パーソルイノベーション株式会社と株式会社デジライズが共同調査生成AIの利活用に関する調査結果を公開

プレスリリース要約

AI活用状況に関する調査では、約35%の企業が月に1回以上生成AIを利用し、そのうち約80%が文章生成を最も頻繁に利用していることがわかりました。また、利用目的のトップ3は文章生成、文章要約、企画作成であり、約80%の活用者が業務効率の改善を実感しています。一方で、約80%の利用者が課題を感じており、その中で最も大きな課題は「内容の精度・信頼性への不安」です。企業規模によって利用傾向に違いがあり、大企業では文章生成AIの利用率が高い一方、スタートアップ企業では動画生成AIの利用率が高いことが示されました。調査は2024年1月25日から2月1日にかけて、550人を対象に行われました。
■調査サマリー

AI活用状況

・生成AI活用者の全体の約35%が月に1回以上、生成AIを活用している

・活用している生成AIの種類は、「文章生成」が約81%でトップ

・生成AIの活用目的のトップ3は、「文章生成」 「文章要約」 「企画作成」となった

・生成AIの活用者の約80%が、業務効率が改善したと実感

AI活用の課題認識

・生成AIの活用者の約80%が課題を感じている

・生成AIの課題認識は 「内容の精度・信頼性への不安」 が最大

■生成AI活用についての調査結果

01.活用状況

所属企業において、「業務で生成AIを活用していますか?」と尋ねたところ、全体の33.8%が、「月に1回以上生成AIを活用している」と回答しました。企業規模別での活用率は、スタートアップ企業(50%)、大企業(44%)、中小企業(26%)となり、スタートアップ企業では、全体の約半数が積極的に生成AIを業務に取り入れているということが伺えます。

02. AI活用についての調査-AIツールの種類

活用している生成AIの種類について尋ねたところ、2位の画像生成AIの活用率(33.1%)を大きく突き放し、文章生成AI(80.8%)がトップという結果になりました。

企業規模別みると、大企業では、文章生成AIの活用率が約90%でトップとなっているが、スタートアップ企業では、動画生成AIの活用率が50%でトップとなり、スタートアップ企業では、文章生成AIよりも動画生成AIのほうが、活用率が高いということが分かります。

03.AI活用についての調査-AIの利用目的

業務において、「活用している生成AIの主な利用目的は何ですか?」と尋ねたところ、利用目的のトップ3は、1位は文章生成(54.9%)、2位は文章要約(42.8%)、3位は企画作成(24.9%)という結果になりました。

また、「利用目的が動画の作成である」という回答を企業規模別でみると、大企業では25.8%、スタートアップ企業では40%となり、スタートアップ企業では動画作成が利用目的という比率が比較的高いことが分かりました。

04.AI活用についての調査-業務効率向上

生成AIの活用について、「生成AIの活用を通して業務効率が上がっていますか?」と尋ねたところ、生成AI活用者の約80%が業務の効率が上がったと回答しました。

 企業規模別でみると、「業務の効率が上がった」と回答した方は、大企業(83.2%)、中小企業(77.1%)となり、どちらも業務効率改善実感は高いといえます。

また、スタートアップ企業では、生成AIの活用率が高い反面、業務効率については否定的な回答の比率が高いということが分かりました。

05.AI活用についての調査-AI活用の課題認識

生成AIの活用について、「生成AIの活用に課題を感じていますか?」と尋ねたところ、生成AIの活用者の約80%が課題を感じているという結果になりました。

企業規模別でみると、課題を認識している方の比率は大企業(85.4%)、中小企業(67.1%)スタートアップ企業(70 %)となり、大企業、スタートアップ企業では、生成AIの活用者の70%以上の方が、生成AIの活用に課題を感じているということが分かりました。

06.AI活用についての調査-AI活用の課題認識の内容

生成AIの活用について、「生成AIの活用を通じて感じる課題は何ですか?」と尋ねたところ、「内容の精度・信頼性への不安」と回答した方が、42.8%と最も多い結果となりました。課題を大きく分けると、生成内容への不安に対する課題と、AI活用の習熟困難性の課題が目立つといった傾向が伺えます。

■パーソルイノベーション株式会社 デジタルマーケティング室 責任者 木村 隆志よりコメント

 近年では、約35%の企業が月に1回以上生成AIを活用しており、その中でも「文章生成」を通じて約80%が業務効率化の実感を得ていることが確認されました。今後の活用意向も約65%という高い割合で示されていますが、一方で活用者の約80%が何らかの課題を感じており、「内容の精度や信頼性への不安」を最大の問題として挙げています。これらの調査結果から、企業が生成AIを取り入れる際には、効率性の追求だけでなく、その利用が安全で信頼性の高い品質を確保することが必要ということがわかります。

 

■調査概要

調査方法:生成AIの利用実態ついてのインターネットアンケート

調査期間:2024年1月25日~2024年2月1日

回答者数:550人

調査回答業種:農林業・水産業・鉱業、建設・土木・工業、電子部品・デバイス・電子回路製造業、情報通信機械器具製造業、電気機械器具製造業(上記に含まれないもの)その他製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、通信業、情報サービス業、その他の情報通信業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、金融業・保険業、不動産業・物品賃貸業、学術研究・専門技術者、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉業、複合サービス業、その他サービス業、その他

企業属性:※大企業:常時雇用従業員数が300人以上の企業

※中小企業:常時雇用従業員数が300人未満で、新規事業開発と成長を経営の主軸に置かない企業

※スタートアップ企業:常時雇用従業員数が300人未満で、新規事業開発と成長を経営の主軸に置く企業であり、大企業の子会社やグループ会社は含まれない

お願い:本プレスリリースの転載ではなく、記事内容/グラフ/データ等を引用される際は、出典元として「パーソルイノベーション株式会社・株式会社デジライズ」とご記載いただくよう何卒ご協力お願い申し上げます。

他、参考データとして、今後のAI活用意向や、AI活用の課題認識についてなどの調査も行いました。

調査資料のダウンロードはこちら< https://share.hsforms.com/1WU04HUG-S-yTBmtR9NQISQd60m2 >からお申し込みください。

■株式会社デジライズについて https://digirise.ai/ >

株式会社デジライズは「AIの利便性と感動を全ての人に届ける」をビジョンとして2023年に事業を開始しました。「法人リスキリング™」というAI研修(動画学習+ワークショップ)と自社開発の企業向けChatGPT「AI Works」を提供するサービスを、上場企業を筆頭に多くの企業様に導入を進めております。IT導入補助金や助成金を通じて安価に同サービスをご利用いただけるのも弊社の強みです。また、AIシステムの受託開発も行なっており、研修、ツール提供、開発を通じて、日本企業でのAI人材育成・AI活用を促進し、日本全体の生産性向上の実現を目指しております。

■パーソルイノベーション株式会社について< https://persol-innovation.co.jp/

 パーソルイノベーション株式会社は、パーソルグループの次世代の柱となる事業創造を目的として、2019年4月に事業を開始しました。リスキリング支援サービス『Reskilling Camp(リスキリング キャンプ)』や、新規事業創出プログラム「Drit(ドリット)」から創出された、コミック教材を活用した研修サービス『コミックラーニング』、副業マッチングサービス『lotsful(ロッツフル)』などを運営するとともに、新たな事業開発や、デジタルトランスフォーメーションを推進、パーソルグループのイノベーションを加速していきます。

引用元:PR TIMES

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