アイデムフォトギャラリー[シリウス]  黒川宗孝 写真展「わすれがたき八ッ場ダム」 期間:2024年3月14日(木)~3月20日(水)

プレスリリース要約

20年前、八ッ場ダム建設により故郷が水没することを知り、地元住民の強さを感じた写真家は撮影を開始。2020年にダム完成。新川原湯での再出発や観光客の増加により、地域には活気が戻っている。しかし、列車内で「特急草津は川原湯温泉駅に止まりません」という告知があり、地元住民の『想い』が湖底に埋もれることに対する感慨深い思いがある。写真展は2024年3月に東京で開催。

 新聞の読書欄で「故郷がダムに沈む…。」という記事に出合ったのは20年ほど前のことであった。想い出の故郷がなくなってしまう。八ッ場ダムに川原湯、川原畑、林、横壁、長野原駅前の342戸の家々、また景勝地吾妻渓谷の一部が水没予定となっていた。私は工事で変わりゆくこの地域の写真を撮って記録しようと考え、撮影に向かった。

 八ッ場ダムは2020年4月に完成した。

 私は取材を通して地元住民の皆さんの強さを感じた。代替地である新川原湯には、日を追うごとに移り住む人も増えていった。旅館やお店も1軒、また1軒と移転していく中で、道の駅やダム見学をする県外の観光客の方も増え、少しずつではあるが、活気を取り戻していっていたのである。

 2023年に訪れた際、「特急草津は川原湯温泉駅に止まりません」と列車内で車掌さんから聞いた。『わすれさられた』には『歴史の流れに埋没する』という意義もあるそうだ。地元住民の方々は我々には計り知れない『想い』が湖底にあるのではないかと思うと感慨深いものがある。しかし、これからも地元住民の方々は色々な試みを行政とも手を取り合って行っている。そして前を見て進んでいるのである。

                                    【モノクロ26枚、カラー30枚】

<黒川 宗孝 略歴>

1981年  神奈川県鎌倉市生まれ

2006年  日本ジャーナリスト専門学校写真科卒業

2006年~群馬県吾妻郡中之条町にて『わすれがたき八ッ場ダム』『空気心絶空』制作

2011年~ 神奈川県鎌倉市在住

2012年  『空気心絶空』個展(ジャックと豆の木、鎌倉)

2023年~ 京都府京都市在住        樋口健二氏に師事

会場:アイデムフォトギャラリー[シリウス]

(東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅徒歩1分)

〒160-0022 新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F

期間:2024年3月14日(木)~3月20日(水)

開館時間:10:00~18:00(最終日は15:00まで)

休館日:日曜日

入場料:無料

 

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引用元:PR TIMES

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