流量ピーク値)を測定。素材によって、肌からサンプルへの熱の移動量は異なり、移動量の最大値を示しています。数値が高いほど、冷たく感じる素材ということが分かります。
KES®はものの肌触りや風合いを評価する試験機です。引張試験や曲げ試験、圧縮試験など、他社メーカーでも同様の試験機がある中、カトーテックは「微小な力」を計測することを強みとしています。人はものを触るとき、なでるような繊細な力で「風合い」や「品質」、「さわり心地」を感じ取っています。KES®はものを触ったときの手や指の動きと微小な力を試験機に再現し、710種もの布の官能評価と相関が高いことを確認しました。
例:【布を引っ張るときの強度・伸度】
例えば引張試験の場合、布が破断する時の強度・伸度をはるかに下回る、試験機が動いているか動いていないか分からない程度の微小な力を試験機の標準条件としています。このような製造工程における繊細な精密加工技術やKES®のこれまでの実績が研究開発者から信頼を置かれ、さまざまな業種の研究開発に応用されています。研究成果の発表も伴い、多方面で活用できる試験機として実証されています。技術と研究者たちの立証により、他社には真似できない計測機器として確立し、製品の安心と信頼に繋がっています。
KES®とはKAWABATA EVALUATION SYSTEM®の略。1972年頃、京都大学の川端季雄教授とカトーテック株式会社が布の“風合い”を評価するための試験機、KES®を共同開発。布の風合いを数値化することが可能となり、当時の繊維業界に革新をもたらしました。現在では布のみならず不織布、製紙、化粧品、食品、自動車などさまざまな「手触り」や「肌触り」を数値化し、世界中の研究者の間で製品開発や品質向上のために活用されています。
【概要】
社名:日本加多技術有限公司上海代表処
住所:Room 1305, building 8, Wanda Plaza, Lane 58, Crane Road, Jiading District, Shanghai, China
首席代表:河内 敬
設立:2007年5月11日
カトーテック株式会社は、ものの触り心地を数値化する試験機を製造販売。1962年に鉄工所として創業し、高い精密加工技術を聞きつけた京都大学の川端教授の問い合わせがきっかけで、風合い試験機KES®を製造販売することに。現在では風合い試験機KES®を中心とした試験機を世界50か国以上に展開し、業界では知られた存在になっています。
【会社概要】
社名:カトーテック株式会社
本社所在地:京都市南区西九条唐戸町26番地
代表取締役:加藤 敦子
事業内容:1. 電子計測装置 2. 高分子材料関連機器
3. 各種製造装置 4. 大型特殊機械
設立:1961年9月1日
※「KES」「KAWABATA EVALUATION SYSTEM」は、カトーテック株式会社の登録商標です。
引用元:PR TIMES