“みえないものを可視化する技術”で人類の課題を解決するIGS 総額45億円の資金調達を実施

プレスリリース要約

株式会社Integral Geometry Science(IGS)はSBIインベストメント株式会社を引受先とし、第三者割当増資とNEDOの助成金を獲得し、合計45億円の資金調達を実施。これにより、インライン蓄電池検査システムの量産化技術開発や海外展開を進める。蓄電池の内部を非破壊で検査する画期的なシステムを開発し、蓄電池の安全性向上を目指す。IGSは透視技術の研究開発と実用化に取り組む会社である。
 株式会社Integral Geometry Science(以下「IGS」)は、SBIインベストメント株式会社を引受先とした第三者割当増資ならびに、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のディープテック・スタートアップ支援事業における助成金を受け、総額約45億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。インライン蓄電池検査システムの量産化に向けた技術開発や、試作機の開発、海外展開のほか、その他プロダクトの実用化に向け取り組んでまいります。

■資金調達の概要

第三者割当増資(シリーズC 1stクローズ)について

・概要:既存投資家であるSBIインベストメント株式会社を引受先とした第三者割当増資

・資金調達額:約20億円

・使用用途:蓄電池検査システムをはじめとしたプロダクトの開発・実用化

助成金について

・概要:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援事業」における支援

・URL:https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100419.html

・交付助成額:約25億円

・フェーズ:DMPフェーズ(量産化実証) 

・使用用途:インライン蓄電池検査システムの量産化及び、海外展開

<インライン蓄電池検査システムについて>

従来の課題:蓄電池の内部を正確な検査ができず、発火事故が多発

 これまで蓄電池の出荷前検査においては、初期充電後の電圧降下を測定(エージング試験)していました。しかし、その検査をパスしたはずの蓄電池から爆発事故が起こることが多々あり、近年は社会問題にまで発展しています。

課題に対するIGSのアプローチ

  IGSは、蓄電池外部に漏洩した磁場と蓄電池内部の電流に関する逆問題の解析を通じて、蓄電池内部の電流密度分布を非破壊画像診断するシステムの開発に世界で初めて成功し、従来検査での良品に含まれる発火リスクのある蓄電池の選別を可能にしました。

  EV自動車の普及に伴い蓄電池生産量の増大が見込まれる中、蓄電池の安全性を飛躍的に向上させることを目的に、蓄電池の製造工程における全数検査技術の確立に向け開発してまいりました。今後、本製品の量産化及び、海外展開に取り組みます。

蓄電池検査システムの画像および検知イメージ画像(発火リスクのある箇所が異なる色を表示)

   

株式会社Integral Geometry Science(IGS)について

IGSは、いままで誰もみることができなかった隠された世界を撮影するテクノロジーを研究開発・事業化する会社です。未知の世界を撮影するためには、外の世界から波動を送り込み、内部で跳ね返りを繰り返し外の世界に漏れ出た波紋を観測し、映像を創りだす必要があります。この作業は、波動散乱の逆問題とよばれ、極めて困難な応用数学史上の未解決問題とされてきました。木村建次郎博士および木村憲明博士は、2012年にこの問題を世界で初めて解くことに成功、「散乱の逆問題の解法及び画像化法」が日米中欧 世界各国で認められ、特許を取得しました。この研究成果を社会実装するため、2012年にIGSが設立されました。同社は神戸大学インキュベーションセンターに研究開発拠点を置き、透視技術の研究開発と実用化に取り組んでいます。

ホームページ:https://www.igs-group.com/

引用元:PR TIMES

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