ものづくりの都、京都から誰でもものづくりに参加できる社会を築く。株式会社YOKOITOの10年目の決意と挑戦
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プレスリリース要約
このプレスリリースは「株式会社YOKOITO」の夢です。
「誰もが参加できる全てのアイデアをカタチにできる社会」を目指し、3Dプリンターを中心としたデジタルものづくり技術の社会実装を通じて、大企業も個人も誰もが、より自由にいつまでも、ものづくりを行える環境を実現します。
株式会社YOKOITO(本社:京都府京都市、代表取締役:中島 佑太郎、以下YOKOITO)は、2024年3月13日に創業10周年を迎えました。YOKOITOは創業時から社会の構成員全員がものづくりに参加できるようにしたいという想いを持ち、駆け抜けてきました。これからも、古からものづくりの都として栄えてきた京都を拠点に小規模なものづくりが日本の当たり前になるよう活動します。
ファブスペースの設立から始まったYOKOITOの夢
10年前、京都に同じ夢を持った学生同士が集い、起業したところからYOKOITOのストーリーは始まります。キーワードは「FAB」。
FABとは、「ファブリケーション」の略で、ものづくりのためのプロセスや活動をさします。特に、デジタルファブリケーションは、3Dプリンターやレーザーカッターなどのコンピュータ制御のツールを使用して、デジタルデータから直接物理的なものを製造する技術のことです。この技術は、大量生産大量消費が前提とされ、大規模な製造施設が必要であった今までのものづくりとは一線を画しています。なぜならデジタルファブリケーションは、個人や小規模なチームでも、カスタマイズされた製品を少量から製造することを可能にし、創造性とイノベーションを促進する点が大きく異なるからです。FABの概念は、ものづくりをより身近なものにし、誰もがアイデアをカタチにできる社会を目指しています。
まず、YOKOITOはファブスペース「fagora」の設立に着手しました。このスペースは、技術者、デザイナー、アーティストが集い、アイデアを共有し合う場として運営しました。ここでは、参加者間の交流を促すため、FABをテーマにした講演会やネットワーキングイベント「関西デジタルファブリケーション研究会」を定期的に開催しました。
さらに、アイデアを自らの手でカタチにし、製品開発した「FAB-LENS」をリリースしました。こうした取り組みから、西陣織に使用される枯渇道具のデジタル再生や近江八幡のオーダーメイド革靴への3D技術導入といった伝統産業との連携にもつながり、デジタル技術と伝統技術の融合を体現してきました。また、職人産業のデジタル化を推進という文脈では、急速な高齢化や成り手の減少に直面している歯科技工士の業務効率化の観点から、歯科向けの3Dプリンター導入およびサポートを展開する「横糸電歯技研」を立ち上げ、広く全国の歯科技工所や歯科医院のデジタル化に貢献しています。人手不足に直面する職人産業にデジタル技術を導入することは、手仕事を「奪う」ことではなく、近い将来なくなってしまうかもしれないしれない産業の持続可能性を取り戻し、この先も職人産業に多くの人々が関わることを可能にする活動であると考えています。
新たなものづくり様式の探究へ
一方通行だったものづくりの在り方をデジタルツールも交えながら研究し、知見を蓄えユーザーへ還元することを目的に新規プロジェクトにも注力してきました。
2020年には新工芸舎(スピンオフ済み)を立ち上げ。デジタルファブリケーションを用いながらその可能性の探究を進めました。また、材料の循環や地域社会とのつながりを強化することも課題とし、多くのプロジェクトとも連動し、持続可能なものづくりの可能性を広げています。
小規模なものづくりができる環境への挑戦
特許切れ後、一般への利用が広まった3Dプリンターの活用も模索してきました。ハイエンドではない一般向け3Dプリンターはホビー用途に留まってしまっていました。その3Dプリンターの技術を、YOKOITOはプロフェッショナルな用途へと導き直すことに挑んでいます。クラウドファンディングサイトにおいて資金調達を実現し創業した、3Dプリンティング技術のスタートアップであるFormlabs社をはじめとするパートナー企業との協業により、より幅広い分野での3Dプリンターの普及を目指しています。
こうした活動への継続的な投資が少なくとも、ものづくりを可能にするツールを社会へ浸透させることで誰もが自由にものづくりをできる環境への実現へと一歩ずつ近づいていると考えています。さらにこうしたツールの台頭で「FAB」の概念が広がると信じています。概念を理解した人が増え、ものの経済性が変わることで大企業からベンチャー企業、そして個人が参加するハードルが低くなるからです。
創業10周年、古都京都で新しいことを
YOKOITOの名前に隠されたアナグラム、「YOI KOTO(良いこと、良い古都)」は、私たちが拠点として京都を選び、YOKOITOのカルチャーを象徴しています。
京都の類なさは、古く伝統を重んじながらも新しいという特性から生まれていると考えています。古来より新しいものを好み、長い時間をかけながら時代ごとに様々な文化や技術を積極的に取り入れてきました。これに対し、東京はスピード感が早く、経済主体特に近年ではIT主体で発展をしてきた街です。
ものづくりという文化を、自身が悩みながらアップデートし広げるためにはじっくり時間をかける必要があること、そして長くこの活動を続けることに意義があることに理解がある京都とYOKOITOは非常に相性が良いと考えています。
ベンチャー企業としての10年は長いように思えるかもしれませんが、YOKOITOにとっては、これからの挑戦の始まりに過ぎません。
横のつながりで次の10年に向かって夢への物語を紡ぐ
都という地で培った「古くて新しい」文化の中で、YOKOITOは「おもろい」技術やネットワークづくりに取り組んできました。
未来を創造する技術とビジョンで、社会に新たな価値を提供し続けることを忘れずに「誰もが参加できる全てのアイデアをカタチにできる社会」を実現させる。
これが私たちの夢です。この夢の実現には、技術の普及や実装だけでなく、人々の意識の変化も必要とします。そのために、今後は業界内でのつながりだけでなく、もっと多くのつながりを持ち、大切にしていきます。
今まで歩んできた皆さまと、そしてこの夢に共感しYOKOITOと共に歩んでくださる皆さまと信頼関係を紡ぎ、新しいことに挑戦し続けてきた私たちを見守り、育ててくれた京都で、また次の10年を見据え活動を広げていきます。
YOKOITOは今後も夢に向かって歩み続けることをお約束します。
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
会社概要
株式会社YOKOITO
DF(Digital Fabrication)技術を通じて、「全てのアイディアをカタチにできる社会を目指す」をミッションに2014年に創業。歯科向け及び一般向け3Dプリンターの販売事業からはじまり、研究開発分野である「新工芸舎」の立ち上げ、そして2021年10月にはAM技術の研究と普及を目指すブランド「Yokoito Additive Manufacturing」を立ち上げる。
また同年、AM技術の研究・普及、3Dプリントサービス施設として「Yokoito Additive Manufacturing Center」を京都市内にオープン。
AM技術を背景にした生産プロセスの改革により、日本のモノづくりを発展させる事業を展開中。現在、自動車・家電・コンシューマー製品等の大手メーカー・サプライヤーや全国の主要大学・研究機関をはじめとする1200以上の顧客へAM技術に関するソリューションおよびサービスを提供している。
2022年11月よりDfAMからポストプロセスを含めたAMエコシステムの提供を開始。
【YAMが提供するサービス】
・3DプリンターなどのAM関連装置導入・導入後の支援
・DfAMコンサルティング
・3Dスキャニングおよび3Dデータ作成・編集
・AM量産支援/3Dプリントサービス
・AMに関連する各種講習・教育の実施
などAMに関わるトータル支援
代表者:代表取締役 中島 佑太郎
所在地:〒600-8357 京都府京都市下京区柿本町588-22
設立:2014年3月
事業内容:Additive Manufacturingにおける、ソリューション開発事業/ツールソリューション事業/研究開発事業
資本金:2800万円
URL:https://www.yokoitoinc.com/
引用元:PR TIMES