寝ても覚めてもチョウに夢虫(むちゅう) 昆虫研究者による偏愛ごよみ

プレスリリース要約

青森県出身の昆虫写真家である工藤誠也による書籍「チョウごよみ365日」は、日本のチョウに焦点を当てたもので、環境省のレッドリストに載っている土着種の状況や、チョウと植物の共生関係についても触れている。本書では四季折々のフィールドで出会ったチョウを美しい写真と臨場感のある文章で紹介し、200種以上のチョウを掲載している。工藤誠也は研究者としての経歴を持ち、青森県を主なフィールドとして昆虫の撮影を行っている。書籍は2024年3月12日に発売され、誠文堂新光社のウェブサイトで購入可能だ。

花から花へと美しく舞うチョウは、私たちにとって身近な昆虫です。

かつて、虫とり網で捕まえたり、羽化の様子に魅了されたりした人も少なくないでしょう。しかしながら現在、日本に土着している種のうち3割以上が環境省発表のレッドリストに記載。

近年では、環境教育の観点から学校や家庭に「バタフライガーデン」を取り入れることで、昆虫と植物の共生関係を学ぶ機会も増えています。

キャベツ畑やシロツメクサなど、春夏を想起させるチョウですが、季節の移り変わりとともに翅の色や模様を変化させる仲間もいます。

例えばサカハチチョウは、春型では鮮やかなオレンジ色が目立ちますが、夏型では黒を基調としたシックな色合いになるなど、異なる種であるようにも感じられます。また、寒冷になるほど青が深くなるヤマトシジミのような種もいれば、キタテハのように成虫のまま越冬する種もいます。

そうした姿は、実際にフィールドへ出向かないと目にすることはありません。

本書では、昆虫写真家であり研究者でもある著者が、四季折々のフィールドで出会ったチョウを美しい写真と臨場感のある文章で紹介しています。

同定に特化した図鑑こそ多く出版されていますが、この本ではフィールドで暮らすチョウをひたすら撮り歩く著者ならではの視点を日めくり感覚で楽しむことができます。主な舞台は青森県、長い冬には常夏の国へ飛びます。

4月はじまり。

【目次抜粋】
4月1日 冬から春へ(ヒメギフチョウ)
4月2日 寒の戻り(ルリタテハ)
4月3日 展望台(ヒオドシチョウ)
4月4日 つわもの(ヒオドシチョウ)
4月5日 ヤナギの花(ルリシジミ)
4月6日 越冬巣(イチモンジチョウ)
……など200種以上のチョウを掲載

【著者プロフィール】

工藤 誠也(くどう・せいや)
1988年青森県弘前市生まれ。岩手大学大学院連合農学研究科博士課程修了。弘前大学農学生命科学部研究機関研究員。現在では研究活動のかたわら、青森県を主なフィールドとして昆虫の撮影を行っている。著書に『美しい日本の蝶図鑑』(ナツメ社)、『学研の図鑑Live 昆虫 新版』(共著、学研プラス)、『アリの巣の生きもの図鑑』(共著、東海大学出版会)、『超拡大で虫と植物と鉱物を撮る』(共著、文一総合出版)、『別冊太陽 昆虫のすごい世界』(共著、平凡社)、『別冊太陽 昆虫のとんでもない世界』(共著、平凡社)などがある。

【書籍概要】
書 名:チョウごよみ365日
著 者:工藤 誠也
仕 様:四六判、384ページ
定 価:2,640円(税込)
発売日:2024年3月12日(火)
ISBN:978-4-416-62353-4

【書籍のご購入はこちら】
誠文堂新光社 書籍紹介ページ:https://www.seibundo-shinkosha.net/book/science/85779/

【書籍に関するお問い合わせ先】
株式会社 誠文堂新光社
〒113-0033 東京都文京区本郷3-3-11
ホームページ:https://www.seibundo-shinkosha.net/
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引用元:PR TIMES

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