ローデ・シュワルツが強力サポート:Qualcomm社による5G-Advanced/6Gネットワークの未来に向けた新しい周波数帯の開拓

プレスリリース要約

2023年11月から12月にかけて行われたITU主催のWorld Radio Conference 2023では、新たな周波数帯域の調査・研究が合意された。特に14.8~15.35 GHzの周波数帯が注目され、米国FCCも12 GHz帯に関心を寄せている。Qualcomm Technologies社は、次世代モバイル通信のためのGiga-MIMOシステムをローデ・シュワルツのR&S SMW200Aベクトル信号発生器とR&S FSWシグナル・スペクトラム・アナライザで実証し、6Gの研究を推進している。ローデ・シュワルツはMWC BarcelonaでFR3信号の性能を実証するための信号生成/解析セットアップをデモンストレーションし、Mobile World Congress 2024に包括的なテストソリューションを出展する予定。Qualcomm Technologies, Inc.社は、Qualcomm Wireless Research部門でエンジニアリングを統括する副社長のTingfang Ji氏も次のように述べています。

R&S SMW200Aベクトル信号発生器とR&S FSWシグナル・スペクトラム・アナライザ。R&S SMW200Aベクトル信号発生器とR&S FSWシグナル・スペクトラム・アナライザ。

国際電気通信連合(ITU)の主催で2023年11月から12月にかけてドバイで開催された前回のWorld Radio Conference 2023では、規制機関や業界の主要企業のあいだで、6Gとも呼ばれるが正式にはIMT-2030という次世代モバイル通信のために追加する周波数域の調査・研究を行うことで合意がなされました。特に注目すべきは、14.8~15.35 GHzの周波数帯が世界的な研究対象として位置づけられたことです。加えて、米国連邦通信委員会(FCC)のような地域的な機関も、将来のワイヤレス・アプリケーション用として12 GHz帯の上側(12.7~13.25 GHz)に着目しています。

ローデ・シュワルツはワイヤレス業界に向けた電子計測ソリューションのリーディング・サプライヤとして、ワイヤレス・システム技術の先駆者であるQualcomm Technologies社が将来のインフラと位置づけるGiga-MIMOシステムについて、こうした新しい周波数域で運用できる準備が整っていること、そして有効であることを実証できるようにしました。これは、3.5 GHzで運用中の現行の5G Massive MIMOネットワークに匹敵するカバレッジを実現すると同時に、データ性能の向上を約束するものです。

Qualcomm Technologies社は、同技術のプロトタイプの性能を検証するためにローデ・シュワルツのR&S SMW200Aベクトル信号発生器とR&S FSWシグナル・スペクトラム・アナライザを活用しました。このセットアップには、現在の3GPP物理層仕様と比べて、より広い信号帯域幅で異なるサブキャリア間隔をテストできる特別なファームウェアも用意されています。帯域幅が拡大することで、最終的にはもっと高いデータレートと低遅延が実現可能になります。

ローデ・シュワルツの最高技術責任者Andreas Paulyは次のように説明しています。「Qualcomm Technologies社への支援をさらに広げて、ともにモバイル通信の新たなフロンティアを開拓できることに大きな期待を寄せています。私どもの特別なテスト・ソリューションは5G-Advancedや6Gネットワークの研究推進にしっかり貢献できるとともに、FR3周波数帯の可能性追求を通じて、未来のモバイル・アプリケーションを成功に導く基盤を整えたいと思います」。

Qualcomm Technologies, Inc.社のQualcomm Wireless Research部門でエンジニアリングを統括する副社長のTingfang Ji氏も次のように述べています。「当社は次世代モバイル技術の開拓に大きな力を注いでおり、その実現を支えてくれるローデ・シュワルツのサポートに大変感謝しています。カバレッジ広域化のためにアッパーミッドバンドでのGiga-MIMO運用を可能しようという当社の取組みは6Gの舞台を整え、ワイヤレス通信を革新的な飛躍に導くものと考えています」。

FR3信号の生成と解析をMWC Barcelonaでデモンストレーション

MWC Barcelonaにおいてローデ・シュワルツは、FR3の先行研究のために、最新のベクトル信号発生器とアナライザを活用した高性能な信号生成/解析セットアップをデモンストレーションします。このセットアップには、フロント・パネルとユーザー・インターフェースを刷新するとともにEVM性能も大きく向上した、まったく新しいR&S SMW200Aを採用しています。解析については、IQ雑音キャンセリングなどの特別な機能を備えたR&S FSVA3000が、その雑音補正済み測定パスによって卓越したEVM測定性能を発揮します。今回はデモの一環として、FR3に特化した5G信号を生成・解析します。

ローデ・シュワルツは、FR3信号の高性能な信号生成と解析を実証するセットアップを含めて、モバイル産業に向けた包括的なテスト・ソリューションをMobile World Congress 2024に出展します。ぜひ、バルセロナの展示会場Fira Gran Viaではホール5・小間番号5A80のローデ・シュワルツの展示ブースにお越しください。詳しくは、

https://www.rohde-schwarz.com/mwc でご確認いただけます。

www.rohde-schwarz.com

お問い合わせ:

欧州(本社):Christian Mokry(電話:+49 89 4129 13052、email:[email protected]

北米:Dominique Loberg(電話:+1 503 523-7951、email:[email protected]

アジア太平洋地域:Sze Ming Ng(電話:+603 5569 0011、email:[email protected]

Qualcomm社について

Qualcomm社は、あらゆる人、あらゆるモノがインテリジェントにつながる世界の可能性を広げ続けています。一つの技術ロードマップを柱に、高度な接続性から高性能化、低消費電力コンピューティング、オンデバイス技術まで、モバイル分野に革命もたらした技術を業界全体におよぶ次世代コネクテッド・スマートデバイスとして効率的に展開できる体制としています。Snapdragonプラットフォーム製品シリーズをはじめとするQualcomm社の革新的技術は、クラウド/エッジ・コンバージェンスを可能にし、産業を変革に導くとともに、デジタル経済の加速や人々の世界との対し方をいっそう優れたものにしてくれるでしょう。

Qualcomm Incorporated社は非常に多数の特許ポートフォリオを保有し、QTL (Qualcomm Technology Licensing)としてライセンシング事業などを行っています。そのQualcomm Incorporated社の子会社であるQualcomm Technologies, Inc.社では他の子会社とともに、基本的にすべてのエンジニアリングや研究開発機能を担うとともに、QCT(Qualcomm CDMA Technologies)半導体事業を含めた全製品とサービスの事業を実質的に運営しています。SnapdragonやQualcommブランドの製品は、Qualcomm Technologies, Inc.社またはその子会社の製品となっています。一方、Qualcomm社の特許技術についてはQualcomm Incorporated社からライセンス許諾がなされています。

R&S®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。

すべてのプレスリリースは、画像のダウンロードを含め、http://www.press.rohde-schwarz.com からインターネットでご提供しています。

ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。

R&S®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。

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引用元:PR TIMES

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