キングコング西野亮廣、WHILL、HAKUTOらを成功に導いた日本型クラウドファンディングのパイオニアがそのノウハウを初公開する書籍「クラウドファンディング ストーリーズ」発売!!
2011年に初めて日本に上陸したクラウドファンディングは年々成長を続け、2017年度には国内クラウドファンディング市場規模が新規プロジェクト支援額ペースで1700億円にまで拡大しています(※)。最近では行政も注目し、東京都が手数料を一部負担する取り組みを始めるなど、2019年現在、「クラウドファンディング」という言葉は当たり前に語られるようになりました。
本書の著者、出川光(でがわ・こう)は日本に初めてクラウドファンディングが上陸した時にプラットフォーム(運営会社)の立ち上げメンバーとしてサービスのローンチに携わった女性です。出川はアメリカやヨーロッパのように寄付文化やアーティストを支援する文化が根付いていない日本でクラウドファンディングをどう根付かせるか、運営方法はもちろん、プロジェクトを成功させる方法やリターンの設計の答えもない状態から手探りで“日本型クラウドファンディング”と呼ぶべき日本らしいクラウドファンディングのかたちを作り上げた、まさにパイオニアといえる存在です。彼女がこれまで担当したプロジェクトの総数は600件を上回り、流通総額は5億円を超えます。
成功するプロジェクトには一つひとつストーリーと成功に至った要因があります。本書では出川がこれまでに関わったプロジェクトの中から象徴的な10の事例に絞りそのストーリーをオープンにします。それらのプロジェクトは最新の事例でもなければ支援額も様々ですが、それぞれがモデルケースとなり、そこで得られた知見が現在のクラウドファンディングの成功に活かされています。
これまでに数多く出版されているクラウドファンディング関連書籍は、運営に関わったことのない著者がコンサルティング的な観点でクラウドファンディングを分析したものか、クラウドファンディングを立ち上げた当事者の成功体験を振り返ったものが大半でした。本書はクラウドファンディングの担当者が実体験を元に方法論とノウハウを公開する初めての書籍です。
クラウドファンディングが広く使われるようになった今、本書が誰かの未来をさらに明るいものにする後押しになるのではないでしょうか。
※出所:(株)矢野経済研究所「国内クラウドファンディング市場の調査(2018年)」2018年12月3日発表
■本書のコンテンツを紹介
★これまでに筆者が関わった600件以上のプロジェクトの中から、象徴的な10の事例を選び収録しました。
1.
マンションの一室から生まれた誰も見たことがないプロダクト
車椅子ユーザーのためのモビリティ「WHILL」
https://camp-fire.jp/projects/view/101
車椅子ユーザーの生活を快適にするプロダクトを開発するためのプロジェクト。著者が初めて専属で担当したプロジェクトでもある。
2.
同じ場所に集って働くことで、クリエイティブが生まれる
渋谷のコワーキングスペース「co-ba」
https://camp-fire.jp/projects/view/92
「コワーキング」を日本に広めた立役者が初めてコワーキングスペースを立ち上げる時に行ったプロジェクト。
3.
震災後の東北に、革新的なアートを
ストリートから生まれた写真家JR
https://camp-fire.jp/projects/view/446
フランス人写真家が東日本大震災の被災地を舞台に、一夜限りのインスタレーションを行ったプロジェクト。
4.
レーベルを介さずつくりたいアルバムをリリースする
音楽家 湯川潮音
https://camp-fire.jp/projects/view/843
まだ、クラウドファンディングにプロの音楽家が挑戦した事例がほとんどなかった頃に、自分が作りたいアルバムをレーベルを介さずに作ったプロジェクト。
5.
次々とクラウドファンディングを成功させる
カメラメーカー「ロモグラフィー」
https://motion-gallery.net/projects/lomo-neptune-lens
ロモジャパンが成功させてきた数々のクラウドファンディングの中でも、玄人向けのレンズという不利な条件を覆して成功したプロジェクト。
6.
美術大学の卒業制作を書籍化する
押し花で女性を表現したアート「flora」
https://camp-fire.jp/projects/view/207
美術大学の卒業制作として発表された後に人目に触れる機会がなくなってしまった作品を、書籍として蘇らせたプロジェクト。
7.
モテる男はクラウドファンディングが上手い
キングコング西野亮廣が育むコミュニティ
https://camp-fire.jp/projects/view/563
キングコング西野亮廣自身初めてのクラウドファンディング。NYで絵本原画展を開催するためのプロジェクト。
8.
失いたくない伝統文化を一冊の本にする
老舗和菓子屋「一幸庵」とその仕掛け人
https://greenfunding.jp/miraimakers/projects/1037-72
起案者自らが幼い頃から食べて育った大好きな和菓子屋の和菓子を、アーカイブして本として残すプロジェクト。
9.
自由な働き方がローバーを宇宙に連れていく
月面探査コンテストに参加する「HAKUTO」
https://camp-fire.jp/projects/view/448
「Google Lunar XPRIZE」という月面無人探査レースに参加し、ローバーと呼ばれる無人探査機を開発して月に送り込むためのプロジェクト。
10.
クラウドファンディングはアートになるか
現代美術家 宮島達男が東北に設置する作品「時の海」
https://motion-gallery.net/projects/tatsuomiyajima
世界的な現代美術家の宮島達男が石巻の地で、東日本大震災で亡くなった方々を鎮魂し、未曾有の大災害の記憶を後世に残していくためのアート作品を設置するためのプロジェクト。
★深津貴之氏(THE GUILD代表/株式会社ピースオブケイク CXO)との対談
『失敗も楽しむという、クラウドファンディングの新しい世界観』を収録
★その他、クラウドファンディングの基礎知識や、実際にプロジェクトを行う際の手順を詳細に解説するコンテンツを収録。
■書誌情報
発売日:2019年8月末日
書名:クラウドファンディング ストーリーズ
共感で世界を動かした10のケーススタディ
著者:出川光
アートディレクション:矢後直規
判型:A5変形/並製
総頁:272頁
定価:本体2, 000円+税
ISBN:978-4-86152-753-1 C0030
■著者プロフィール
出川 光(でがわ・こう)
武蔵野美術大学卒業後、リクルートコミュニケーションズを経て、CAMPFIREの3人目の社員として株式会社CAMPFIREに入社、2015年に独立。クラウドファンディングディレクターとして担当したプロジェクトの累計総額は600件5億円以上。手がけた主なプロジェクトに車椅子モビリティのWHILL、ワタリウム美術館、月面ローバーのHAKUTOなどがある。クラウドファンディングのプロジェクトやプロモーション設計経験をもとに、ストーリーのあるコミュニケーションデザインを得意とし、現在は企業のオウンドメディアの構築なども行っている。
■刊行記念イベント
湯川潮音×出川光
『クラウドファンディングストーリーズを巡るいくつかの物語』
・開催日時:2019年8月24日(土)15:00〜17:00(14:30会場)
・開催場所:本屋B&B
東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
・出演:湯川潮音(音楽家)
出川光(クラウドファンディングディレクター)
・入場料:【前売】1,500yen + 1 drink
【当日】店頭2,000yen + 1 drink
◎イベント詳細・予約
http://bookandbeer.com/event/20190824a/
※今後のイベント情報は弊社ウェブサイト・SNSに随時アップします。