GOIN International Vietnamと代理店契約を締結
プレスリリース要約
今年11月、海外市場への販路拡大を目指し、カトーテックの主力試験機であるKES®(KAWABATA EVALUATION SYSTEM®)の商標登録を行いました。今回のベトナムでの代理店契約では、繊維産業の中心である東南アジアにおいて、KES®を活用した製品開発や品質管理の基盤を構築していく計画です。顧客ニーズに細やかに対応できるよう、今後も海外の販路拡大を図り、グローバル化を加速させていきます。
繊維産業が盛んな東南アジアでは、中国での生産脱却が進み、東南アジアへ生産拠点の移行が行われています。特にベトナムは縫製工場として世界的にもトップクラスの地位を占めており、現在でも日本やアメリカの繊維産業の縫製工場として利用されています。近年では、縫製からの脱却が進み、ベトナムでの生地生産の動きが増加しています。繊維業界に限らず、韓国の電子部品工場の設立など、ベトナムは世界的なビジネス成長国として注目されています。
カトーテックは1972年頃に布の風合い計測技術を確立して以来、世界中の研究開発者によって布の「さわり心地」や「肌さわり」を検証するために利用されてきました。近年では繊維業界以外の分野でも活用されており、EV自動車の発展に伴い、リチウムイオン電池のセパレーターフィルム製造機やフィルムの突き刺し試験機など、時代に合った製品を提案しています。さらに中国市場におけるEV自動車の生産拡大に伴う需要に対応すべく、今年2月に上海事務所の移転を行い、アジアでの市場を確立するための基盤を整備しています。
ベトナムにおいては、日本製の検査機器や測定機器が高い評価を受けており、また輸入税率が低いため輸入が容易です。このような市場状況を活かし、より高品質な生地制作や携帯電話、電池部門、また車の製品開発や品質管理に役立てるよう、現地での販売を強化してまいります。
KES®はKAWABATA EVALUATION SYSTEM®の略。1972年頃、京都大学の川端季雄博士とカトーテック株式会社が布の“風合い”を評価するための試験機、KES®を共同開発しました。布の風合いを数値化することが可能となり、当時の繊維業界に革新をもたらしました。現在では布のみならず不織布、製紙、化粧品、食品、自動車などさまざまな「手触り」や「肌触り」を数値化し、世界中の研究者の間で製品開発や品質向上のために活用されています。
【KES®やその他カトーテック製品の活用例】
・乾燥した洗濯物の触感評価
・冷感敷パッドの接触冷温感評価
・機能性インナーの保温性評価
・タオルの肌ざわり評価
・シャツの着心地評価
・自動車用シートの座り心地評価、内装材(インパネ)の風合い評価
・ハンドルの操作性
・スマートフォンの液晶保護フィルムの耐傷つき性評価
・強化プラスチックの耐傷つき性評価
・浴槽の床の接触冷温感評価
・家電製品のユーザビリティ評価
・ボタン、グリップのユーザビリティ評価など
繊維産業向け検査機器や試験機の販売を強みとする代理店機能も持ち合わせた総合商社です。2017年ベトナムのホーチミン市に設立しました。1980年に台北で設立されたGOIN International Co., Ltd.を母体企業とし、中国地域での販売とサービス向上を目指し、上海と福建省にもオフィスを設立しています。主に日本、アメリカ、ヨーロッパなどの製品を取り扱い、代理店ブランドのマーケティング、販売、技術サービス、ブランドロイヤリティの構築、ウェブプロモーションにおいても40年以上の実績を持っています。
【会社概要】
社名:GOIN International Vietnam Co., Ltd.
総支配人:Hank Kao
所在地:R204, NC building, 80 Ha Dac St, Trung My Tay Ward, District 12, HCM City, Vietnam
設立:2017年
WEB: www.goin-vn.com
カトーテック株式会社は、ものの触り心地を数値化する試験機を製造販売。1962年に鉄工所として創業し、高い精密加工技術を聞きつけた京都大学の川端教授の問い合わせがきっかけで、風合い試験機KES®を製造販売することに。現在では風合い試験機KES®を中心とした試験機を世界50か国以上に試験機を展開し、業界では知られた存在になっています。
【会社概要】
社名:カトーテック株式会社
本社所在地:京都市南区西九条唐戸町26番地
代表取締役:加藤 敦子
事業内容:
1. 電子計測装置
2. 高分子材料関連機器
3. 各種製造装置
4. 大殊機械
設立:1961年9月1日
※「KES」「KAWABATA EVALUATION SYSTEM」は、カトーテック株式会社の登録商標です。
引用元:PR TIMES