成功の定義を問い直す働き手に人材確保を課題とする企業がすべきこと 世界の働く意識調査「ワークモニター2024」日本語版を発表
プレスリリース要約
昇進によって意欲が高まるとは限らない
キャリアアップの機会が提供されなければ仕事を辞める人は20%(世界全体35%)なのに対し、仕事が私生活を楽しむ妨げになるのであれば、仕事を辞める人は47%(世界全体48%)に上っています。雇用主はこうした意識の変化や個々人によって異なるモティベーションを理解し、よりクリエイティブなキャリアパスを提示する必要があります。
働き手は、自らが優先するすべてのものを実現できる柔軟性を求めている
パンデミックが収束し雇用主がオフィス回帰を推奨する一方で、働き手は柔軟な働き方を求め続けています。コロナ禍の間に遠隔地に転居したり、ペットを飼ったりと新たなライフスタイルを築いた働き手はリモートワークが持続することを期待しています。勤務場所に柔軟性がない仕事は引き受けないと回答した人の割合は28%(世界全体37%)、勤務時間については33%(世界全体41%)と、世界と比べれば比率は低いものの約3割が柔軟性を働く条件として重視しています。
ありのままの自分でいられる、公平性の高い職場で働きたいと考えている
働き手は職場でありのままの自分でいられることを望んでおり、社会問題と環境問題について自分の価値観と合致しない場合—40%(世界全体38%)が仕事を引き受けないと回答しています。雇用主とパートナーシップを結び公平な職場を作り上げたいと考えており、将来または現在の雇用主のEDI&B*¹に対するイニシアチブで最も重要なポイントとして●多様な背景をもった従業員:57%(世界全体42%)、●CSR(企業としての社会的責任):52%(世界全体36%)、●多様な背景をもったリーダーシップ:44%(世界全体37%)の3つを挙げています。
AIの浸透にそなえ、自分のスキルが時代遅れにならないようにすることに注力している
働き手は昇進や出世の意味を問い直している一方で、自分のスキルを上げる研修や能力開発の機会を増やすことは重要だと考えています。デジタル化やAIの浸透が進むなかで世界の働き手は自分のスキルも時代に即した形でアップデートしたいと願っています。
●私の雇用主は、キャリアのためのAIなどのスキル開発を支援してくれる:36%(世界全体52%)
●AIなどのスキル開発のための学習の機会を提供されなければ仕事を辞める:14%(世界全体29%)
■ランスタッド・2024年ワークモニター(日本語版)
*右記から無料でダウンロードできます。https://services.randstad.co.jp/download/workmonitor2024
ワークモニター2024をどう読む~ランスタッド社内識者のコメント
執行役員 青木秀登
ワークモニターの調査結果を見ると、毎年、世界における日本の労働者の声、意識の違いに驚かされる。例えばキャリアアップの責任所在について、日本は働き手と回答したのはわずか8%で63%の方が雇用主に責任があるとしている。しかし、世界全体では働き手27%、雇用主37%であり、それほどキャリアアップの責任を雇用主に求めてはいない。日本では「キャリアは会社から与えられるもの」であり、「自分でつくるもの」との意識が低いことが見て取れる。他にも仕事に対する意欲の責任所在を世界全体では働き手にあるとしているのに対し、日本は雇用主に責任所在があるとする調査結果など、世界を知り、優秀な人材を惹きつけて企業経営や雇用システム構築へのヒントとなるレポートとなっている。日本政府は、三位一体の労働市場改革を進めているが、バックデータとも成り得る調査結果であり、日本企業と日本経済の更なる成長のために改革が急務であることに気づかされる。
セールス&ストラテジックアカウントマネジメント本部 組織開発ディレクター 川西 由美子
VUCA 時代(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性がある時代)の中でどう生き抜くかを決めるとき、グローバルベースの情報は必須です。
世界の中の日本、日本から見える世界をこのレポートで体感してください。
きっとこのレポートで脳の中の神経回路が刺激されて、判断や行動に良い影響を及ぼすと思います。
人事本部 タレントアトラクション&HRエクセレンス 部長 西野 雄介
変わりゆく時代の中で新しい価値観が生まれ、1つの時代の中に2つ3つの価値観が混在するのが常だと思いますが、今回のワークモニターは今まさに新しい価値観が生まれる瞬間を目の当たりにしているタイミングであることを示しています。コロナ後の社会、経済状況、社会情勢、国際秩序のあり方の変化が確実に人々の価値観に、そしてキャリア観に影響を与えています。グローバルレポートはより変化のうねりを感じることができ、それと日本レポートを比べてみると日本の特徴が浮き彫りになっています。キャリア観の変化、会社に求めるものと自分が責任を持つもののバランス感覚、世代間の価値観の違いへの葛藤などが浮き彫りになっているのは一つの時代の転換点であることの証明であり、本レポートはこれからの企業のあり方、個人としての生き方を改めて考えなおしてみるきっかけになるものだと思います。
*¹ エクイティ(公平性)、ダイバーシティ(多様性)、インクルージョン(包括性)、ビロンギング(帰属意識)
■ ランスタッドの会社概要
[社 名] ランスタッド・エヌ・ヴィー
[設 立] 1960年10月
[代 表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス
[所 在 地] オランダ
[従業員数] 46,000人
[売 上] 3兆9,949億円(254億2,600万ユーロ) 2023年度実績(12月決算)
[資 本 金] 7,384億6400万円(47億ユーロ) 2023年12月末時点
[事 業 所] 世界39の国と地域
[事業内容] 総合人材サービス
[URL] https://www.randstad.com/
(1ユーロ157.12円換算/ 2023年12月末時点)
■ ランスタッドについて
ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材不足の世の中にあっても、人材に寄り添う真のパートナー(Partner for talent)として、4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じクライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。また人々が有意義な仕事につき、それぞれが適切なスキルを身につけ、職場に目的と居場所を見出す手助けをします。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い、より持続可能な未来の実現に貢献します。
オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約40,000人の社員が働いています。2023年には、200万人の人々の就職を支援し、254億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com
■ Award/表彰ほか
- Great Place to Work® Institute Japanより「働きがいのある会社」に2年連続認定(2023年9月)
- LGBTQ+に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を3年連続受賞
セクターを超えた協働を推進する企業を評価する「レインボー」認定も初受賞(2023年11月) - ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI)
プロフェッショナルサービス部門 9年連続選出(人材サービス企業として唯一)
- 「D&Iアワード2023」より最高評価のベストワークプレイスに2年連続認定 (2023年12月)
■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ
- ランスタッド・エンプロイヤーブランド2023 https://services.randstad.co.jp/ebr
- ランスタッドワークモニターレポート (下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/download/workmonitor/2023-form - ランスタッド法人向けブログ「WorkforceBiz」https://services.randstad.co.jp/blog
- ランスタッド個人向けコンテンツサイト「キャリアHUB」https://www.randstad.co.jp/careerhub/
引用元:PR TIMES