朗読バラエティ番組「速水奨&野津山幸宏の今日、何読む?」、9月配信回のゲストは伊東健人。高貴な王子や花婿姿で3人が朗読した内容が…。
声優の速水奨さんと野津山幸宏さんがメインパーソナリティを担う、朗読バラエティ番組「速水奨&野津山幸宏の今日、何読む?」。RakutenTV声優チャンネル内で、毎月最終金曜日のお昼に新作を更新中。
この番組の肝になっているのが「朗読」のあらゆる可能性を広げること。そのうえで「バラエティ」の言葉もつくように、パーソナリティの2人とゲストを交えた漫才のような会話も毎回楽しめるのが嬉しい見どころになっている。
9月25日(金)配信回レポート
「何でも朗読」
この番組では、毎回いろんな朗読の楽しみ方を伝えてゆく。最初のコーナーが、「何でも朗読」。タイトル通り、日常にあるさまざまな文字要素を朗読してしまおうという内容。ここで好んで取り上げているのが、「取り扱い説明書」や「仕様書」なのがポイント。文字で説明をしていれば、何でも朗読化してしまおうというわけだ。第三回目の配信回で2人は、「ハウスクリーニングのチラシ」の説明文を朗読。2人の凛々しい朗読を聞いていると、ワンルームマンションではなく高貴な王朝を掃除してもらう気分に。しゃべり方一つで、どんな商品も瞬く間に価値の高い商品に大変身。それが朗読の、声優だからこそのテクニックの成せる技!!
「オープニングトーク」
今回は、「Hiroko Tokumineロリータ ウエディング」が衣装を提供。トークパートは、野津山幸宏さんの「みなさん、気になっているでしょ、中世のヨーロッパのような衣装」の振りからスタート。二人の小ボケを効かせたやりとりには、何時もながらクスッとしてしまう。さっそく2人は、「何でも朗読」を終えての感想話を始めた。
その後、速水奨さんの呼びかけで、今回のゲスト伊東健人さんが登場。伊東健人さんの「今回の衣装は、結婚式の花婿の衣装。これはすごいです!!」の言葉へ、速水奨さんが「だったら絶対にミルクを入れるやつですよ、ロイヤル」と返してゆくやり取りは、さすがだ。ここからは、3人の出会い話へと会話は弾んでいった。
「朗読トーク」
ここからは、伊東健人さんに朗読の魅力をリサーチ。伊東健人さんは朗読劇にもよく出演しているように、「朗読って表現の幅が広い」ところへ惹かれている方。伊東健人さんは、今後は声優どうしのみならず、役者など、いろんな人たちとやっていく朗読劇がこの世界には増えそうだと語っていた。「朗読だと声優が有利に思えそうだが、舞台役者の持つ身体を使った表現力に触れたことで、朗読でも魅せる表現も重要になるのでは」とも話していた。伊東健人さんも、過去に元乃木坂46の生駒里奈さんと共演。動きも含め身体でも表現してゆく役者さんと共演したことで、朗読劇を行ううえで違った視点での魅力を実感。その後、「アフレコのときに動きも交えて声で演じるようにもなった」と語っていた。
「ちょい朗読!」
新たに生まれたのが、「気になる作品をちょっと朗読してみよう」という「ちょい朗読!」のコーナー。今回紹介したのが、「群馬サファリパークの公認キャラクター」であり、この番組の制作に携わっている「ダンデライオンアニメーションスタジオ」のキャラクター「ライオンキッズ」。
「ライオンキッズ」は、現在4コマ漫画化中。物語には、「マンション サファリ」の管理人であるライオンのクリスピーとネズミのレックスが登場。2匹が、ひと癖もふた癖もあるアニマルな住人たちや訪問者たちとの騒動を繰り広げる様を描いている。今回、速水奨さんと野津山幸宏さん、ゲストの伊東健人さんが、ライオンのクリスピーとネズミのレックス、ナレーションをそれぞれ担当し、4コマ漫画「ライオンキッズ」ちょこっと朗読。
ここでは、クリスピーを伊東健人さんが、レックスを速水奨さんが、野津山幸宏さんがナレーションを担当。「ちょい朗読!」のタイトル通り、あっという間に終わる内容だが、その中で演じた速水奨さんと伊東健人さんのキャラクターへの成りきりぶりは、流石。朗読後、速水奨さんがどんな感想の言葉を呟いたのかも、番組内で確認していただきたい。
「ガチ朗読!」
出演者たちが本気で朗読し、その実力を遺憾なく発揮するのが、「ガチ朗読!」のコーナー。9月の配信回では、2人の異なる国の王子が、とある国の姫に恋をしたことによって騒動が巻き起こる、オリジナル朗読劇「王子と王子と、そして恋と」を朗読。キャストとして登場する執事と語りを速水奨さん、イースト国の王子を野津山幸宏さん、ウェスト国の王子を伊東健人さんが担当。
敵対するイースト国とウェスト国の王子が、共に慕うサウス国の姫との逢瀬のため、約束した森へ足を運ぶ。そこで2人が鉢合わせしたことから起こる物語(騒動)が、ここでは語られる。最後に、どんな結末が待っているのか…。短い時間の中、3人がどんな心揺さぶる物語を語ったのか、ぜひご覧になっていただきたい。
野津山幸宏さん演じるイースト国の王子と伊東健人さん演じたウェスト国の王子が、互いに王子の身分を偽り、猟師や木こりを名乗るのだが、2人の口調からはつねに貴賓と優美さが漂ってゆく、その成りきり度も嬉しい見どころだ。2人の王子キャラクター(個性)の違いが互いの語りから見えてきたのも、観ていて嬉しかったこと。
「衣装朗読」
今回3人が身につけた衣装は、「原宿POP」さん協力のもと、「Hiroko Tokumineロリータ ウエディング」よりお借りした最新モードの洋服。どれも、ハンドメイドの一点物。それを聴き、「これを着て食事をするときには、カレーうどんやミートパスタは食べれない」という話が出ていたことも報告しておこう。
それぞれが身につけた衣装の説明書を、野津山幸宏さん、伊東健人さん、速水奨さんの順番で朗読。
速水奨さんは、「落ち着きのある上品でシックな装い」がテーマ。
野津山幸宏さんは、「シンデレラに出てくる王子様」をイメージ。
伊東健人さんは、「ロリータウェディングブランドとして最初に作った新郎の衣装」姿。
野津山幸宏さんは、みずから王子様に成りきり、衣装の特徴を語ってくれた。少しオーバーアクションなのも、野津山幸宏さんらしいサービス精神の現れだ。
伊東健人さんは、新郎気分でゆっくり優美に読み進める。そこへ、伊東健人さんらしい優しさを覚えていた。
速水奨さんは、衣装のテーマ通り、落ち着きのあるゆったりとした口調で説明。衣装も強調しながら語る様はさすがだ。
それぞれの説明を参考に、3人の衣装の映えるポイントを瞼に焼き付けていただきたい。
「エンディング」
エンディングコーナーを持って本編は終了。「今日は非常に優雅に過ごせました。背筋がピーンと伸びました」と語った伊東健人さんの言葉を題材(ネタ)に、速水奨さんと野津山幸宏さんがコミカルな身長話へ持っていくところが、司会のお2人の腕の成せる技。ぜひ、エンディングのトークまでお見逃しなく。
その後、RakutenTV声優チャンネルの会員になった方だけが観れる「会員限定のおまけ動画」コーナー「今日、何読む? カーテンコール!」へ。
「今日、何読む? カーテンコール!」
このコーナーの冒頭では、毎回メンバーがボードゲームなどに興じてゆく。今回のオープニングでは、ピサの斜塔のような斜めになった塔へ、次々と重石を置きながらバランスを取り続ける「ぐらぐらゲーム」にチャレンジ。本当なら、ゲームをしながら収録の感想話をしていく…はずだったが、あまりにも難易度が高く、塔はすぐに倒れてしまう。速水奨さんは、そんな状況の中でも、番組の感想話へ戻そうとするが、野津山幸宏さんと伊東健人さんは、このゲームの攻略方法を考えるのに夢中になっていた。それでも、速水奨さんは「バランスが悪い中、いかに整えて収録を終わらせるか」と2人に言葉を投げかけ、まとめようとしていくのだが…。
収録した当時の内容がどうまとめあげられているかも含め、ぜひ番組をご覧になっていてただきたい。
次回の配信は、10月23日(金)。こちらも楽しみだ。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
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MC:速水奨、野津山幸宏
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