茅ヶ崎市役所前広場「TUNAGUフェスタ-Vol.2-」にファミリー等1800人来場。食、環境、消費の“当たり前”を問い直す体験型マルシェが大盛況のうちに終了!
プレスリリース要約
- 食、環境、消費の“当たり前”を問い直す体験型マルシェ。
「TUNAGUフェスタ」は、昨年10月に続き2度目の開催です。コンセプトは、「食、環境、消費、日々の当たり前を改めて考える小さなきっかけに」。「ただ消費していくだけでなく、自分の買い物で出来る限り幸せになる人が自分以外に1人でも居て欲しい」、「買い物は投票なのだ」という主催者(hachi、山下綾乃)の気づきからスタートしました。
そのため、全ての出店者に対してプラスチックフリーや環境に優しい素材への配慮を促し、キッチンカーやフード販売テントに関しては、地産地消、オーガニック、アニマルウェルフェア、ベジタリアン対応、のいづれか1つ以上が当てはまることを出店の条件としています。
このような店舗での買い物や関連トークショーを通して、未来を生きる世代やより良い地球環境につながる選択ができる人を一人でも増やすことを目的としています。
- 地球環境や健康へ配慮した39店舗が出店。
3月16日(日)、朝から青空が広がった茅ヶ崎市役所前広場には、フードや物販テント、ワークショップブースに加え、フードトラックなど、茅ヶ崎市近郊の飲食店やショップがずらりと並びました。その数39店舗。個性豊かな店舗により賑やかさを纏った広大な芝生広場には、イベントスタートと同時に、ファミリー層をはじめ、多くの人々が次々に訪れました。
出店者は、洗剤類の量り売りやマイクロプラスチックを生まない雑貨類を販売する「meguru -low waste shop-」、大磯町の里山で自然養鶏とハーブの栽培、ハーブティーを作っている「PARKLIFE PRODUCTIONS」、土からできた100%天然由来の顔料を使用したベンガラ染めワークショップブース「ROMI」、不耕起栽培大豆の農家支援につながるアイスクリームのキッチンカー「SOYSCREAM!!!」、タイの食材と地元の野菜を使用した発酵海老混ぜご飯のフードテント「楽園」等、地球環境や健康へ配慮などそれぞれにこだわりを持っています。
ブースや店舗に足を止めた来場者は、店主と会話を交わしながら商品を手に取り、それぞれに「買い物」という自分の消費行動についてじっくり考え、選択していく姿が見られました。
- 子どもが店長の美容室やフリマが大人気!子どもが店主の駄菓子屋も。
TUNAGUフェスタ2回目にして初登場したのが「キッズエリア」です。
子どもたちの「やりたい!」という気持ちを形にする場をつくろうと、手作りのものを販売する出店者「キッズクリエイター」を募集したところ、ヘアアレンジ、手作りスライム、フリーマーケットなど年長児〜小学校4年生まで4組から出店希望がありました。
イベント当日までに「こども会議」を通してお互いを知り合い、保護者のサポートも受けながら、看板作り等、子どもが主体となって準備を進めました。
当日、ヘアアレンジとブレスレットを販売した「レミーヘアアレンジ」ブースでは、美容師さながらに小学生の店主がヘアアレンジを施していました。
また、子どものまちづくり活動を応援する民間ファンド「ちがさき・さむかわ こどもファンド」とのコラボレーションにより、2023年度の活動グループのひとつ「キッズだがし店」も出店しました。
同じ放課後児童クラブに通う小学校4年生を中心にチームを結成した「キッズだがし店」。仕入れも値付けも自分たちで行い、商品を並べ、大きな声で呼び込みも行ったところ、ほぼ完売となり、大人のテント顔負けの売上に。
「売るのが目的ではなく、駄菓子を通してコミュニティを作りたい」という想いで出店した子どもたちの意志により、利益は全額、2024年度の「ちがさき・さむかわ こどもファンド」の活動資金として、運営団体である特定非営利活動法人「NPOサポートちがさき」に寄付されます。
子どもたちの主体的な出店が、より良い未来へつながるイメージが体感として感じられたキッズエリアとなりました。
- 「まちの未来、どうしたい?」来場者の想いで埋め尽くされたグラフィックレコーディング企画。
多くの来場者が足を止めて見入っていたのが、「ちがさき・さむかわ こどもファンド」とのコラボレーションにより実現したグラフィックレコーディング企画「まちの未来掲示板」です。
イベント会場脇に位置する茅ヶ崎市役所本庁舎入口のガラス窓一面に張られた真っ白なキャンバスに次々に描かれたのは、来場者のみなさんが自由に思い描いた「まちの未来」。「まちの未来、どうしたい?」という問いが書かれた用紙に来場者がテキストやイラストを記入し、それをもとに3名のグラフィックレコーダー(春仲萌絵さん、谷川潤さん、DOTさん)がイラスト化したものです。子どもを中心に多くの来場者が参加し、時間を追うごとにキャンバスが埋め尽くされていきました。
イベント終了時には合計約130の「まちの未来」が集まりました。その半数ほどがぎっしりとイラスト化された「まちの未来掲示板」には、「空を飛びたい」「犬とおしゃべりしたい」「馬に乗ってお散歩」といった無邪気な想いやら、「ツリーハウス」「野外音楽堂」「ドッグラン」といった施設の構想、「子どもは無料のバス」「捨て猫・捨て犬がいない」「ゴミのないまち」「ビーチをきれいに」と言ったまちづくりに関するものまで、実に多種多様な「未来」が描かれました。イベントに立ち寄った茅ヶ崎市長・佐藤光氏も参加し、未来へつなげたい市民みんなのまちへの想いが可視化された「掲示板」が完成しました。
- 食、環境、防災、心身の健康をテーマにしたトークショーとアクティビティ
また、TUNAGUフェスタでの買い物を生活に落とし込むきっかけづくりのため、茅ヶ崎市役所本庁舎1階にはステージを設け、4組のトークショーと1組のライブを開催しました。
「地球を救うアイスクリーム!?」をテーマに「SOYSCREAM!!!」(この日はキッチンカーも出店)について語った八一農園の衣川晃さん・衣川木綿さん、「未来の子ども食堂」をテーマに食の安全の繋ぎ方を語ったLove.1ness_shonan(ラブドットワンネス湘南)のhachiさん、「頼る育児/里親になるという選択」をテーマに里親としての実体験を語った榎本亜有美さん、「大切な人とあなたを繋ぐ防災」をテーマに今私たちが考えるべき防災について語った防災士の まこぴさんなど、茅ヶ崎近郊を中心に活動するアクティビストの方々が次々に登壇。
来場者は足を止めて登壇者の言葉に頷きながら耳を傾け、イベントから日常につながる気づきを得ている様子が窺えました。
さらに芝生広場内では、心と体の健康をテーマとしたアクティビティも随時開催。茅ヶ崎で活躍する講師によるキッズバレエダンス、キルタン瞑想、ヨガ等のプログラムで気持ちよく汗を流す人々の姿が見られました。
- 募金箱設置やイベント前のゴミ拾いによる、まちや地球への恩返しも。
会場内には「まるごとEarthプロジェクト」と題した募金箱も設置しました。茅ヶ崎の活動、日本の活動、世界の活動、それぞれ3団体へ寄付する事で、地球をまるっと応援しようという試みです。
「茅ヶ崎の活動」に集まった募金は「ちがさき・さむかわ こどもファンド」(主催:特定非営利活動法人NPOサポートちがさき)、「日本の活動」は令和6年能登半島沖地震の被災地で活動中の「空飛ぶ捜索医療団」、「世界の活動」はタンザニアでナプキン製造の工場長として活動中で昨年10月に開催した「TUNAGUフェスタ-vol.1-」にも出店した菊池モアナさんへ、それぞれ寄付します。
また、イベント当日の朝にはイベント会場から茅ヶ崎駅まで往復約1kmの道中をボランティア23名が参加してプロギング(ゴミ拾いアクティビティ)を行いました。事前に「ちがさき・さむかわ こどもファンド」の活動グループ「ごみをなくそうチーム」にヒアリングを行い、ポイ捨てゴミの多いエリアを把握した上で活動したところ、45リットルのゴミ袋6袋分のゴミが集まりました。ゴミは会場内にも展示し、来場者の気づきのきっかけになるよう配慮しました。
TUNAGUフェスタでは、マルシェイベント開催だけではなく、こういった活動を通して、まちや地球への恩返しをしていきたいと考えています。
- 未来へバトンをつないでいくために、規模よりもつながりを大切した継続を。
「TUNAGUフェスタ-Vol.2-」は、多くの人たちに支えられながらこうして幕を閉じました。
主役である出店者のみなさんからは、「お客さまが素敵な方ばかりだった」「ピースフルでハッピーな雰囲気だった」と、来場者とのつながりやイベントの空気感を喜ぶ声が聞かれました。また、キッズエリアに出店した小学4年生の児童は、終了後「夢に一歩近づけた」と嬉しそうに語ってくれました。
人と人をつなぐこと、人と情報をつなぐこと、子どもたちが大人になる頃に今より良い状態で地球をつなぐこと。それは私たち大人の責任であり、子どもたちへの最大のギフトだと思います。
日々の選択で社会は変えてゆける。私たちにとって、それは希望です。
主催者もひとりの消費者として、出店者のみなさんを応援していけるTUNAGUフェスタであるために、規模拡大よりも人と人とのつながりを大切にしながら、今後も継続的に開催して参りたいと思います。
- 「TUNAGUフェスタ-Vol.2-」イベント概要
日時:2024年3月16日(土) 10:00〜16:00
場所:茅ヶ崎市役所前広場(茅ヶ崎市茅ヶ崎)
入場料:無料
来場者数:約1,800人
出店者数:物販ブース15店舗(うちキッズエリア4店舗)、フードテント10店舗、ワークショップ9店舗、フードトラック5台
ボランティア数:20人
主催:TUNAGUフェスタ実行委員会(hachi、山下綾乃)
協力:茅ヶ崎カンパニー(※)
後援:茅ヶ崎市
Instagram:https://www.instagram.com/tunagu.festa_chigasaki/
問い合わせ先:
(※)「茅ヶ崎カンパニー」は会社法人ではなく、まちをまるごと仮想会社として見立てた、地域の人材プラットフォームです。NPO法人湘南スタイルが運営母体となり、地域の有志によって運営されています。
引用元:PR TIMES